概要・あらすじ
TV番組『極皿』のAD、上村愛子は、厳しい職環境の中、番組で取り上げる「食」に関するリサーチを行う日々を送っている。ある日は「やきそば」、またある日は「オムライス」、またまたある日は「麻婆豆腐」といった具合である。お題となるテーマ「食」を極めるべく、毎回、様々な名店を訪ね、食べ歩く愛子だが、その「食」に関する過去の思い出が様々な形で去来する中で、自分にとっての最高の食し方を、最後に探し当てていく。
たとえば、「やきそば」の回では、出身地の大阪での昼の定番といえば、「吉本新喜劇」と「オカンの作るやきそば」と述懐し、具の安いバラ肉の臭みを消すためは「紅しょうが」は必需品であったと回想する。そうして、東京都内の「やきそば」の名店を巡った後、祭りの屋台の「やきそば」にたどり着いた愛子は、コショウが大量にふりかけられた「屋台のやきそば」に出会い、「ソース最強説」を捨て、「コショウに勝る調味料なし!」という「極み~」の結論に至るのであった。
登場人物・キャラクター
上村 愛子 (うえむら あいこ)
TV番組『極皿』のAD。大阪府出身の女性。番組で取り上げるテーマ「食」のリサーチや取材をメインの仕事とする。毎回の「食」の取材を通じて、テーマ「食」の「極み~」の食し方を彼女なりに発見していく。現在の会社に入社して半年だが、日常と化した「食」の取材やリサーチのおかげで、体重は入社時より10キロ増量している。辛いものが苦手。 「オムライス」信者であり、「オムライス」の「端っこ」の部位を特に好む。現場で動きまわることの多いADゆえか、ジャージにニット帽というのが定番のいでたちである。
藤原 (ふじわら)
TV番組『極皿』のディレクター。上村愛子の上司。いつもキャップをかぶった男性で、当然のように愛子に仕事の無茶ブリをする。「辛いもの」が大好きと自負しており、激辛な麻婆豆腐を出す店では、一番辛い麻婆豆腐を注文した。「オムライス」信者であり、「オムライス」の真ん中の部位を特に好む。
市島 (いちしま)
TV番組『極皿』のスタッフ。やや太り気味の中年の男性。テーマ食が「オムライス」の回で、「オムライスって食べると飽きない?」と発言して、上村愛子と藤原に即座に「飽きるか!」と否定された。「辛いもの」が大好きと自負しており、中国料理店では、マスクで鼻をカバーしながら超激辛麻婆豆腐を食した。
場所
焼きそばのまるしょう (やきそばのまるしょう)
上村愛子が番組のリサーチで訪れた「やきそば」の名店。元イタリアンシェフが2011年に千葉県柏市にオープン。2016年2月に東京に進出。オープン前に2年の歳月をかけて独自のソースを開発。愛子はこの店で、シンプルなことにこそ手を抜かない主人(マスター)の気概を感じる「やきそば」を堪能する。
焼きそばBAR チェローナ (やきそばばー ちぇろーな)
上村愛子が番組のリサーチで訪れた「やきそば」の名店。無添加にこだわり、ソースを一から作る本格派の店。そば粉のクレープを「やきそば」の鉄板代わりにした逸品は、愛子をして「ディナーにもおつまみでもイケる!!」と賞賛させた。
大釜本店 (だいかまほんてん)
創業90年を超える「やきそば」界のレジェンド店。上村愛子が番組のリサーチで訪れた。具材はシンプルだが、肉は珍しい「ひき肉」を採用。天ぷらの老舗から譲ってもらった「天かす」も使われている。ダシが効いた、どこか懐かしく感じる味で、3件目にも関わらず、愛子は「まだ入る~」と食べまくった。
ア・ヴォートル・サンテ・エンドー (あゔぉーとるさんてえんどー)
上村愛子が番組のリサーチで訪れた「オムライス」の名店。銀座に所在する。とろとろのたまごに、バターとケッチャプが口の中で広がる逸品を、愛子は堪能した。
銀座 煉瓦亭 (ぎんざ れんがてい)
「オムライス」の元祖を堪能すべく、上村愛子が番組のリサーチで訪れた店。この店で、愛子は「オムライス」の原型だとも言われる「ライスオムレツ」を食し、「くやしい程に美味しい」との感想を残した。
洋食工房 陶花 (ようしょくこうぼう とうか)
上村愛子が訪れた「オムライス」の名店。愛子は「オムライス」の基本形ともいうべき「王道・キングオブオムライス」を味わった。東京都品川区平塚に所在する。愛子は、この店でオムライス道を極めること、すなわち自分好みの「部位」を見つけることという結論に行き着いた。
その他キーワード
極皿 (きわめざら)
上村愛子がADとして制作に関わっているTV番組。BSフジ制作・提供。毎回、1つの「食」をテーマに様々な側面から分析、解剖するグルメ番組。実際のBSフジの番組『極皿~食の因数分解』がモデルとなっている。
クレジット
- 企画
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吉田至
- 協力
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BSフジ共同テレビジョン