学校の火災訓練から始まる出会いと恋
女子高校生の佐々木萌衣が学校の火災訓練中、消防士の蛯原恭介と出会ったことから物語が始まる。恭介に助けられて以来、彼のことが気になる存在となった萌衣は、優しく大人っぽい恭介から少しずつ勇気をもらい、助けられることも増えていく。恭介との交流を通して前向きになった萌衣の成長や日常を描きつつ、二人の胸キュン年の差ラブストーリーが展開される。舞台は萌衣の通う学校や母親の故郷である明星市が中心となるが、恭介の勤務先の消防署でのエピソードも多く、消防士の活動や職場環境も知ることができる。
生真面目なイケメン消防士×ぼっち女子高校生
父親を亡くし、新しい高校に転校して来たばかりの佐々木萌衣はクラスで浮いており、周囲に馴染(なじ)めない、いわゆる「ぼっち」の少女。そんな萌衣は年上のイケメン消防士の蛯原恭介の助言で自分と向き合い、自ら進んで行動することでぼっちを脱していく。一方、恭介はシャイで生真面目な性格で、消防士としての誇りを持って仕事に取り組んでいるが、極度の甘党という意外な一面を持つ。
思い合っていてもすれ違う思いと意外な人物との三角関係
佐々木萌衣は数々の出来事を通して蛯原恭介への好意を自覚するも、彼に対してなかなか素直になれず、すれ違いが生まれてしまう。そんな中、萌衣のクラスメイトで彼女に思いを寄せている三鷹柊人が恭介をライバル視するようになり、複雑な三角関係が生じて、それぞれの関係性や心理状態が複雑化。さらに、恭介の職場にはアイドルの榎本マナも現れ、一般人の萌衣にとっては思わぬライバルとなっていく。
登場人物・キャラクター
佐々木 萌衣 (ささき もえ)
女子高校生。父親の死をきっかけに母親の故郷である明星市柏島町に引っ越し、現在の高校に転校して来た。明るい茶髪のロングヘアで、両耳にピアスをしている。学校ではクラスメイトになじめず孤立しがちな、いわゆる「ぼっち」である。転校したばかりなため、クラスメイトだけでなく担任教師にすら雑な扱いを受けている。ある日、火災訓練の直前に一人で屋上でサボっていたところ、火災訓練のために学校にやって来た消防士の蛯原恭介に救助される。恭介との出会いをきっかけに友達付き合いや恋愛事にも、少しずつ前向きになって成長していく。やがて恭介に思いを寄せるようになり、いつも守ってくれる彼を慕うようになる。忙しい母親に代わって、弟の佐々木リュウの面倒を見ている。
蛯原 恭介 (えびはら きょうすけ)
明星消防署に勤務する消防士の男性。黒髪短髪で、特別救助隊の目印であるオレンジ色の制服を着用している。シャイで生真面目な性格の爽やかなイケメンながら、恋愛には奥手で不器用なところがある。愛称は「エビ」。学校での火災訓練中、屋上でサボっていた佐々木萌衣と出会い、彼女を救助した。引っ越して来たばかりの萌衣の家の近所に住んでおり、彼女とは度々遭遇している。萌衣の弟、佐々木リュウにはあこがれを抱かれている。まっすぐな性格の萌衣と接するうちに、徐々に惹(ひ)かれていく。萌衣の相談相手でもあり、放火魔の被害に遭って死にかけていた萌衣を救助したこともある。味音痴な甘党で、バーベキューの焼きそばに大量の砂糖を入れて食べる。消防活動に真摯に取組んでおり、学校の訓練であってもいっさい手を抜くことはない。
書誌情報
モエカレはオレンジ色 14巻 講談社〈KC デザート〉
第1巻
(2016-10-13発行、 978-4063658835)
第2巻
(2017-03-13発行、 978-4063659023)
第3巻
(2017-08-10発行、 978-4063659184)
第4巻
(2017-12-13発行、 978-4065105894)
第5巻
(2018-05-11発行、 978-4065114636)
第6巻
(2018-09-13発行、 978-4065128732)
第7巻
(2019-02-13発行、 978-4065145739)
第8巻
(2019-07-12発行、 978-4065163153)
第9巻
(2020-01-10発行、 978-4065181683)
第10巻
(2020-08-12発行、 978-4065204696)
第11巻
(2021-08-12発行、 978-4065244609)
第12巻
(2022-04-13発行、 978-4065268445)
第13巻
(2022-07-13発行、 978-4065285244)
第14巻
(2024-10-11発行、 978-4065372043)