ユニコーンの夢

ユニコーンの夢

萩尾望都の初期のSFファンタジー作品。わずか31ページの短編だが、古代ギリシア風の衣装、野生のユニコーンの群れ、宇宙船に宇宙戦争といった、古代と未来のモチーフが織りまぜられた独特な世界観が展開される。後の『銀の三角』や『マージナル』などにつながる、萩尾望都のSFファンタジーの原点ともいえる作品。「別冊少女コミック」1974年5月号に掲載された。

正式名称
ユニコーンの夢
ふりがな
ゆにこーんのゆめ
作者
ジャンル
ファンタジー
関連商品
Amazon 楽天

概要・あらすじ

その星では、子供たちは幼年期を慈しみの島で過ごし、成長すると階級と性別によって輪の島に送られた。金の輪の島の少女・リマノは、銀の輪の島の少年・ラモンと愛し合い、将来を誓おうとしていた。しかし、はるか昔から戦ってきた相手である赤い星が近づき、ラモンは戦争にかりだされる。残されたリマノは、群れからはぐれた1匹のユニコーンと心を通わせる。

伝説では、ユニコーンは未来の夢を見せてくれるという。ある日、リマノは夢を見る。それは、宇宙船が大破し、宇宙空間に1人で放り出されたラモンの姿だった。

登場人物・キャラクター

リマノ

金の輪の島に住む少女。ひたいに金の輪をつけている。恋人であるラモンと将来を誓いあい、子供を生み、先人たちと同じような生き方を紡いでいくのが夢だった。しかし、ラモンが戦争にかりだされたため1人になり、群れからはぐれたユニコーンと行動をともにするようになる。

ラモン

銀の輪の島に住む少年。ひたいに銀の輪をつけている。細工師で、自分が作った弓と矢を恋人であるリマノに託し、戦争に出かける。しかし乗っていた宇宙船が大破し、宇宙空間に放り出される。そのまま3日間生き続け、リマノの夢を見る。

船の渡し (ふねのわたし)

渡し舟の船頭。かつては宇宙船に乗っていたが、妻が亡くなったため、空からおりて渡しになった。ひたいには、妻を亡くしたしるしである胴色の輪をつけている。ラモンを亡くして悲しんでいるリマノに求婚し、成たる男女の島へ一緒に行かないかと誘う。

場所

輪の島 (わのしま)

すべての子供は、小さいうちに慈しみの島に送られ、そこで育てられる。思春期になると、それぞれの性別や階級に応じた輪の島に送られて成長する。リマノは金の輪の島、ラモンは銀の輪の島で育った。その後、永遠の愛を誓う相手に出会ったら、誓いのしるしとしてひたいの輪をはずし、成たる男女の島に移り住む。 そしてまた、子供ができたら慈しみの島へ送ることになる。

SHARE
EC
Amazon
logo