ラグナロック・ガイ

ラグナロック・ガイ

裏切者の汚名を着せられ、追われる身となった戦士ガイ・グレイバードの戦いと、その過程で次第に明らかになる、人類全体をも巻き込んだ壮大な秘密を描いたSFアクション漫画。登場人物や出来事等、北欧神話をモチーフにしたものが多数登場する。

正式名称
ラグナロック・ガイ
ふりがな
らぐなろっく がい
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

A.T.0288年(西暦2364年)、メルダー連邦はある一人の男を追っていた。元特殊機動部隊30・サタン隊員、ガイ・グレイバード。エース級の戦闘力の持ち主の彼は、突如他の隊員全員を葬り去り、逃亡する。そしてその時から彼はラグナロック(神を滅ぼす男)・ガイの名でも呼ばれるようになり、メルダー連邦中で恐れられ、狙われる身となった。

ガイ抹殺の刺客は次々と送り込まれたが、誰も彼を仕留めることができない。戦闘は次第に激しさを増し、メルダー連邦中枢へと迫っていく。その最中、ガイの逃亡の真相が明らかとなり、さらにそれは、人類を巻き込むほどの壮大な秘密へとつながっていくのだった。

登場人物・キャラクター

ガイ・グレイバード (がいぐれいばーど)

元メルダー連邦軍の特殊機動部隊30・サタンの戦士。LEAFに洗脳されそうになるが、完了直前に覚醒。自我を持ったまま、LEAFの全能力を受け継いだ存在となる。逃亡の際の戦闘で、30・サタンメンバーを返り討ちにしたことで、仲間殺しの汚名を着せられ、追われる身に。

ハニデュー・ハニー (はにでゅーはにー)

メルダー連邦軍部隊7の隊長。若く美しい女性。指令を受けガイ・グレイバード抹殺に向かうが、返り討ちに合う。後に彼女はクローン技術で生み出された3人の女の一人、ウルトであることが明らかになる。彼女たち3人はハニデュー・ハニーという一つの意識を共有し、「ラグナロックを導く者」を愛するために生み出された存在だった。 残りの2人はそれぞれヴェルダンディ、スクルトといい、北欧神話の「時の女神(ノルン)」にちなんだ名前を付けられている。

ミユティカ・ダール (みゆてぃかだーる)

惑星マークス・フレイマン市にある民間病院の看護師の女性。クロード・ローリングとの戦闘で負傷したガイ・グレイバードを手当てし匿う。ガイの恐ろしい噂は聞き知っていたが、本人と接するうちにそれが間違いであることを確信する。そして、逃避行を共にするうち、彼を愛するようになる。

クロード・ローリング (くろーどろーりんぐ)

元30・サタン隊長。LEAFによる30・サタンの洗脳が行われたとき、ガイ・グレイバードとの戦闘により死亡したと思われていた。しかし、逃亡したガイの抹殺命令が下された際、強化バイオニックの体を与えられ、蘇生させられる。そして、ガイを追い詰めた惑星マークスで、再び激しい戦いを繰り広げる。

ドゥエルガル・ガーフィールド (どぅえるがるがーふぃーるど)

元ベガルダー連邦軍の武装兵器研究課技術将校。ロナルドという大男の助手兼ボディーガードと共に、惑星マークスにあるベガルダー連邦の秘密工場に隠れ住み、独自に兵器開発を続けていた。大型戦闘車両を作るため、負傷したガイ・グレイバードを乗せた移動医療車を奪ったため、彼と縁を持つことになる。

フレイヤ

ガイ・グレイバードが地球で出会った女性。名前は北欧神話の女神に由来する。地球に存在する二つの種族のうちの一つヴァナ族の娘で、ガイのことを敵対するもう一つの種族アサ族の人間と勘違いし、襲ってくる。地球を支配している神の声を聞ける不思議な能力を持っている。

クワシール

メルダー連邦の所有している惑星プラチナムの極点にいる4人の最高権力者。名前は北欧神話の神に由来する。黒い全身スーツに、大きな目だけが光った姿をしている。ガイの惑星プラチナムへの侵入の責任追及と、新たな任務を与えるため、ハニデュー・ハニーを呼び寄せる。そしてその会話から、彼らの背後にさらなる大きな存在、大いなる意思(オーディン)がいることが明らかになる。

守り人 (もりびと)

地球へ来たガイ・グレイバードが、ニッドヘグを探す旅の途中で出会った巨人。その正体は、永世中立となった地球を、新たな戦火から守るために配置された、「B・P・S(バイオニカル・パワード・スーツ)」をまとった兵士だった。元々守り人は1万2000人いたが、同じく守り人であったニッドヘグの裏切りによって、一人を残し全て葬り去られていた。

ニッドヘグ

北欧神話の宇宙樹の根をかじる毒竜の名前を持つ存在。地球の支配者を名乗る。200年前にLEAFを操り、地球上で人類の歴史をやり直そうとしていた。ヴァナ族、アサ族の二種族を争わせ、その上に神として君臨している。

大いなる意思 (おーでぃん)

『ラグナロック・ガイ』に登場するキャラクター。名前は北欧神話の主神に由来する。メルダー連邦最高権力者クワシールの、さらに上に位置する謎の存在。ガイ・グレイバードの長い戦いの旅路の果てに、全ての秘密を明らかにするべく待ち受ける。

LEAF

『ラグナロック・ガイ』に登場するキャラクター。メルダー連邦最大のスーパーコンピューター。メルダー連邦を管理、統治している。ガイ・グレイバードら30・サタン隊員を洗脳し、LEAFの最強親衛隊「ブレインズ・ガーディアン」に仕立て上げようとするが、洗脳中に覚醒したガイにより阻止される。洗脳のプロセスにはLEAFとの完全シンクロも含まれており、これを途中で抜け出したガイは、自我を保ったままLEAFの全能力を得た存在となる。

集団・組織

30・サタン (さーてぃ・さたん)

『ラグナロック・ガイ』に登場する組織。メルダー連邦の特殊機動部隊。クロード・ローリングを隊長に、ガイ・グレイバードを含む計10名で構成されていた。メルダー連邦の精鋭を集めた部隊で、驚異的な戦闘力を誇ったが、モロゾフ戦線におけるR1作戦(レッドワンオペレーション)終了後、ガイが謀反を起こし、彼以外全員死亡したことになっている。 しかし真相は、LEAFによる30・サタン隊員の洗脳の失敗によるものであった。

場所

メルダー連邦 (めるだーれんぽう)

A.T.0288年(西暦2364年)、世界を二分している連邦国家の一つ。ベガルダー連邦と七つある植民惑星を奪い合い、250年に及ぶ戦争を続けている。現在はお互いに二つの植民惑星を所有。母星である地球は永世中立の地となっている。ガイ・グレイバードはメルダー連邦側の人間であるが、仲間殺しの罪で追われる身となる。 そして、メルダー連邦領内の惑星マークス、惑星プラチナムと逃亡を続ける。

その他キーワード

ラグナロック

『ラグナロック・ガイ』に登場する用語。北欧神話の世界において終末を意味する言葉。作中では主人公ガイ・グレイバードの通り名となっている。これは、LEAFによる洗脳から覚醒し、LEAFの全能力を受け継いだガイのことを、クワシールが「ラグ・ナ・レク(神々の黄昏)を導くもの」、「ラグナロック」と呼んだことによる。

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