超機動員ヴァンダー

超機動員ヴァンダー

地球を侵略する宇宙人と、特殊戦闘服を装着したヒーロー「ヴァンダー」との戦いを描くSFバトル漫画。宇宙人との戦闘をメインにしながら、さまざまな解説やお色気シーンも随所に挿入されている。「週刊少年ジャンプ」昭和60年52号から昭和61年21号まで連載された。

正式名称
超機動員ヴァンダー
ふりがな
ちょうきどういんゔぁんだー
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

198X年、地球に流星が落下したことを発端に、地球は宇宙人に侵略され始めた。地球人は地球外惑星人犯罪部を組織し、特殊戦闘服を着た「超機動員」を揃えて宇宙人に対抗するが、2年ほどで進化した宇宙人に勝てなくなってきた。そこで地球外惑星人犯罪部は新しい特殊戦闘服を開発する。

登場人物・キャラクター

藤枝 弥紫 (ふじえだ ひろし)

遊園地のステージで怪獣ショーに出演している、女性が苦手な20歳の青年。ゲームコーナーで森村みなほと出会った後に宇宙人に襲われる。みなほによって強制的にヴァンダーに変身させられ宇宙人を退治したことで、その後も地球外惑星人犯罪部第三支部夕木署超機動課に所属してヴァンダーとして活動していく。足の裏にパワーソルという超エネルギーが付いており、その影響で常人離れした反応スピードを誇る。

森村 みなほ (もりむら みなほ)

地球外惑星人犯罪部第三支部夕木署超機動課に所属する19歳の女性。明るくて課のムードメーカーだが、惚れやすく感情の起伏が激しい。窮地に追い詰められると頭がコンピュータ並みに働き、正確で精密な指示が出せるためヴァンダーの頭脳役に選ばれる。コンビ相手として選ばれた藤枝弥紫は女性が苦手なため、最初は関係がギクシャクしていたが、森村みなほが宇宙人にされた事件を契機に改善されていく。

ヴァンダー

地球侵略を目論む宇宙人と戦うために藤枝弥紫と森村みなほが特殊戦闘服「ヴァンダー」を装着した状態。アーマーメントガンという特殊な銃でペンダントを撃つと、ペンダントを持った人間に特殊戦闘服が装着され、アーマーメントガンで撃った人間が愛情エネルギーに変化して特殊戦闘服内に入り込む。沢田敏男が開発したニューP(パワー)ウェアーで、男女の愛がエネルギーで動く。 お互いを思う気持ちが強ければ発揮する力は強くなるが、仲違いすると動きが悪くなり、最悪の場合は状態を維持できずに元に戻る。頭脳役にはみなほが決まっていたが、装着者は成り行きでヴァンダーとなり宇宙人を倒した弥紫に決まる。主な武器は腰にある剣「クリスタルロッド」と背中にある「Vブーメラン」。 クリスタルロッドは攻撃だけでなく必殺技の「Vα」や「Vβ」を使う時の予備動作にも必要となる。

岡本 慶子 (おかもと けいこ)

地球外惑星人犯罪部第三支部夕木署超機動課に所属する21歳の女性。童顔のため歳より若く見られ、森村みなほからは年下だと思われていた。「超機動員」ジャイロンに変身して宇宙人と戦うのが任務。超機動員の先輩として藤枝弥紫にさまざまなアドバイスをする。

沢田 敏男 (さわだ としお)

地球外惑星人犯罪部第三支部夕木署超機動課に所属する技術者。宇宙人に対抗できなくなりつつあった現状打破のため、新しい特殊戦闘服「ヴァンダー」を開発する。「愛があればどんな困難ものりこえられる」という信念のもと、ヴァンダーも男女2人による運用を採用する。

山鳴 厳次 (やまなり げんじ)

地球外惑星人犯罪部第三支部夕木署超機動課の課長。江戸っ子のような口調でしゃべる。女性が苦手なため近づく女性を拒絶していた藤枝弥紫のことを、自分と同じ「女ぎらい」と認識していた。

茶頭 政夫 (ちゃがしら まさお)

地球外惑星人犯罪部所属の男性。森村みなほのパートナー候補としてコンピューターが全支部6000人の中から選んだ5名のうちの1人で、最終テストまで残った唯一の人物。二枚目な外見にみなほは一目惚れし、最終テスト序盤でのみなほとの相性は良かった。しかし途中で指示を出すみなほに逆上してしまい、テストは不合格となる。

岡本 智子 (おかもと ともこ)

岡本慶子の妹。学校での友達関係や受験で悩んでいたところ、絵描きのピローグ惑星人にだまされてピローグ惑星人となってしまう。ピローグ惑星人になった後は地球人を攻撃していたが、家族や友達、藤枝弥紫、森村みなほなどの活躍で元に戻ることができた。

ひさよ

岡本智子の友人。学校で智子を無視するように周囲に命令し、率先して智子をいじめていた。しかし罪の意識に苛まれて謝罪のために智子の家を訪れて事件に遭遇。そして智子を元に戻すために尽力する。

京本 なつき (きょうもと なつき)

関西の第四支部から助っ人としてきた女性。しかしそれは建前で、本当の目的は藤枝弥紫と森村みなほの仲を悪くしてヴァンダーとして活動できなくすること。目的達成のために京本なつきは弥紫に色仕掛けを繰り返す。

ドラン

地球侵略を目論むギラング惑星人。首領のゾルド将軍が落としたパワーソルを探す任務の最中に藤枝弥紫、森村みなほと出会う。そしてみなほのパワーソルを奪取する。

ドランの姉 (どらんのあね)

ドランの姉で、ドランと同じくパワーソル捜索の任務を受ける。生物以外なら手に触れるだけで物の性質を変えられる特殊能力を持つ。

ブラックヴァンダー

ドランとドランの姉が特殊戦闘服を装着した状態。ゾルド将軍が警視庁に保管されているヴァンダーの設計図で作ったため外見や所持する武器はまったく同じ。森村みなほから奪ったパワーソルの力を武器にも転用しており戦闘力はヴァンダー以上だが、設計図に載っていなかった必殺技の「Vα」と「Vβ」は使えない。最初は色も同じだったが、紛らわしいという理由で、自ら全身を黒くした。 ちなみに黒はギラング惑星人の象徴の色。

ゾルド将軍 (ぞるどしょうぐん)

ギラング惑星人の首領。生まれながらにしてパワーソルを2つ所持しており、その戦闘力は1分で一つの町を廃墟にできるほど。地球に来た時にパワーソルを2つとも落としてしまい、1つが藤枝弥紫、もう一つが森村みなほに付いた。パワーソルを探すためにドランやドランの姉に命令し、自身は警視庁の超機動隊長として情報を集める。 そして2つのパワーソルを取り戻した後は、本来の目的である地球侵略を再開する。

集団・組織

地球外惑星人犯罪部 (ちきゅうがいわくせいじんはんざいぶ)

宇宙人に侵略される地球人が、「宇宙人も一個人と考え、逮捕や場合によっては処刑する」ために設立した組織。各国や各地に支部を作り、支部には捜査員と超機動員を配置している。

その他キーワード

超機動員 (ちょうきどういん)

P(パワー)ウェアーという超科学の特殊戦闘服を装着した隊員。常人よりはるかに強い力や耐久性を発揮でき、銃やナイフの効かない宇宙人に対して対等以上に戦える。

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