親子とりかえばや

親子とりかえばや

藤子・F・不二雄によるSF的アプローチの短編。世代の差による考え方のギャップによって歩み寄ることのできない親子が、精神と肉体が入れ替わることで物事を違う角度から見ることとなる。

正式名称
親子とりかえばや
ふりがな
おやことりかえばや
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

ある日、帰宅が遅くなった相良甚六は厳格な父親に生活態度をたしなめられるが、考え方の違いから話が噛み合わない。さらに恋人の春子と同棲を考えていることを切り出すと、頭に血が上った父は卒倒してしまう。そして次の朝に目覚めると、父と息子は互いの心と体が入れ替わっている異変に仰天することになる。

登場人物・キャラクター

相良 甚六 (さがら じんろく)

浪人生。春子という恋人がおり、今は勉学よりも恋愛に夢中。彼女とひとときも離れたくないため、同棲したいと考えている。父のことは頭の硬い「オジン」と思っており、苦言には耳を傾けようとしない。しかし精神が入れ替わったことにより、社内での人望が厚く、また旧友には親バカとも思えるほど息子を自慢していたことを知る。

甚六の父 (じんろくのちち)

相良甚六の父。作中に名前は登場せず、息子には「オヤジ」と呼ばれている。浪人中の息子の生活態度に苦言を呈するも、互いの不理解からコミュニケーションはあまりうまくいっていない。丸角商事に勤めており、役職は課長。社内での人望は厚く、また、酒には「底なし」と言われるほど強い。

春子 (はるこ)

相良甚六の恋人。看護婦になるために上京している。非常にしっかりとした考え方を持ち、相良甚六の中身が彼の父親と入れ替わっているとは知らず、同棲しようという提言を冷静に断る。そのため相良甚六の父には、いい娘だと認められることとなる。

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