概要
ラノア王国のラノア魔法大学に通う男子学生。魔杖設計課の3年生で、ヴァセルとは学生寮のルームメイトで、友人関係にある。魔術師の杖を専門とする制作者で、魔術師ギルドに認められる作品を作り出すなど、学生の身分でありながら才能を発揮している。その一方で作り出される魔術師の杖は、使用する魔術の効率や威力を高める一方で、魔術の発動に猫の真似(まね)やお尻を10回振る必要があるなど、性能以外に問題点が多い特徴がある。ルイス・ラッセル自身の性格はいたって女好きで飄々(ひょうひょう)としており、最近では図書館の司書に粉を掛けている。元々は顎髭(あごひげ)を生やした人物だったが、司書の一言でバッサリと剃(そ)ってくるなど、思い切りのよい一面も窺える。ロキシー・ミグルディアが図書館で発生した盗難事件の冤罪をかけられた際に、犯人の疑いのある人物として接触を持った一人。盗み出されたとされる本の売買を行っていた人物と人相が似ており、頻繁に図書館に出入りをしていたという理由からロキシーが接触を持った。のちに、ルイス自身が犯人ではないと明らかになるものの、同室でルイスの友人であったヴァセルが盗難事件の犯人であったことが判明する。また、ヴァセルから図書館の除籍本を処分して欲しいと頼まれていたものが、実は盗難品だったという事実もあり、ロキシーの疑いも間違いではなかった。ヴァセルが犯人だと、ロキシーがルイスに告げた際には、ヴァセルをかばい立てする友情に篤(あつ)い一面を見せる。さらには、ヴァセルが利用していた娼館(しょうかん)で、彼の幼なじみであるアルベラから話を聞き及び、ヴァセルへの疑いが決定的なものとなったあとも、図書館の司書に自らが犯人だと名乗り出た。この時にはヴァセル自身が自首してきたため、ルイスが犯人として捕まることはなかったものの、自らも売却を手伝っていたと自供してわざと捕まる。事件の後にロキシーがルイスと再会した時には、友人としてヴァセルを助けられなかった後悔を未(いま)だに抱いていると同時に、事件を外部の人間による犯行として小さくまとめようとする学校側の対応に忸怩たる思いを抱いている様子を見せて、ロキシーに八つ当たりに近い感情をぶつけている。また、ヴァセルとも事件後に顔を合わせられておらず、そのことにも不満を抱いている様子でいた。のちに、合わせる顔がないとしていたヴァセルがロキシーの説得によって翻意し、ルイスに向けて手紙を送っており、それによって交流が再開された。その後、しばらくたってロキシーが水聖級魔術である「豪雷積層雲」を取得するため、新しい魔術師の杖を必要とした折に工房で偶然に再会している。この時はロキシーに対して八つ当たりした当時のことを謝罪し、お詫(わ)びに材料費のみで魔術師の杖を作ることを申し出ている。
登場作品
無職転生 ~ロキシーだって本気です~ (むしょくてんせい ろきしーだってほんきです)
理不尽な孫の手の小説『無職転生 ~異世界行ったら本気だす~』のスピンオフ作品。原作におけるヒロインの一人であるロキシー・ミグルディアの過去に焦点を当てた物語で、彼女が故郷であるミグルド族の村を出てから... 関連ページ:無職転生 ~ロキシーだって本気です~