概要・あらすじ
桜井浩子は2歳の時に両親が離婚して以来、母親と2人暮らしをしていた。そんなある日、3年前に病気で死んだ父親にそっくりな少年、田辺雅之と出会う。彼は浩子の異母弟であった。互いの母親の理解のもと、定期的に会うようになった2人は、まるで昔からの姉弟のように仲良くなっていく。だが、雅之がテニス留学のためにアメリカへ渡るかどうか迷っていることを知り、浩子は動揺するのだった。
登場人物・キャラクター
桜井浩子 (さくらい ひろこ)
共学校に通うテニス部員の女子高生。両親の離婚により現在は母親との2人暮らしをしている。ハンサムだった父親に憧れるファザコンの一面がある。父親によく似た異母弟の田辺雅之のことを心配し、可愛がっている。父親の影響もあり自分もテニス部に入部するが、才能はなくその腕前はイマイチ。サバサバした性格で、恋人の修一とも友人のような関係が続いていたが、蓼科での一泊旅行を機にその関係は深まっていった。 修一の前の彼女である明美の影がちらつき、涙してしまう繊細な部分も持っている。好きなタレントは連載当時人気のあった渡辺徹で、雅之との文通の際に「渡辺徹より」と書いて出して欲しいとねだったほど。
田辺雅之 (たなべ まさゆき)
桜井浩子とは2歳下の異母弟。父親の影響でテニスを始め、ジュニア大会で優勝しテニス雑誌に掲載されるほどの期待のホープ。浩子に対しては、一時姉に対する以上の感情を抱いたことがあるが、すぐに思いとどまった。真面目な性格で、目標に向かって黙々と努力するタイプ。
修一 (しゅういち)
桜井浩子の住むアパートの隣りに住む高校生でサーファー。明美という彼女がいるにもかかわらず、浩子にモーションをかける。軽い性格に思えるが、浩子と真面目に付き合うことを決心し、明美にきっちりと別れを告げた。
明美 (あけみ)
修一の彼女の女子高生。修一の気持ちが自分から離れていることに気づき、桜井浩子の存在を知ると、彼女に「修一とはもう会わないで欲しい」と伝える激しい性格。だが最終的には自分から身を引いた。
浩子の父親 (ひろこのちちおや)
桜井浩子が2歳の時に他の女性のもとに走り、浩子の母親とは離婚。その後、田辺雅之の母親と再婚した。大学のテニスチャンピオンという経歴の持ち主。その詳細な人物像については、浩子の母親もあまり語りたがらない。