X+Y

X+Y

火星を舞台に、性転換薬の影響で性別が不安定な状態の少年と、超能力者の少年が出会う、SF恋愛もの。

正式名称
X+Y
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
 
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概要・あらすじ

火星建国80周年のカナル・プランのため、緑化プランを作った地球の研究者集団アレルギーカルチャーブレインの少年タクトは、火星への出発前に行った検査の結果自分が身体器官的に女性であると告げられる。ホルモン投与での女性化を拒むタクトだが、火星で緑化プランの一環でESPの青年モリに出会い、彼との共鳴の中で過去のトラウマを乗り越える。

萩尾望都の一角獣種シリーズ第三作目。第16回(1985年)星雲賞コミック部門受賞作品。

登場人物・キャラクター

タクト

隔世遺伝で一角獣種の特徴が現れた少年。16歳。7歳以前の記憶を実父ライト・ムーンサルト博士によって消され、博士の知り合いである医師ジョージに預けられて育った。11歳でアレルギーカルチャーブレインに入り、その後火星建国80周年のカナル・プランに提出した緑化プランの第一段階タコ計画のチームとして火星に赴くこととなった。 その出発前に受けた検査によって、自分の身体的性別が女性であることを知る。しかし自分にアプローチをかけてくるメリメと結婚するため、ホルモン投与による女性化を拒否。火星でカイトレースのコースに紛れ込んでしまい、モリと出会う。感情の起伏に乏しく、言われたことを言われたままに受け取ってしまう。 自分のことを三人称を使って話す。

モリ

火星に住むESPを持った青年。「カレイドスコープ・アイのモリ」と呼ばれ、山をも動かす念動力を持っているが、周囲からはカイトレースに夢中になって腑抜けてしまい、今はただの三流アルバイト学生にすぎないと揶揄されている。かつて一角獣種の少女トリルの悲劇を経験しているため、同じ一角獣種のタクトと出会い、動揺する。 しかしアレルギーカルチャーブレインのザーズたちから、土星の輪から氷を取り出す作業を依頼され、タクトと行動を共にするうち、次第に彼に惹かれていく。

ザーズ

タクトの年上の友人である青年。アレルギーカルチャーブレインのリーダー的な存在。地球代表として火星に赴き、タコ計画のプレゼンテーションを行う。幼馴染のメリメに頼まれ、タクトを紹介した。

ジョージ

タクトの育て親の男性。医師。9年前にホン・コンの病院で知人のライト・ムーンサルト博士から、衰弱状態のタクトを預けられた。火星出発前に検査を受けたタクトが、実は身体器官的に女性であったことを知り、悩みながらも本人に打ち明ける。タクトは女性化を拒絶するが、なんとしても女性化するべきだと考え、タクトをライト・ムーンサルト博士に会わせようとする。 会話の時、話が迂遠になってしまうことが多く、妻のアンアンに要点を話すよう促されている。

アンアン

タクトの育て親の女性。医師。ジョージの妻。アレルギーカルチャーブレインの一員でもあり、タコ計画の参加者として、ザーズやタクトたちと共に火星に赴く。だがその出発前の検査で、少年として育ててきたタクトが実は女性だったことに気付き、ジョージと相談してタクトに打ち明ける。 タクトは女性化を拒絶するが、ホルモン投与は早い方が良いと考えるジョージに、なるべく早くタクトを説得するよう言い含められる。

メリメ

タクトにアプローチをかけている女性。面食いで、ミーハーな性格。アレルギーカルチャーブレインのタコ計画が歴史的成功を収めるであろうことを予想、その上でタクトと結婚することで「有名人の妻になる」という願望を果たそうとしている。

ライト・ムーンサルト

タクトの実父。ハワイの大学院で遺伝子の研究をしているうちに、性転換の薬を発明。それを服用して女性になってしまった同じ研究室員のマーブルと結婚し、タクトが生まれた。マーブルの自殺後、タクトの記憶を消し、知人の医師ジョージに預け、自らはトロヤ群の住居に隠棲している。

マーブル

タクトの母親。元は男性。ハワイの大学院で、ライト・ムーンサルトの発明した性転換の薬を服用。最初は変化がなかったが、1年後に女性なり、それから3年経っても元に戻らなくなってしまったため、ムーンサルトと結婚。タクトを出産した。しかしタクトの出産後、再び男性に戻ってしまう。 本人は女性にいたいと望んだが、すでに薬の抗体ができていて戻れないことがわかり絶望。自殺してしまう。

集団・組織

アレルギーカルチャーブレイン

『X+Y』に登場する組織。地球のエリート研究者集団。火星の建国80周年記念のカナル・プランに、緑化プランのタコ計画を提出した。タコ計画のメインメンバーはザーズ、ロマン、アンアン、タクト。タコ計画とは、「火星の大気圧を300ミリバールにする方法」。(1)火星を凧状のヒートパネルで包み温度をあげる。 (2)土星の氷の輪からESPを使い、巨大な雪だるまを生成、それを火星へ運ぶ。(3)温度と水により土の中の酸化鉄を分解し、O2を気化する新発明のゲルを使い、火星を覆う、という内容で、最終的には100年以内にオゾン層ができるものとしている。(2)の土星から氷を運ぶESPの候補として、モリをあげている。

場所

火星 (かせい)

地下にヒートポンプのあるドーム都市の建設に成功し、人間が居住している。建国80周年記念に、月や地球、ガニメデなど広く各地の研究者を対象に、緑化のためのカナル・プランの提出とそのコンベンションを行う。

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