世界観
現実とは別の世界である妖魔界を舞台に繰り広げられる「異世界物」。その世界観のベースとなるものは北欧神話で、固有名詞は古ノドル語からほとんど変化せずに現存している言語のアイスランド語から多く付けられている。また、語感や字面を優先しゲルマン語系言語以外から名付けたものも少なくない。
あらすじ
アスタロッテ・ユグヴァール(ロッテ)は10歳ながらユグヴァルランド王国の姫を務める夢魔族の少女。種族柄、生命維持のためある程度の年齢になると「吸精」をしなければならず、男性を置いておく後宮を構える必要があったが、当人は大の男嫌いでまったくその気はなかった。そこで、現在は行き来が不可能となっている人間界から、人間の男性を連れてくれば後宮を構えると、わざと不可能にも思える条件を提示する。しかし、女官長を務めるユーディット・スノーレヴィクが人間界と行き来することに成功し、そこで塔原直哉をユグヴァルランド王国へ連れてくることに成功。驚いたロッテだったが、自分が言った手前そのことを取り消すことはできず、仕方なく直哉を後宮候補に迎え入れる。こうして、人間の直哉と夢魔族のロッテとの奇妙な共同生活が始まるのだった。
メディアミックス
TVアニメ
2011年4月から同年6月にかけて「アスタロッテのおもちゃ!」というタイトルで追崎史敏監督によるTVアニメが独立UHF局にて放送された。キャラクターデザインは大塚舞、音楽はTWINPOWERが担当している。全12話。
OVA
「アスタロッテのおもちゃ!EX」というタイトルでOVAが2011年9月7日に発売された。外伝エピソード2話とテレビアニメ版未収録となった1話を合わせて3話構成全1巻となっている。外伝の2話は塔原明日葉の夏休みの宿題とアスタロッテ・ユグヴァールとグリゼルダ・レギンハルトの出会いの話。そして、TVアニメ版に含まれなかった未収録版は塔原直哉とメルチェリーダ・ユグヴァールの出会いの話になっている。
登場人物・キャラクター
アスタロッテ・ユグヴァール (あすたろってゆぐゔぁーる)
ユグヴァルランドの姫。夢魔族の10歳で、幼児体型。本人はこの幼児体型を気にしており、特にその小さな胸はコンプレックスとなっている。過去に自分の母親と寝ていた際、母親と他の男性の性行為を目撃したことをきっかけに大の男嫌いとなり、夢魔族として致命的な問題を抱えるに至っている。
塔原 直哉 (とうはら なおや)
23歳の人間の男性。年齢の割には童顔で、女装をすれば周りの人は男だと見抜けないほどの中性的な顔立ちをしている。元々は自分の娘である塔原明日葉を食べさせるためにフリーターをしていたが、ユーディット・スノーレヴィク扮する占い師に誘われるがままアスタロッテ・ユグヴァールの後宮候補となった。小さな頃から不思議なことにばかり遭遇していたので、理不尽な出来事に対して耐性がある。
塔原 明日葉 (とうはら あすは)
塔原直哉の娘で10歳の少女。とても明るく前向きな性格で誰とも分け隔てなく接し、人づきあいが上手い。また、父親である直哉のことが大好きで少々ファザコンの気がある。時々、パンツを穿かないで過ごすことがあるが、これは父親である直哉が困っている姿を見たくて、意図的にやっている。
ユーディット・スノーレヴィク (ゆーでぃっとすのーれゔぃく)
ロッテ邸の女官長。髪型はおでこを出したショートヘアーで、前髪はハート型のピンで止め、メガネをかけている。その若々しい見た目からは想像がつきにくいが実は37歳で、若い頃はかなり派手だったと自称している。かなりのドSで、ロッテ邸の地下には彼女所有のさまざまなSMグッズを保管している。
オラフ・フリズマール (おらふふりずまーる)
アスタロッテ・ユグヴァール(ロッテ)が生まれてからずっと世話役を務める老人。塔原直哉がくるまではロッテ邸に仕える唯一の男性で、現在のロッテの世話役を務めるまでは侍従長を務めていた。作中において出番が少ないためか影が薄くなることを気にしており、登場するたびに何かと張り切ることが多い。
グリゼルダ・レギンハルト (ぐりぜるだれぎんはると)
王国親衛師団第2特務親衛隊隊長であり、弱冠17歳でロッテ邸の親衛隊長を務める少女。礼節を重んじる堅苦しい性格で、親衛隊が着用する肌の露出の多い服を嫌っていつも礼服を着ている。養父であり剣術の師匠であるアトリ・レギンハルトのことを尊敬している。
エルフレダ・ミルヤスドッティル (えるふれだみるやすどってぃる)
ロッテ邸に仕えるメイド長の女性。乳牛魔族の中でも特に高貴と言われているジェルセイ種で、その種族の特徴でもある屈指の巨乳の持ち主である。未婚ではあるが授乳が可能で、アスタロッテ・ユグヴァールの飲むミルクを自ら絞っている。ミルクの味はりんご風味。
クートフレダ
ロッテ邸に仕えるメイドの少女。肌の色が褐色で、髪の毛はショートカットにしている。仕事中に失敗をすると、ユーディット・スノーレヴィクからノーパンミニスカートで買い物に行かされたり、裸エプロンのまま給仕させられたりするなど羞恥系のお仕置きを受けることとなっている。
ニナ・ヒルデブランド (になひるでぶらんど)
ロッテ邸に仕える親衛隊員の女性。髪を2つにくくって、頭にはパイロット用のゴーグルを着用している。階級は伍長で、人を乗せ空を飛ぶ飛竜の操縦が行うことができる。とても明るく元気な性格で、語尾に「ッス」を付けてしゃべる。
イルミンガルド・スノーレヴィク (いるみんがるどすのーれゔぃく)
アスタロッテ・ユグヴァールの主治医を務める、メガネをかけた女性。女性ながら若い女の子にする健康診断が大好きで、その発言を聞いた姉であるユーディット・スノーレヴィクからは「レズ医者」と言われていた。
メルチェリーダ・ユグヴァール (めるちぇりーだゆぐゔぁーる)
ユグヴァルランドの現国王陛下。10歳の頃にはすでに吸精をしており、現在は実に3千人を超える美男子を後宮に置いているほどの男好き。しかも毎晩条件の異なった男性を探して夜伽を行なわせる相当な好き者とされている。男性を誘惑する技術に長けており、相手が男性であれば色仕掛けで自分の思うがままにすることができる。
ウルスラ・シュマルリージ (うるすらしゅまるりーじ)
メルチェリーダ・ユグヴァールの側近を務める、王国親衛師団第1特務親衛隊隊長の27歳の女性。犬魔族なので普通の耳とは別に頭に垂れ下がった耳がついている。女性だが、男性の機能も持ち合わせている稀有な存在で、メルチェリーダの夜伽の相手をすることもある。
イソルド
メルチェリーダ・ユグヴァールの夜伽選定官を務める女性で、横に伸びた細長い耳と長い前髪を右側に流しており、その髪で目を隠している。メルチェリーダが指定する指定書に従って毎回夜伽の相手を選定しており、塔原直哉が侵入していた際には「身長170センチメートルで黒髪のできるだけ耳の短い美青年、20代だけど10代にしか見えない童顔で女装が似合いそうなタイプ」という細かい条件にあてはまった彼を王室へ連れて行った。
エリカ・ドラクール・ドレイプニルス (えりかどらくーるどれいぷにるす)
吸血鬼族であるドレイプニルス伯の娘で、アスタロッテ・ユグヴァール(ロッテ)と同じ王立学園に通う15歳の少女。ロッテをライバル視しており、どの分野でも先を越されないようにしている。コウモリの姿に変身することができる。
ミストルーン・アウスグリム (みすとるーんあうすぐりむ)
王立学園に通う女子生徒で、アスタロッテ・ユグヴァール(ロッテ)のクラスメイト。ロッテと塔原直哉がどこまで進んだか直接的な表現で恥ずかしげもなく聞いたり、エッチな妄想をして顔を赤らめたりするなど、性的なことに関心が強い。
ユンビョルク・シグナル (ゆんびょるくしぐなる)
王立学園に通う女子生徒で、アスタロッテ・ユグヴァールのクラスメイト。ショートカットの髪型に、後頭部には丸みをおびたアホ毛が生えている。ボーイッシュな元気娘で、当時面識のなかった塔原直哉が学校に侵入した際には飛び蹴りをくらわせるなど行動的。
リュッカ・エイストリ (りゅっかえいすとり)
王立学園に通う女子生徒で、アスタロッテ・ユグヴァールのクラスメイト。少数種族の山小人族である北ドヴェルグ国の第三王女で、117センチと小柄な体格をしている。ユグヴァルランドへ来た目的は留学で、現在はユンビョルク・シグナルの家に居候している。
ナーナ・リテルケット (なーなりてるけっと)
王立学園に通う女子生徒の猫魔族。軽くウェーブのかかったショートヘアーで、後頭部に猫耳がついている。映像作品部に所属しており、王立学園の新制服のモデルの撮影でアスタロッテ・ユグヴァールとエリカ・ドラクール・ドレイプニルス、ミストルーン・アウスグリムの3人を学園の人気女子トップ3として撮影した。
ニルス・ストールアンドレット (にるすすとーるあんどれっと)
王立学園に通う男子生徒で、夏休みの間に東方の忍者に弟子入りして「送風術」という小規模な突風を起こす技を身に着けている。その技を駆使して「束縛からの解放」を謳い、街で遊んでいる女子生徒のスカートをめくり続けるという行為を行っていた。
ビャルケ・グライン (びゃるけぐらいん)
王立学園に通う男子生徒でサングラスを着用し、リーゼント型アフロヘアーの髪型をしている。カトウ・ギュルショールとつるんで、女子生徒を観察するため日々女子宿舎への不法侵入を試みる不埒な不良生徒。
カトウ・ギョルショール (かとうぎょるしょーる)
王立学園に通う男子生徒でサングラスを着用し、頭はスキンヘッドにしている。ビャルケ・グラインとよく一緒に不埒な行動をしており、天文部部室の展望室から女子校舎を覗いたりしている。
レオフォン・クリームニルス (れおふぉんくりーむにるす)
王立学園に通う男子生徒で、塔原直哉に続くロッテ邸の後宮候補として試用期間付きで採用された。趣味は乗馬にはじまり蹴球、狩猟、釣り、フェンシングと幅広く、紅茶などのお茶を淹れる技術も高い。実は昔から可愛いものに目がなく、人形やお菓子作りなど女の子が好むようなものも好きなのだがそれを隠している。
シフ・ベルタ (しふべるた)
王立学園で社会科を教えている女性教師。専門は歴史。35センチの小さな体に、背中には天使のような羽が付いている。この世界に疎い塔原直哉のために、妖魔界の歴史やユグヴァルランドの誕生についての特別授業を行った。
ミーナ
王立学園でダンスを教えている男性の体育教師。心が女性のいわゆる「オカマ」なので、男子禁制の女子校舎でも教えることを許可されている。アスタロッテ・ユグヴァールに渡そうとしていたシグルド・スヴェインソン・スヴァルトヘイズの恋文を勘違いから受け取ってしまった。
エンヤ・ニウハーレ (えんやにうはーれ)
王立学園の学園長。年齢は不詳だが、見た目は若く狐魔族の特徴である獣耳が頭頂部についている。物腰は柔らかく、常に笑顔でニコニコしているがその裏で男根崇拝を学園内で秘密裏に行っており、塔原直哉を睡眠薬で眠らせ縛りつけるなどした。
スヴェイン・スヴァルトヘイズ (すゔぇいんすゔぁるとへいず)
スヴァルトヘイズ国を統治する53歳の国王。20年に渡った闇妖魔族の諸部族間戦争を膝下にねじ伏せる形で終結させた張本人で、「黒の覇王」とも呼ばれている。褐色の肌に立派なあご髭を蓄えている体格のいい男性。
ソルヘルガ・スヴァルトヘイズ (そるへるがすゔぁるとへいず)
スヴァルトヘイズ国の王女。褐色の肌に長い黒髪を一本に束ね、左目は長い髪で隠されている。国家として成立したスヴァルトヘイズ国を代表し、ユグヴァルランドに大使として駐在している。シグルド・スヴェインソン・スヴァルトヘイズによれば、これまで異性との交際経験がないため恋愛に対しては奥手。
ルーリック・スヴェインソン・スヴァルトヘイズ (るーりっくすゔぇいんそんすゔぁるとへいず)
スヴァルトヘイズ国の第一王子。ソルヘルガ・スヴァルトヘイズ(ヘルガ)とシグルド・スヴェインソン・スヴァルトヘイズの兄にあたる人物で、横長の眼鏡をかけている。弟のシグルドをも超越する女たらしで、妹のヘルガにすら手を出そうとするほど見境がない。
シグルド・スヴェインソン・スヴァルトヘイズ (しぐるどすゔぇいんそんすゔぁるとへいず)
スヴァルトヘイズ国の第二王子。酒と女と喧嘩にしか興味がない問題のある性格で、将来を悲観した父親スヴェイン・スヴァルトヘイズにより、ユグヴァルランドに留学させられる。買い物に来ていたアスタロッテ・ユグヴァールとぶつかって一目ぼれする。
イサドーラ・フィンスドッティル (いさどーらふぃんすどってぃる)
スヴァルトヘイズ国の第二王子であるシグルド・スヴェインソン・スヴァルトヘイズの王子付特従。闇小人族という種族のため、17歳だが125センチと小柄な少女。真面目な性格で、自由奔放な性格のシグルドに注意を促すなどしている。
クリエート・トレイディス (くりえーととれいでぃす)
スヴァルトヘイズ国の国王であるスヴェイン・スヴァルトヘイズの庶子で、育ちも身分も庶民と変わらない。父親であるスヴェインが目をかけていたため一応生活には不自由をしていなかったが、母親が亡くなって1年が経ったことを契機に、働くために上京を決意しロッテ邸のメイドとして雇われた。
アトリ・レギンハルト (あとりれぎんはると)
グリゼルダ・レギンハルトの養父にして高名な剣術の達人。16歳の時に東国の悪竜を単独で退治し、弱冠20歳の若さでユグヴァルランドの剣術指南役として招かれた実績を持つ。塔原直哉が緊張するほどの端麗な容姿の持ち主だが、実は同性愛者で可愛い男の子を見ると鼻血を出す持病を患っている。
キリク・シグヴァルディ (きりくしぐゔぁるでぃ)
出世欲の強い王国軍の大佐。貴族ではないが、大佐まで昇進したのは男性としての魅力を最大限に発揮し、上官の妻や女性上司を籠絡した結果である。現状、将官への壁を厚く感じており、その壁を超えるために今度はアスタロッテ・ユグヴァールを落とそうとしている。
エルドール・エミルソン (えるどーるえみるそん)
キリク・シグヴァルディの部下を務める25歳の男性。階級は中尉。犬魔族という種族であり、普通の耳とは別に頭に犬の耳らしきものも生えている。性格は冷静で常識人。上司であるキリクに対しても物おじせずツッコむことができる。
ソルヴェイク・オットー・ソルグリムス (そるゔぇいくおっとーそるぐりむす)
300歳を超える長寿を誇った、膨大な知識を蓄えた妖魔界随一の賢人。さまざまな国で賓客として遇されながら各地を放浪していたが、5年前にその長寿をまっとうして他界した。自らの知識が世から失われることを恐れ、他界する寸前に娘であるイングリッド・ソルヴェイク・ソルグリムスにすべて移植した。
イングリッド・ソルヴェイク・ソルグリムス (いんぐりっどそるゔぇいくそるぐりむす)
ソルヴェイク・オットー・ソルグリムスの娘。父親からすべての知識を移植されているので、弱冠7歳ながらその知識量は賢人の域に達し、生まれてからずっと外に出る必要性を感じていない。山奥の僻地にある塔で生活しており、知識を求めて尋ねて来た者に対しては門前にある謎かけを解かせることによって、会うに値するか判断している。
ドレイプニルス伯 (どれいぷにるすはく)
エリカ・ドラクール・ドレイプニルスの父親。エリカのことを溺愛し、エリカの「初めて」を奪った者を探すために王立学園に侵入したが、結局、それはエリカが塔原直哉を吸血していただけであり、胸をなでおろすこととなる。エリカと同じくコウモリに変身して空を飛ぶことができる。
ミルヤ・エリス・ドッティル (みるやえりすどってぃる)
エルフレダ・ミルヤスドッティル(エフィ)の母親にして、エフィの故郷でもあるアプリトレイ村の村長。乳牛魔族のなかでもその胸は突出して巨大で、上半身は乳首を隠すハート形のアクセサリーしか身に着けていない。出せるミルクはバナナ風味が入ったものとなっている。
エッダ・ドッティル (えっだどってぃる)
エルフレダ・ミルヤスドッティルの姉。現在はアプリトレイに住んでいる。過去にミストルーン・アウスグリムの乳母を務めていた。それを聞いたアスタロッテ・ユグヴァールと塔原明日葉からミルクを飲みたいと頼まれる。ミルクはメロン風味。
クヴェンスカティ
ユーディット・スノーレヴィクが、人間界から妖魔界に行く際に長い期間家を空けてしまう塔原直哉と塔原明日葉のために呼び寄せた精霊。主が不在の家を清潔に保つだけでなく、災厄や泥棒も退ける。
場所
妖魔界 (あーるゔへいむ)
人間界とは異なる性質を持った世界で、名前は最も一般的な種族である妖魔族の名を冠して呼ばれている。しかし、実際には100種類以上を超える亜人種が住んでおり、ユグヴァルランドは除き、大抵は種族ごとに国家を形成している。
人間界 (みっどがるど)
塔原直哉と塔原明日葉ら人間が住む世界。直哉の家の近くにある公園に世界樹の因子をわずかに含んだ樹が生えており、そこから行き来が可能になっている。人間界には魔力が充満していないため、妖魔界から来た者は魔力の自然回復ができない。
ロッテ邸 (ろっててい)
ユグヴァルランドの王都郊外に建つ巨大な屋敷。アスタロッテ・ユグヴァールたちが共同生活をしている場所で、もともとは騎士団の宿舎だった建物を改装したものなので外観はしっかりとした造りになっている。また、浴室が非常に広い。
ユグヴァルランド
夢魔族である大王、スヴァンヒルト1世により建国された王国。種族ごとに国家を成す妖魔界のなかでは珍しく、異なる種族同士協力し合って生活している。現在、国を治めているのはメルチェリーダ1世。
世界樹 (ゆぐどらしる)
王国の中心に存在する大樹。元々は9つの世界をつなぐ中継地点であったが神々の戦争の際に破壊されてしまい、現在は、厳密には元の世界樹の骸から新たに生まれた「新世界樹」である。塔原直哉は人間界にいながらこの世界樹の苗木を持っている。
王立学園 (あかでみー)
ユグヴァルランドにある学校。男子と女子は別々の校舎で学んでおり、それぞれ侵入を拒むように電流フェンスで仕切られている。一部の男子生徒は女子校舎に侵入しようとフェンスを破ることを試みている。
北ドヴェルグ国 (きたどゔぇるぐこく)
リュッカ・エイストリの故郷で、ユグヴァルランドとは友好国にあたる治安のいい国。山の中にあり、動植物が多く生息している。また、火山地帯でもあり多くの名湯が存在する温泉の名所としても名高い。
その他キーワード
夢魔族 (むまぞく)
ユグヴァルランド王国を建てた大王であるスヴァンヒルト1世をはじめその血統を持った種族のこと。あらゆる亜人種との間に子を宿すことが可能で、どのような種族と交わっても夢魔族の特性を100%受け継いだ子供を生むことができる。また、生命維持に「吸精」が必要となる。
妖魔族 (ようまぞく)
妖魔界で最も多い数を占める一般的な種族。見た目や行動、および能力は人間とほとんど同じだが、耳が横に飛び出すようにとがっているところが唯一異なる点となっている。
乳牛魔族 (にゅうぎゅうまぞく)
乳母を生業とする種族。12歳~14歳くらいで胸が発達し巨大化することが特徴で、たとえ子供がいなくてもミルクを出すことができる。また、女性しか存在しない種なので常に他種族の種で子孫を残すこととなる。その場合は「種親」となり、一切の家族の繋がりを持たないことを条件に、妻帯者でも子持ちでもいいとされている。
闇妖魔族 (やみようまぞく)
外見は妖魔族とほぼ同じだが、その肌の色が褐色であることが差異としてあげられる。部族間でのいさかいが続いていたが、現在は闇妖魔族の国家が樹立されている。また、闇妖魔族が妖魔族と交わると、その子供は肌に白色と褐色が混在したり、中途半端な褐色になる混血児となり、差別の対象とされてしまう。
吸血魔族 (きゅうけつまぞく)
夢魔族と同じ古代種族のひとつで、他人の血を吸って生きる吸血鬼の一族。牙によって直接吸血された場合、吸われた対象が吸血した吸血魔族の下僕にされるという言い伝えがあったが、今ではその機能は退化している。また、コウモリに変身することができる。
古妖魔族 (こようまぞく)
外見は妖魔族とほとんど一緒だが、その歴史は古く夢魔族や吸血魔族と同じく古代種族のひとつとされる種族。高位の魔術を行使できることや、かなりの高齢になっても外見が衰えないのが特徴。
犬魔族 (いぬまぞく)
頭に獣耳がついているという以外は人間とほぼ同じ外見を持つ種族。頭についている獣耳は人によって垂れていたり、ぴんと上に張っていたりと実際の犬のようにそれぞれ違いがある。また、女性の中には男性器を持つ者が生まれることがある。
アニメ
アスタロッテのおもちゃ
妖魔の国・ユグヴァルランドの女王アスタロッテは、極度の男嫌い。しかし彼女は生命維持のために男の精を吸わなければいけない種族であり、男たちを置いておく「後宮(ハーレム)」を作る年頃になっていた。 その気... 関連ページ:アスタロッテのおもちゃ