概要・あらすじ
意を決して片思いの相手田谷高太郎にラブレターを書いた土屋静子は、彼からの「すでに恋人がいます」という返事で振られてしまった。しかし学校のテスト廃止運動を始めた高太郎の思いに賛同した静子は、恋人ではなく同志として、彼の活動に協力し始める。だが高太郎の家の玄関に酒瓶があったのを見たことや、三年の硬派から、実は彼の素行が悪いことを聞いた静子は、事実を確かめようとする。
登場人物・キャラクター
土屋 静子 (つちや しずこ)
高校2年生女子。1年生の頃から田谷高太郎に憧れており、意を決してラブレターを出したが、「すでに恋人がいます」との返答で振られてしまった。高太郎のテスト廃止運動に、あくまで同志として協力しようと、友人たちにアンケートを取って回るなどの活動をする。
田谷 高太郎 (たや こうたろう)
高校2年生男子。テスト廃止運動を始めるが、なかなか賛同を得られずにいる。大病を抱えており、元から彼自身思いを寄せていた土屋静子から告白されるが、「10年付き合っている恋人がいる」と答え、彼女の思いを断ち切ろうとする。親元から離れて独り暮らしをしている。
高太郎の幼馴染 (こうたろうのおさななじみ)
長髪の派手な女子大学生。田谷高太郎の幼馴染。高太郎の病気のことを知っている。高太郎から土屋静子にラブレターをもらったことを相談され、諦めるよう提案。その上で、高太郎の「恋人」役を買って出る。
三年の硬派 (さんねんのこうは)
高校3年生男子。テスト廃止運動を始めた田谷高太郎に、高太郎と高太郎の幼馴染が羽目を外して遊んでいることを知っていると忠告し、運動をやめさせようとする。
高太郎の母 (こうたろうのはは)
田谷高太郎の母親。和服の美女。病気で親元を離れ、ひとり暮らしをしている高太郎を何かと心配し、様子をたびたび見に来ている。
高太郎の父 (こうたろうのちち)
田谷高太郎の父親。最高学府を出たエリートだが、いまだにテストの夢を見ては、寝ぼけて高太郎の部屋に参考書を借りに来ようとする。