ワニの初恋

ワニの初恋

キャバレーで働く男、通称「ワニ」の不器用な生き様をオムニバス形式で描いた人情劇。福本伸行の初期作品。

正式名称
ワニの初恋
ふりがな
わにのはつこい
作者
ジャンル
ヒューマンドラマ
レーベル
近代麻雀コミックス(竹書房)
巻数
全1巻完結
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概要・あらすじ

キャバレー「ヤングエロ」で働く、「ワニ」と呼ばれる男が恋をした。その相手は「久美子」という名の女子高校生で、2人はいつも駅の掲示板でやり取りしながら、交流を深めていた。そしてついに、ワニは久美子とデートの約束を取り付けることに成功。浮かれるワニだったが、自分がキャバレーのボーイであることに急に気後れし、実際に会うことをためらってしまう。

登場人物・キャラクター

ワニ

キャバレー「ヤングエロ」で働くボーイ。「ワニ」の通称で呼ばれており、本名は不明。年齢は28歳。大きなリーゼントにしゃくれた顎が特徴で、体も大きく、見るからに厳つい風貌をしている。口が汚いうえにガサツで乱暴者だが、純情で人情に熱い一面も持つ。のり子と同棲して体の関係もあるが、付き合っているというわけではない。

のり子 (のりこ)

赤いカーリーヘアの髪型をした女性。キャバレー「ヤングエロ」のキャストとして働いている。博多出身で、両親には保母さんをしていると噓をついている。密かにワニに想いを寄せており、博多の実家に帰る際にはワニを同行させている。

相田 久美子 (あいだ くみこ)

駅の掲示板でワニとやりとりをしていた女子高校生。いかにも清純そうなかわいらしい少女で、掲示板でのやりとりでワニに好意を抱いていた。しかし、ワニと初めて会うことになった際、キャバレーの同僚と殴り合いの喧嘩の末に、階段から転げ落ちて来たワニの姿を見て、思わず逃げ出してしまう。

鮫島 (さめじま)

キャバレー「ヤングエロ」の店長の男性。キャバレーで働くのり子に無理を強いたり、ワニと待ち合わせをしていた相田久美子を気に入り、ワニに「やらせてくれ」と頼むなど、女性を軽く見ている節がある。そんな性格がもとで、ワニともめることも少なくない。

キャベレー赤丸のボーイ (きゃばれーあかまるのぼーい)

キャバレー「ヤングエロ」の近くにある、キャバレー「赤丸」の若いボーイ。田舎出身で、一人称は「おら」。ゴミ捨ての順番を巡ってワニと喧嘩になり、どちらが先にゴミを捨てるか、その権利を賭けた我慢比べをすることになる。融通のきかない頑固な性格で、強面のワニに凄まれても譲ることはなかった。額の骨が分厚く、両手を掴んで頭突きをし合う「顔じゃんけん」が得意。 ワニとの我慢比べに決着をつけるため、この競技で勝負を挑んだ。

のり子の父 (のりこのちち)

のり子の父親。息子の満夫と博多で二人暮らしをしている。後頭部まで禿げあがった頭にメガネをかけた初老男性。のり子がワニと一緒に帰省したことに加えて、東京のキャバレーで働いているという噂を耳にし、のり子のことが心配で仕方がない。

満夫 (みつお)

のり子の弟。見るからに純朴そうな風貌をした少年。のり子の父と博多で二人暮らしをしている。思春期ならではの女性に対する興味から、密かに夜な夜な、洗濯物の女性下着を眺めに出かけていたが、それをワニに見つかってしまう。その矢先、下着泥棒を働いていたことがバレてしまい、それをネタに高崎率いる青年団に強請られてしまう。

高崎 (たかさき)

のり子の博多の地元で幅を利かせている青年団の団長。下着泥棒を働いていた満夫を捕まえ、この件を黙っておく代わりに30万円を寄こすようのり子の父に迫る。さらに、のり子の東京での素性を明かそうとしたところ、様子を見ていたワニによりこっぴどく締め上げられてしまう。

書誌情報

ワニの初恋 全1巻 竹書房〈近代麻雀コミックス〉 完結

第1巻

(1998年8月発行、 978-4812452233)

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