親父

グレた息子洋介と、ヤクザの夫に暴力を振るわれている娘久美子を抱え、無力な母妙子はオロオロするばかりの熊田家に親父熊田猛が16年振りに帰宅。家族の抱える問題に立ち向かい、家庭内に愛情を取り戻していく様を描いたヒューマン・ドラマ。

概要・あらすじ

16年もの間、父親・熊田猛(親父)が不在だった熊田家。娘の久美子は夫であるヤクザのに暴力を振るわれており、息子の洋介は非行に走り始め、母・妙子はおろおろするばかりという荒涼たる様相を呈していた。そんなある日、突然親父が帰宅、久美子を連れ戻そうとしたを一撃で伸してしまう。

何も語らぬ親父に対し、家族を捨てたと反発する久美子だが、普段は気が弱い妙子に一喝され頬を打たれる。妙子は、16年前親父は家族を守るためにあえて姿を消したのだと子供たちに諭した。それでも不信感を拭えない子供たちだが、親父が大きな度量で家族の問題を解消するに連れて、父親として尊敬の眼差しを向けるようになる。

登場人物・キャラクター

熊田 猛 (クマダ タケシ)

筋骨隆々の巨漢の中年男性。熊田久美子と熊田洋介の父親。不器用で口数は少ないが義理に厚く、また家族への愛はとても強い。16年前に家がヤクザからの地上げにあい、執拗な嫌がらせを受けていた。それでも立ち退かなかったが、ある日放火され家族が危機に晒されてしまう。全身にひどい火傷を負いながら、子供たちを救出。 その後事務所の組員をシャベル一本で皆殺しにした。家族の身を報復から守るために姿を暗ましていたが、病に冒された自身の体が長く持たないと知ると、一晩だけ家族のもとに帰った。十六歳の時に、酒飲みで妻に暴力を振るっていた熊田の父を殺しており、少年院に入っていた過去がある。

熊田 妙子 (クマダ タエコ)

熊田猛の妻で、熊田久美子、熊田洋介姉弟の母。一生懸命育ててきた子供達に振り回され、笑顔を忘れてしまっていた。親父の帰りを強く望んでおり、帰ってきた親父に反発する子供達を強く窘めた。過去に小さな小料理を開いており、前夫が借金を残して蒸発したため、病弱の義母の介護をしながら借金取りに追われる日々が続いていた。 ある日客としてやってきた親父が借金取りを退治、その後、親父と結ばれる。子供が産めない体と医者から言われていたが、親父と結ばれてからは二児を出産した。

熊田 久美子 (クマダ クミコ)

熊田猛の長女。親父不在の間にヤクザ者哲の妻となっており、彼の暴力から逃れるため実家に避難していたところに親父と出くわす。最初は親父の事を父親と認めたがらなかったものの、哲との問題を解決した親父を自然に父ちゃんと呼びかけるようになる。

熊田 洋介 (クマダ ヨウスケ)

熊田猛の長男で久美子の弟。乳飲み子の頃に親父がいなくなったせいで、父親の背中を見ずに育ち、不良になってしまった少年。ナイフを振り回し、強がってはいるものの性根は臆病。突然の親父の帰宅に怖気づくも、彼の強さを認めると次第に憧れを強くしていく。その後は弱い自分を克服し、親父に近づく様にとプロボクサーになった。

(テツ)

熊田久美子の夫。中学生の頃より、ヤクザの組長から親代わりとして面倒を見られて育った青年。久美子に暴力を振るっている。実家に帰った久美子を連れ戻しに来た時親父と遭遇、一撃で伸されてしまう。親父を恨み、久美子を拉致し親父への復讐を企てるたが、返り討ちに遭い殺されかける。 久美子の嘆願によって助けられ暴力団から足を洗うこと、女に手を挙げないことを親父と約束した。自分の代わりに小指を詰めた親父の男気に感動。その後は子煩悩な父親となり、家族のため汗水流して働いている。

熊田の母 (クマダノハハ)

熊田猛の実母。故人。貧乏ながらも猛を愛情を注ぎ、夫からの暴力にも耐え続けていた。猛が夫を殺して少年院に入っていた時に病死している。

熊田の父 (クマダノチチ)

熊田猛の父親。故人。飲んだくれであり、猛と妻に日常的に暴力を加えていた。ある日我慢の限界に達した猛によって殺されてしまう。

妙子の義母 (タエコノギボ)

故人。熊田妙子の前夫の母親。老齢で、いつも床に臥せっていた。借金を作って蒸発した息子を恥じに思い、それでも自分の介護をする妙子に心から感謝している。熊田猛に妙子を託し、亡くなった。

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