概要・あらすじ
舞台は宇宙開発が進み、人間が木星の衛星や火星など他の星に居住するようになった時代。かつてあった核戦争期に作られた、コンピューター制御のため感情を取り払った改良人種一角獣種と、それを取り巻く惑星開発者、研究者、ESPなどの人々の人間模様を描いた作品。『A-A'』、『4/4カトルカース』、『X+Y』の3作品から成る。『4/4カトルカース』の主人公モリのその後が『X+Y』で描かれる。『X+Y』で第16回(1985年)星雲賞コミック部門を受賞。
集団・組織
一角獣種
『一角獣種シリーズ』に登場する種族。百年以上前の21世紀初頭に起きた核戦争時、宇宙航行のコンピューターを扱うために改良された人種。赤外線光波を見ることができる。盛り上がった頭部と、そこに生える赤いとさか状の髪が特徴。視聴覚範囲が人間と異なり、赤外線の波長までもが見えている。そのため、注意力がやや散漫になっており、よく物にぶつかったり、つまづいたりしてしまう「とろい」一面がある。 ミスを減らすために感情を無くすよう遺伝子改造をされているため。基本的に無愛想で感情表現に乏しい。現代においては、純血種は非常に珍しくなっている。
関連
A-A' (えー えーだっしゅ)
萩尾望都の一角獣種シリーズ第一作目。宇宙を舞台にした、クローン再生がテーマのSF恋愛作品。 関連ページ:A-A'
4/4カトルカース (よんぶんのよんかとるかーす)
萩尾望都の一角獣種シリーズ第二作目。宇宙を舞台に、遺伝子改造により感情を抑制した種族の少女と、超能力者の少年の悲恋を描いたSF恋愛作品。 関連ページ:4/4カトルカース
X+Y (えっくすぷらすわい)
萩尾望都の一角獣種シリーズ第三作目。火星を舞台に、性転換薬の影響で性別が不安定な状態の少年と、超能力者の少年が出会う、SF恋愛もの。第16回(1985年)星雲賞コミック部門受賞作品。 関連ページ:X+Y