概要・あらすじ
漫画家を目指しているキングは、新人アシスタントとしてメリオダスの職場にやって来た。彼を出迎えたのは敏腕編集者を名乗る豚のホークだった。さらに売れっ子少女漫画家だがセクハラが多いメリオダス、やさしいが極端なドジっ子のエリザベスに出会ったキングは、彼らに振り回されながら仕事と修行に励む事となる。キングはアシスタントの仕事や持ち込みをする中で、漫画界の厳しさに触れさまざまな壁にぶつかりながらも、プロ漫画家への道を目指していく。
登場人物・キャラクター
キング
プロの漫画家を目指している少年。地元では専門学校に通ったあと、2年ほど新人漫画賞への応募などを繰り返していたが、デビューはおろか賞も取れずにいた。彼女なし・お金なしの自分を変えるために上京し、メリオダスの新人アシスタントをしながら修行を積んでいる。職場で出会った新人アシスタントのディアンヌに片思いしているが、巨体の彼女にはうっかり潰されたり飛ばされたりする事が多く、よく大ケガをしている。 生真面目な性格で努力家だが何かと空回りする事が多く、いろいろな壁にぶつかり悩みながら、「漫画界の救世主(メシア)」となるため奮闘している。シスコンなところがあり、妹のエレインに恋人ができた事を心配している。
ホーク
メリオダスの担当編集者をしている、言葉を話せる豚。「天才爆モテ漫画編集」を自称している。周囲から食材のように扱われる事が多く、キングから「おいしそう」と思われたり、メリオダスから非常食扱いされる事もある。漫画家を目指すキングにアドバイスをする事もあるが、その内容は非常識だったり投げやりだったりで、あまり役に立っていない。 好きなものは残飯。
メリオダス
売れっ子少女漫画家の男性。「刹那稲」のペンネームで漫画「アイツの大罪」を連載しており、キングをアシスタントとして雇っている。外見は少年だが、実年齢は不明。プロ漫画家としての実力は高いが、エリザベスの胸を揉むなどセクハラを繰り返す、セクハラ魔でもある。少女漫画家でありながら自分の恋愛に関しては超鈍感で、エリザベスが自分に寄せる思いにも気づいていない。 なお、自分の漫画に新キャラクターを登場させる時は、どのようなキャラクターにするかをホークといっしょにクジ引きで決めている。
エリザベス
メリオダスのアシスタントをしている少女で、主に原稿のベタ塗りを担当している。元は別の漫画家のアシスタントをしていたが、メリオダスに誘われて彼のアシスタントとなった。穏やかな性格だが、少々天然気味なところがある。アシスタントとしての能力は高く、次期チーフ候補にもなっているが、実生活ではすぐに転んだり物を倒したりというドジっ子。 メリオダスからはよくセクハラを受けているが、密かに彼に恋心を寄せており、彼の事になると急にドジを踏む回数が増えたり、奇怪な行動をする事が多くなる。
ディアンヌ
メリオダスの新人アシスタントとなった、巨人の少女。メリオダスに片思いしている。身体が巨人サイズなため仕事場にはおさまらず、部屋の天井を突き破った状態で、マンションの屋上で仕事をしている。やる気は人一倍あるが不器用で、ベタ塗りやトーンを貼る作業をすると原稿を駄目にしてしまうため、大きな身体を活かして消しゴムかけ作業を担当している。 マーリンの薬を飲めば普通の人間サイズまで小さくなる事が可能で、時に人間の姿で行動する事もある。
バン
メリオダスの新人アシスタントの青年。「暑い」という理由で、平日・休日問わずつねに上半身裸で過ごしている。「アーン?」が口癖。元はプロ漫画家として活動していた事があり、エリザベスなどに仕事のアドバイスをする事もある。エレインの彼氏だが、彼女の兄であるキングには快く思われておらず、一方的にライバル視される事が多い。 ジェリコがアルバイトをしているラーメン屋の、豚骨ラーメンがお気に入り。
エレイン
キングの妹で女子高校生。一途だが天然なところがある。メリオダスの代表作である「アイツの大罪」を愛読しているファン。バンとは高校に入学した頃に出会い、不良に絡まれているところを助けられたのをきっかけに付き合うようになった。だが、彼の事を快く思っていないキングからは、付き合いを心配されている。
ゴウセル
漫画編集者をしている青年。無表情で淡々と話し、急に首が取れたりするなど、その正体は謎に包まれている。新作漫画の持ち込みに来たキングにアドバイスをした事がきっかけで、彼の担当編集者となる。「キュピイイン」という音を発しながら謎のポーズを取り、漫画のアドバイスをする癖がある。
ヘルブラム
キングの友人の青年。もともとキングから絵のアドバイスをもらっていたが、キングが新人漫画賞の奨励賞を取った頃には特選を受賞しており、彼を遥かに上回る期待の新人となっていた。キングの事は大親友だと考えており、彼が作ったばかりのSNSアカウントをすぐに見つけ出して大量のメッセージを送ったり、彼の周囲の人物に何かとジェラシーを感じるなど、異様な執着を見せる事が多い。
ギルサンダー
漫画家の青年で、メリオダスたちの仕事場のマンションの向かいに住んでいる。メリオダスからは「ギル坊」と呼ばれている。風の音や鳥の鳴き声を聞くために窓を開けて仕事をしているが、いつも騒がしい向かいのメリオダスたちに悩まされている。かつてメリオダスのもとでアシスタントをしていたが、その際にトイレで彼に驚かされてからは、トラウマで夜中に一人でトイレに行くのが怖くなってしまった。 カルタが得意で、カルタ界の「閃光の札取り(ザ・ライトニング)」を自称している。
マーリン
漫画編集者の女性。風邪で倒れたホークの代理として、メリオダスのもとにやって来た。大きな袋の中に、自分が開発したさまざまな便利道具や薬を入れて持ち歩いている。ただしペンに変形する鼻メガネや、すぐに効果の切れる薬など、便利そうに見えてあまり役に立たない物が多い。また記憶を消去する薬なども持っており、時おりメリオダスたちの職場でトラブルのもととなっている。
ジェリコ
ラーメン屋店員の女性。バンが描いた漫画を見て以来、バンに片思いするようになり、彼が足しげく通うラーメン屋でアルバイトを始めた。極端なツンデレでバンに対して素直に接する事ができず、その思いはことごとく空回りしている。
店主 (てんしゅ)
バンがよく行っているラーメン屋の店主を務める男性。ジェリコをアルバイトとして雇っている。見た目はいかついが仕事熱心で、メリオダスが連載中の漫画「アイツの大罪」の登場人物である、「ツイーゴ」のモデルにもなっている。
オスロー
キングが道端で拾った、犬のような生き物。口の中が別の空間につながっており、口に入れた物をテレポートさせる事ができる。食いしん坊で何でも口に入れる癖があり、散歩の途中でもよく拾い食いをするが、食べた物はほとんどキングの部屋に送られている。メリオダスの仕事場でも人気者だが、オスローとコミュニケーションを取る事ができるのはキングのみ。
エスカノール
メリオダスが連載している雑誌「キラキラポケット」の編集長を務める老人。普段は腰が低く、気弱で自虐的な台詞が多い。しかし朝になると筋肉質で大柄な男性に変身し、いきなり大口を叩きながらキングのネームを破り捨てるなど、態度も大きくなる。
クレジット
- 原作
ベース
七つの大罪 (ななつのたいざい)
とある事情から反逆者として手配されているメリオダスが、国の荒廃した現状を嘆く王女・エリザベスと出会い、かつて共に戦った仲間たちを探しながら旅を続けていく冒険ファンタジー。講談社「週刊少年マガジン」にお... 関連ページ:七つの大罪
関連
黙示録の四騎士 (もくしろくのよんきし)
鈴木央の『七つの大罪』の続編。イロンシッドとの出会いをきっかけに、辺境の地から旅立った少年・パーシバルの冒険や戦いを描くファンタジー。講談社「週刊少年マガジン」2021年9号から掲載の作品。2023年... 関連ページ:黙示録の四騎士
迷え!七つの大罪学園! (まよえ ななつのたいざいがくえん)
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七つの大罪プロダクション (ななつのたいざいぷろだくしょん)
鈴木央の『七つの大罪』を原作とするスピンオフ作品。人気ドラマ「七つの大罪」の役者達の素顔やドラマ撮影の様子を描く、楽屋裏コメディ作品。ファンタジー世界を描いた原作とは異なり、舞台は現代日本で、メインキ... 関連ページ:七つの大罪プロダクション
書誌情報
七つの大罪 キングのまんが道 3巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2016-08-17発行、 978-4063957303)
第2巻
(2017-03-17発行、 978-4063959017)
第3巻
(2017-07-14発行、 978-4065100400)