概要・あらすじ
リオネス学園には、「七つの校則違反」と呼ばれ恐れられる伝説の大問題児たちがいた。エリート組織の聖徒会は、学園の風紀を乱す彼らを取り締まるためにあの手この手を尽くしていく。こうして、学園全体を巻き込んだ、「スクールライフ」という名の聖戦が幕を開けるのだった。
登場人物・キャラクター
メリオダス
七つの校則違反のリーダー的な存在で、「憤怒(おこりんぼ)」の校則違反で知られる幼い外見の少年。学生という立場にも関わらず、お酒とセクハラ行為が大好き。移動店舗型の食堂「豚の帽子亭」を経営している。
エリザベス
リオネス学園の理事長であるバルトラの娘で、おとなしい性格の1年生。一緒にいるメリオダスからことあるごとにセクハラを受けているが、あまりにも日常茶飯事になっているためあまり動じることはない。
バン
七つの校則違反メンバーで、「強欲(ほしがり)」の校則違反で知られる男子生徒。聖徒会からは七つの校則違反の中でも特に悪質で、もはや校則違反という枠を越えている存在として恐れられている。文字通り、自分が欲しいものはどんな手段を使ってでも手に入れようとする。ジェリコの制服をたびたび剥ぎ取っては奪っている。
キング
「怠惰(だらだら)」の校則違反で知られる、七つの校則違反の1人。七つの校則違反の中では良識がある方で、聖徒会からは隙があると見なされている。普段は幼い少年の姿だが、気合が入るとひげ面で小太りのオッサンに変身する。リオネス学園の敷地内にある森を守る、森委員でもある。実は強大な魔力を持つ妖精王で、本名は「ハーレクイン」。
ディアンヌ
「嫉妬(やきもち)」の校則違反で知られる、七つの校則違反の1人。非常に体が大きくお転婆な性格だが、身体測定のたびに校庭で1人寝転がらなくては身長を計れないことを心底嫌がる女の子らしい一面もある。虫が大嫌いで、見かけると我を忘れてしまう。
マーリン
七つの校則違反の1人で、「暴食(くいだおれ)」の異名を持つが、生徒ではなく教師職に就いている女性。天文部の顧問の他に、もともと他校の生徒だったアーサー・ペンドラゴンの家庭教師も務めている。怪しげなマジックアイテムを開発しては、生徒たちを使って実験を行う危険人物。
ゴウセル
「色欲(むっつり)」の校則違反で知られる、七つの校則違反の1人。カツラをかぶるだけで女生徒に見えるほど、中性的な外見。猥褻な本を音読する行為で聖徒会に危険視されている。人の記憶を読み取ったり、自在に操作する能力を持つ。1人でさまざまなコスプレをしているが、その真意は一切不明。
ヘンドリクセン
聖徒会を取り仕切るリオネス学園二大会長の1人。灰色の魔神をペットとして飼育している他、飲んだ人を魔神に変化させるという怪しげな飲料も開発している。自らも開発した飲料を飲んで若返ることに成功したが、血液検査ではすべての項目が異常だと診断されてしまう。怒りが頂点に達すると、山を1つ消し去るほどの力を有する最終形態に変身する。
ドレファス
聖徒会を取り仕切るリオネス学園二大会長のうちの1人。学園の平和を守ることに情熱を燃やしている。メリオダスの動きを監視するために同じ部に所属しようとした結果、セクハラ同好会のメンバーに入れられてしまう。どう見ても壮年の男性だが、本人は現役高校生だと言い張っている。
ギルサンダー
聖徒会副会長を務める男子生徒。非常に真面目な性格だが、感覚が少しズレておりたびたび周囲を驚かせているものの、本人は一切動じることがない。エリザベスの姉とは、幼なじみであり相思相愛の関係。
ハウザー
聖徒会役員メンバーで、ギルサンダーやグリアモールとたびたび行動をともにしている。奇行を繰り返す人物が多い中で貴重な常識人であるため、事件に巻き込まれやすくツッコミ役に回りがち。敵対する七つの校則違反のディアンヌに対して、密かに想いを寄せている。
グリアモール
聖徒会役員メンバーで、ギルサンダーやハウザーと仲がいい。エリザベスの姉のベロニカを敬愛しており、彼女を守るために筋トレを重ねた結果、屈強な肉体を手に入れた。また、ベロニカの馬術部に野菜を提供するため、畑を一生懸命管理している。同じ高校生であるはずのドレファスのことを父さんと呼ぶが、詳細は不明。
ジェリコ
男勝りな性格の聖徒会執行委員。女生徒ながら男子の制服を身に着けているが、実は豊満なバストを隠し持っており、着用するブラジャーもフリフリで可愛らしい。制服を強奪してくるバンのことを密かに意識している。
ギーラ
聖徒会執行委員の1人で、炎に関する魔力を操る。「ジール」という弟がおり、彼を溺愛するあまり、背格好の似た少年を見かけると「ジール界」と自称する妄想の世界にトリップしてしまう癖を持つ。スレンダーな自身の体型にコンプレックスがあり、巨乳に対して激しい敵対心を抱いている。
ツイーゴ
聖徒会執行委員の1人で、ジェリコ、ギーラとともに七つの校則違反を取り締まろうと奮闘している。非常に大柄で、高校生とは思えない立派なひげが特徴。思い込みが激しく、「決定!」という口癖で間違った認識を決めつけることが多い。
ビビアン
聖徒会執行委員の1人。ギルサンダーに対して異常なまでの愛情を抱いており、彼の行動を逐一監視している。天文部に所属し、ギルのほくろの位置を映し出すという怪しいプラネタリウムを作っていた。
ヘルブラム
聖徒会役員の1人。キングとは同じ妖精族の親友。自らのことを「俺っち」、話し相手のことを「チミ」と呼ぶ独特の癖がある。人間のことが嫌いだったが、ラブレターを受け取っただけで考え方が変わるほど単純な性格。キングと同様に、中年のオッサンの姿に変身できる。
スレイダー
聖徒会役員の1人で、常に鉄仮面をかぶっている。れっきとした男子生徒だが、女性のような口調で話し、身体測定も女性に混じって受けようとしていた。バルトラのことを心から敬愛している。演劇部の部員でもある。
バルトラ
リオネス学園の理事長。何かにつけて「大会」を開催したがる癖がある。エリザベスをはじめとした3姉妹の父親でもある。体をさすってくれた相手に甘え出すという、不思議な性癖の持ち主。
エレイン
キングの妹で、バンと交際している。自由奔放なバンを戒められる唯一の人物。バンのために水着を作ったり、キングのために密かに誕生日プレゼントを用意するなど心優しい性格。周囲にグラマーな女生徒が多いなか、自分が幼児体型であることを気にしている。
セネット
リオネス学園の保健委員。かつてバンに大切なダガーを奪われた過去があり、制服を取り戻そうとするジェリコに協力する。体を張った色仕掛けがバンにまったく通用せず激昂する。
アーサー・ペンドラゴン (あーさーぺんどらごん)
キャメロット高校の聖徒会で会長を務める。メリオダスの噂を聞きつけて、彼をキャメロット高校の聖徒会メンバーへ加えるためにリオネス学園に転入してくる。
ガラン
十戒の1人で、老人のような口調と全身甲冑のような姿が特徴の男性。リオネス学園の修学旅行先になぜか来ており、ハウザーとドレファスをカツアゲしていた。自らを「ジジイ」と称して物忘れが激しいと発言するが、他者の恥ずかしい行動に関してはよく覚えている。
フラウドリン
十戒の1人。外見がドレファスに瓜二つだが、その詳細は不明。自作ポエムを提出、運動会の応援合戦でテンションが上がり全裸で疾走、文化祭で誰一人寄り付かなかったソロホスト倶楽部を開催と、学生時代の恥ずかしい思い出を数多く持つ人物。
ホーク
メリオダスが経営する移動店舗型の食堂「豚の帽子亭」の看板豚で、人の言葉を話すことができる。「豚の帽子亭」における残飯処理係でもあり、落ちている食べ物も躊躇なく食べ尽くす。ちなみに母親であるホークママは、「豚の帽子亭」の店舗そのもの。
灰色の魔神 (はいいろのまじん)
ヘンドリクセンによってリオネス学園内で飼育されているペット。仮面を付けたような顔と、ボクサーパンツのような穿き物を身に着けた外見が特徴。食べた相手を取り込んで、体の一部にしてしまうという能力を持つ。
集団・組織
聖徒会 (せいとかい)
リオネス学園の秩序を守るために活動する組織。役員による全学園行事の企画立案と運営、そして執行委員による校則違反の粛清が主な活動内容となっている。
十戒 (じっかい)
リオネス学園における伝説の不良集団。聖徒会のメンバーでは歯が立たないほどの実力と凶暴さを持つ。3000年ぶりに「同窓会」と称して学園に集まり、学生時代の恥ずかしい思い出話を互いに暴露し合っていた。
セクハラ同好会 (せくはらどうこうかい)
メリオダスとドレファスが設立した部活で、セクハラを語り合うという謎の活動を行っている。当初のメンバーはヘンドリクセン、ハウザー、ツイーゴだったが、のちにギルサンダーも加わっている。
場所
リオネス学園 (りおねすがくえん)
ブリタニア一の生徒数を誇るマンモス校。品行方正、質実剛健をモットーとしている。テストで赤点を取ってクラスの平均点を下げると、クラス全員の連帯責任で灰色の魔神の飼育係を任されるという恐ろしいルールがある。
その他キーワード
七つの校則違反 (ななつのこうそくいはん)
「憤怒(おこりんぼ)」「嫉妬(やきもち)」「強欲(ほしがり)」「怠惰(だらだら)」「色欲(むっつり)」「暴食(くいだおれ)」「傲慢(ドヤがお)」の重大な校則違反を犯したメンバーのこと。「憤怒」のメリオダスを中心として自由に振る舞っており、聖徒会からは常にその動向に目をつけられている。
クレジット
- 原作
ベース
七つの大罪 (ななつのたいざい)
とある事情から反逆者として手配されているメリオダスが、国の荒廃した現状を嘆く王女・エリザベスと出会い、かつて共に戦った仲間たちを探しながら旅を続けていく冒険ファンタジー。講談社「週刊少年マガジン」にお... 関連ページ:七つの大罪
関連
黙示録の四騎士 (もくしろくのよんきし)
鈴木央の『七つの大罪』の続編。イロンシッドとの出会いをきっかけに、辺境の地から旅立った少年・パーシバルの冒険や戦いを描くファンタジー。講談社「週刊少年マガジン」2021年9号から掲載の作品。2023年... 関連ページ:黙示録の四騎士
七つの大罪プロダクション (ななつのたいざいぷろだくしょん)
鈴木央の『七つの大罪』を原作とするスピンオフ作品。人気ドラマ「七つの大罪」の役者達の素顔やドラマ撮影の様子を描く、楽屋裏コメディ作品。ファンタジー世界を描いた原作とは異なり、舞台は現代日本で、メインキ... 関連ページ:七つの大罪プロダクション
七つの大罪 キングのまんが道 (ななつのたいざい きんぐのまんがみち)
鈴木央の『七つの大罪』のスピンオフ作品。プロの漫画家を目指しているキングが、売れっ子漫画家のメリオダスの新人アシスタントとして奮闘する姿をコメディタッチで描く。4コマ形式が中心だが、時に通常のコマ割り... 関連ページ:七つの大罪 キングのまんが道
書誌情報
迷え!七つの大罪学園! 4巻 講談社〈講談社コミックス〉
第1巻
(2015-02-17発行、 978-4063953220)
第2巻
(2015-08-12発行、 978-4063954593)
第3巻
(2016-04-15発行、 978-4063956511)
第4巻
(2016-12-16発行、 978-4063958089)