三四郎2

三四郎2

きくち正太の代表作。平成時代の東京にある中学校「金王寺学園」を舞台にしている。拳法道場の跡取り息子の豊臣三四郎と、彼の許嫁(いいなずけ)として豊臣家にやって来た少女、姿三四郎が巻き起こす騒動を、面白おかしく描いたスラップスティックコメディ。世間知らずで思いもよらない行動や、その怪力で周囲を振り回す姿三四郎と、そんな彼女を放っておけず、やがて心を開いていく豊臣三四郎の心境の変化が見どころとなっている。秋田書店「週刊少年チャンピオン」で1990年から1994年にかけて連載の作品。

正式名称
三四郎2
ふりがな
さんしろうのじじょう
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

登場人物・キャラクター

豊臣 三四郎 (とよとみ さんしろう)

金王寺学園に通う中学3年生の男子。両親はニューヨークに滞在しており、現在は祖父の豊臣元十郎と、姉の豊臣一二美、妹の豊臣かえでと共に暮らしている。明るい性格のお調子者で、面倒見がいいことから一部の男子から人望を集めている。頭は悪いが運動神経抜群で、特に格闘技は無類の強さを発揮する。ふだんは面倒くさがり屋ながら、金や食べ物が絡むと人が変わったようにやる気を出し、周囲を呆(あき)れさせることがある。一方で、不運体質に加えて要領が非常に悪いことから、他人が起こした騒動に巻き込まれて被害をなし崩し的に受けることも少なくない。のちに婚約者となった姿三四郎と共同生活を始めるが、彼女の突飛な行動に振り回されることになり、ますます苦労人ぶりに拍車がかかっている。姿三四郎のことは祖父同士が勝手に決めた婚約者に過ぎないと考えており、出会った当初はぞんざいに接することが多かった。だが、彼女の生真面目で優しい性格に触れることで、やがて心を開くようになる。

姿 三四郎 (すがた さんしろう)

日本拳法界の頂点を極めた姿正五郎の孫娘。小柄な体型ながら、レンガの壁をいともたやすく破壊するなど、並外れた怪力の持ち主。豊臣三四郎とは祖父同士が勝手に決めた婚約者同士で、現在は彼の住む道場に滞在している。現在は豊臣三四郎と共に金王寺学園に通っているが、豊臣家に入るまでは田舎(いなか)の山奥で生活しており、その影響から世間知らずな一面を見せることが多い。そのためトラブルメーカー的な存在ながら、生真面目で心優しい性格のため老若男女問わず人気がある。自己中の同級生、高飛車真理からはライバル意識を抱かれているが、まったく気づいていない。豊臣三四郎と許嫁であることを公言し、周囲からも似合いのカップルと思われている。しかし、お互いに色恋沙汰には疎いことから、恋愛感情を表に出すことはあまりない。周囲の人たちからは豊臣三四郎と区別するため「三四郎ちゃん」と呼ばれている。

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