世紀末博狼伝サガ

人生のすべてを賭け、高級ホテル暮らしとホームレスを繰り返し、自身を世界一のギャンブラーと称するサガ。そんな彼が、各地で出会うさまざまな強敵とギャンブル勝負をしていく、ギャンブルアドベンチャー漫画。「スーパージャンプ」平成7年10号から平成10年18号まで掲載された。協力は来賀友志。

正式名称
世紀末博狼伝サガ
ふりがな
せいきまつばくろうでんさが
作者
ジャンル
ギャンブル・賭博
レーベル
ジャンプコミックスデラックス(集英社)
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概要・あらすじ

ホテルマンである松尾純一は、ある日高級車を乗り回し美女をはべらす男、サガと出会う。彼は、一泊50万もするインペリアルルームを予約し、チップを札束で渡すいかにも金持ちな人物。それから一週間後、夜勤明けの松尾が早朝の新宿駅近郊を歩いていると、自らを伝説のギャンブラーだと名乗る浮浪者風の男に賭博の勝負を挑まれる。

その男こそ、ホテルで出会ったサガであった。

登場人物・キャラクター

サガ

自他共に認める生粋のギャンブラー。生計を立てる手段はギャンブルのみで、賭博以外の金儲けは何もしないことを信条としている。金がある時は高級車のロールスロイスを乗り回し、女をはべらせ高級ホテルのインペリアルスイートルームに宿泊するが、賭博で負けて一文無しになると浮浪者同然の生活を送る。賭博に対しては一途で、勝つまで決して諦めることはなく、深入りしすぎて自身の金をすべてつぎ込んでしまうこともある。 すべてにおいて手先が器用で飲み込みが早く、ほとんど未経験だったゴルフも数週間でプロ同様の腕前になるほど。相手を欺くためには奇抜な策を講じることがあり、盆裁決の際には畳に突き刺さったドスを自身の太ももに突き刺すなど、我が身を犠牲にすることもいとわない。

松尾 純一 (まつお じゅんいち)

高級ホテル「ホテルシェルトン」で働く、入社1年目のホテルマン。大学時代はゴルフ同好会に在籍していたほどゴルフが好きで、サガにギャンブルの息抜きにとゴルフを勧めた。自分が勤務しているホテルに現れた際の羽振りの良さや身なりのいい様から、物乞い同然の浮浪者になっていた浮き沈みの激しいサガの姿に興味を持ち、行動を共にするようにする。 松尾純一自身にはギャンブルの才能はまったくないが、サガのために相方として共に博打を打つこともある。サガのことを心底買っており、人として男として、そしてギャンブラーとして彼を尊敬をしている。

夏目 銀之介 (なつめ ぎんのすけ)

「伝説の釘師」と呼ばれた老人。サガが入院した病院に長期入院しており、本人いわく余命いくばくもないと語っているが、実際はただの糖尿病。目にもとまらぬハンマーさばきで、壁に釘を打ちつけることができる。剣城茂樹に敗れパチンコの必勝法を教えて欲しいというサガに対して、パチプロにとって一番大事な動体視力と手先の集中力を鍛える基礎訓練を教える。

中瀬 茂吉 (なかせ もきち)

運輸業界では業績首位を走る、「中瀬運輸」の会長。社長一代で、タクシー運転手から誰もが知る大会社に押し上げた人物。裏社会の情報を得るために、自身のルーツであるタクシーの運転手に扮して時々ハンドルを握っている。客として乗ってきたサガと知り合い、第二次世界大戦の末期に自分の部下300人を犠牲にし、自分だけ生き残った天野への復讐のため、手本引きの代打ちを依頼する。 それ以降は松尾純一と同様にサガの世話を焼き、ギャンブルのパートナーとして活躍する。

笹山 光二 (ささやま こうじ)

5年前にデビュー、その年に2連勝し将来を有望視された期待の新人と目されたプロゴルファー。現在は、裏社会のプロゴルファーとして暴力団「路見辺(じみへん)会」に飼われている。全国各地に点在する親分衆子飼いの裏プロゴルファーが一堂に会して行われる、優勝賞金30億円を賭けた「全日本裏プロ選手権」での優勝を条件に、自由の身を約束されていた。 だが、暴力団「漢波羅(かんばら)組」の凶弾に倒れ、自分の代わりとしてサガに「全日本裏プロ選手権」の出場を託す。「信一」という一人息子がいる。

アラシの梅甚 (あらしのうめじん)

サガに博打の手ほどきをしたと自称する老人。行く先々の博場でトラブルを巻き起こしては、サガを身代わりにしていた。したたかな性格で、サガすらも騙し抜こうとするが寸前のところでボロが出てバレてしまうなど、少々お調子者で詰めが甘い。昔、罠にはめられたことで刑務所服役しており、罠にはめた安岡と最後の勝負に挑む。10年以上の長い服役がたたってか、大きな病を患っており、余命いくばくもない。

宗民嶺 (そうみんれい)

暴力団の盆栽決で、暴力団「蛇勇(じゃゆう)組」の代打ちとして来日してきた香港人。察相学という人の顔や筋肉の微妙な変化を観察眼で捉え、そこからその者の感情や思考を読み取ることができる。香港で知らないものはいないほどのギャンブラーで、世界一のプロ麻雀士と呼ばれている。偶然訪れた高レートの雀荘でサガと出会い、サガを打ちのめした。 その後、サガが暴力団「醜英(しゅうえい)会」の代打ちになったことで盆裁決で再び戦うこととなる。宗趙盾の兄。

剣城 茂樹 (けんじょう しげき)

指先ひとつで3億円を稼ぎ出すといわれる天才パチンカー。盆栽決でサガに敗れた暴力団「蛇勇(じゃゆう)組」に恩があり、ギャンブルのリハビリとして松尾純一と共に訪れたサガと勝負して打ち負かした。その後、夏目銀之介のもとで修業したサガとパチンコで再び戦うことになる。体の中に帯びる静電気、医学用語で「エレクトリック・ボディ・パルス」を増幅させ、高圧パルスに変換させられる能力を持っている。 それを指先から一気に放出し、台を制御するROMにプログラムにない誤作動を生じさせて大当たりを引き当てることができる。

闇竜 (やみりゅう)

手本引きというギャンブルにおいて親の役割をする胴師を務めており、闇竜は「祇園の闇竜」の二つ名を持つ。のちに本名は、西尊寺と判明する。胴師としては超一流だったが、自分が追い求める究極の胴師とは程遠いと感じており、ある日焼きごてで自分の目を焼いた。そのことで体内に流れる微量の電流を操り、超高周波の音波を鼓膜から発することができるようになった。 その能力で人の脳を刺激し、脳波に異常を引き起こさせまるで幻覚を見ているかのような感覚に陥らせる。

リチャード・ノーメン (りちゃーどのーめん)

グランドスラムを過去3回も達成し、5回連続で賞金王に輝いた世界のトッププロゴルファー。生まれ持った難病で生命維持装置につながれた7歳の息子がおり、莫大な手術費を必要としている。そのため裏プロゴルファーが一堂に会し、優勝賞金30億円を賭けて争う「全日本裏プロ選手権」に参加し、サガの前に立ちはだかる。

宗趙盾 (ぞんぢゃおどうん)

宗民嶺の弟で、普段は道端で占いをしている占い師。兄弟ということもあって、顔は宗民嶺と瓜二つ。小さい頃に親を亡くし、2人で暮らしていた。その時に自分たちの生きる術として、博打を覚えたという。宗趙盾は兄と同じく察相学を取得しているが、彼の場合は音に特化した察相学で、配られるカードの摩擦音からどのカードなのか瞬時に見極めることができ、対戦したサガを窮地へと追い詰めていく。

その他キーワード

盆裁決 (ぼんさいけつ)

本来の意味は博徒系極道社会において、ケンカや縄張り争いなどの揉め事を血を流さずに、彼らの本業である花札やサイコロなどの博打で決着をつけるというもの。勝負は見届け人のもと、厳格な監視と作法に則り進行される。また、勝負の結果に応じて、敗者は勝者の言い分を一切の遺恨を残さずに受け入れなくてはならない。

クレジット

協力

来賀友志

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