人生~マンガの章~

人生~マンガの章~

川岸殴魚の同名小説のコミカライズ作品。校内の生徒からの相談事への解決策を話し合う部活動、第2新聞部の「人生相談コーナー」での活動を中心に、コミカルなタッチで描かれている。「月刊サンデーGX」2014年3月号から2015年4月号にかけて連載された作品。

正式名称
人生~マンガの章~
ふりがな
じんせい まんがのしょう
原作者
川岸 殴魚
作画
ジャンル
ギャグ・コメディ
関連商品
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あらすじ

第1巻

九文学園に入学した少年・赤松勇樹は、部員不足で廃部の危機にある第2新聞部に入部する。その後、第2新聞部の部長・二階堂彩香の提案で「人生相談コーナー」を任される事となり、ほかの回答者となる少女達と出会う。少女達は「理系」「文系」「体育会系」のエキスパートで、個性的過ぎる人物ばかりだった。勇樹は彼女達をまとめる事に苦労するが、部活動を通じて次第に少女達となかよくなっていく。そんな中、勇樹は回答者の一人・遠藤梨乃のサプライズバースデイパーティを計画する。ふだん、人と距離を取りがちな梨乃はこのサプライズを前にして反応に困ってしまうが、次第にパーティを楽しみ始める。このパーティを機に「人生相談コーナー」のメンバーは結束を高めていくのだった。

第2巻

二階堂綾香から第2新聞部の合宿を行なってはどうかと提案された赤松勇樹だったが、ほかの回答者達に相談したところ、断られてしまう。そこで勇樹は、まず合宿に行く事に反対しているふみの祖父を説得するために、九条家を訪ねる。そんな中、九条ふみは厳格な祖父を前にしてすっかり怖気づいてしまい、話をする事すらできなくなってしまう。一方、ふみの祖父は勇樹とふみの煮え切らない態度を見て、説教を始める。さらにふみの祖父は二人が恋仲になっていると勘違いして、勇樹に向かって十文字槍を振り回す。しかし勇樹は、おびえながらも必死に事情を説明。ふみの祖父はそんな勇樹の心意気を認めて、合宿に行く許可を出す。

第3巻

第2新聞部のメンバーは夏合宿中、合宿先で第1新聞部の浅野浩太に遭遇する。浩太は第2新聞部を潰すために、第2新聞部の「人生相談コーナー」を真似した「お悩み相談ルーム」を立ち上げていた。そこで第2新聞部と第1新聞部とでお互いの相談コーナーの存続を懸けたディベート対決が行われる事となった。そんな中、浩太はもともといる回答者の代わりとして助っ人を用意するなど、卑怯な手ばかりを使って勝利を目論む。しかし、第2新聞部のメンバーは屈する事なくディベート対決に臨み、勝負を1勝1敗に持ち込む。続く第3試合目のディベート対決に臨んだ九条ふみの相手は、音声通話を利用して遠隔からディベートに参加するふみの祖父だった。ふみは、いつもの厳格な口調で威圧する祖父を相手に及び腰になりながらも、祖父の話を遮り、自らの考えを主張する。ふみの祖父はそんなふみの態度に成長を感じ取り、自ら敗北を認めるのだった。これにより第2新聞部は第1新聞部に勝利を収め、第1新聞部は「お悩み相談ルーム」を閉鎖する。

登場人物・キャラクター

赤松 勇樹 (あかまつ ゆうき)

九文学園に通う高校1年生の少年。黒髪の短髪で、眼鏡をかけた優男。周囲に気配りのできる心優しい性格の持ち主。その一方で年齢相応にスケベで、第2新聞部で合宿に行った際には、女子風呂を覗こうとした。従姉妹である二階堂彩香のために、第2新聞部を廃部させないようにと入部を決意した。その後、第2新聞部で「人生相談コーナー」を設ける事となり、遠藤梨乃らと共に校内で募集された相談事の解決を行っている。 「人生相談コーナー」での話し合いでは専ら進行役を務める事が多いが、個性的過ぎるメンバーの調整に苦労している。また、「人生相談コーナー」内でほかのメンバーらと交流を深めていく中、梨乃とは特に親密な関係となる。梨乃が催眠術をかけられた際に彼女から告白とも取れる発言を受けた事から、以降は彼女の事を意識するようになる。

遠藤 梨乃 (えんどう りの)

九文学園に通う高校1年生の少女で、赤松勇樹のクラスメイト。黒髪のロングヘアで、眼鏡をかけている。容姿端麗なうえに、高校1年生にして大学レベルの学力に達している。その一方でコミュニケーション下手で、周囲とは距離を置いており、休み時間には専門書ばかりを読んでいる。特に男子に対しては苦手意識を持っており、男子から話しかけられても苛烈な態度で応じてしまう。 高校1年生の春から、第2新聞部の「人生相談コーナー」で理論的な回答を行っている。その「人生相談コーナー」を通してメンバーらと親交を深めており、少しずつではあるがコミュニケーション下手が改善されている。中でも勇樹との仲は親密で、彼を異性として意識するようになる。その事を催眠術にかけられた際に明かしており、勇樹には告白とも取れる発言を口にしている。 ちなみに休日は趣味である理系の実験を行っているほか、ペットのうずら「うずうず」の世話をしている。

九条 ふみ (くじょう ふみ)

九文学園に通う高校1年生の少女で、文芸部に所属している。栗色のロングヘアで清楚な雰囲気を漂わせている。胸が大きい事にコンプレックスを抱いており、鈴木いくみからいじられる事に困惑している。おっとりとした性格で、周囲との和を重んじている。歴史に詳しく、戦国武将などの逸話を引き合いに出して話す事が多い。第2新聞部の「人生相談コーナー」で、相談者の心情に寄り添った回答を行っている。 一方で相談者に肩入れするあまり、やや誇大妄想気味の回答を行う事もしばしば。第2新聞部内で合宿が行われた際には、やや苦手としていたふみの祖父との弁論を通して大きく成長。控えめで自分の意見を言えずに流され気味だった性格が改善されている。

鈴木 いくみ (すずき いくみ)

九文学園に通う高校1年生の少女。茶髪のポニーテールで、やや小柄な体型をしている。1年生でありながら運動神経抜群で、あらゆる運動部からスカウトや助っ人の依頼が舞い込んでいる。細かい事を気にしない大雑把な性格のため、物事を深く考えるのが苦手で、理路整然とした考え方をする遠藤梨乃とは意見が対立する事が多い。幼い頃、地元のヒーロー「コガネン」のショーを観た事で運動をがんばるようになっている。 「コガネン」にあこがれを抱いており、「コガネン」役の飯田浩之に事あるごとに会ってもらっている。ただし、「コガネン」自体にあこがれを抱いているため、赤松勇樹が「コガネン」の2代目を引き継ぐ事になったあとは勇樹につきまとっている。高校1年生の春から「体育会系」の回答者として、第2新聞部の「人生相談コーナー」を担当した。

二階堂 彩香 (にかいどう あやか)

九文学園に通う高校2年生の少女で、赤松勇樹の従姉妹。水色のロングヘアに鉛筆の形をした髪留めをつけている。容姿端麗で非常に前向きな性格をしている。もともと第1新聞部に所属しており、生徒会長である白河香織の生徒会予算不正流用を暴こうとしたところ、香織と結託していた浅野浩太により記事のデータを削除されたうえ第1新聞部から退部させられた。 その後、第2新聞部を立ち上げ、発行する新聞には「人生相談コーナー」を設けて勇樹らに回答を依頼している。廃部寸前だった第2新聞部に入部してくれた勇樹には感謝しているが、勇樹には強引なアドバイスをして困らせている。

内村 朋子 (うちむら ともこ)

九文学園で教師を務めている色気のある女性。前向きな気持ちで教壇に立っていたが、第2新聞部の顧問を務めた事で二階堂彩香と白河香織の確執に巻き込まれてしまう。そして、生徒会と結託している生徒による嫌がらせを受けた事で生徒恐怖症となり、保健室に頻繁に通うようになった。以降は仮病を繰り返すようになり、不登校教師として「ネガティブスリー」と呼ばれる校内問題人物の一人となった。 その後、どうすれば生徒恐怖症が改善されるか、第2新聞部の「人生相談コーナー」に相談を寄せている。その際には催眠術にかかった遠藤梨乃の励ましを受けて、生徒恐怖症が改善された。

村上 絵美 (むらかみ えみ)

九文学園に通う高校1年生の少女で、美術部に所属している。ピンク色の髪をハーフアップにしている。非常におとなしい性格である一方、一度筆を持つと言動が荒々しくなる。また、脱ぎ癖があり、事あるごとに服を脱ごうとする。文化祭では第2新聞部の出し物に協力を依頼され、その対価としてオカルト研究部の迷惑行為を辞めさせてほしいと交換条件を出した。

浅野 浩太 (あさの こうた)

九文学園に通う高校2年生の男子で、第1新聞部に所属している。イケメンながら公然と女子生徒に対してセクハラを行うスケベな人物。また、非常に嫌味な性格で、第2新聞部のメンバーに金持ちである事を引き合いに出し嫌がらせをしている。二階堂彩香が第1新聞部に所属していた頃から、生徒会長の白河香織とのつながりを持っていた。 そんな中、彩香が香織の生徒会予算不正流用を暴こうとしていた事から、彩香の調査していた記事のデータを削除したうえ彼女を退部させている。その事から彩香とは深い因縁があるが、彼女には第1新聞部に戻って来てほしいと考えている。そのため、彼女の立ち上げた第2新聞部を潰そうと、第2新聞部の「人生相談コーナー」を真似した「お悩み相談ルーム」を第1新聞部でも行う事にした。 その後、お互いの相談コーナーの存続を懸けて、第2新聞部とのディベート対決を持ちかけている。その結果、第2新聞部に敗北を喫したが、その後もなにかと第2新聞部に対抗しようと画策している。

志乃 (しの)

九文学園に通う高校生の少女で、第1新聞部の「お悩み相談ルーム」の相談員を務めている。黒髪をショートヘアにしている。キツい性格で、特に浅野浩太に対しては厳しく接している。第2新聞部の「人生相談コーナー」の遠藤梨乃に対抗すべく用意された、浩太曰く「毒舌」担当。その後の第2新聞部とのディベートでは鈴木いくみと対決を行っている。 その際にはディベートとは名ばかりの罵り合いをいくみと繰り広げたが、結果的にいくみには勝利を収めた。

くみ

九文学園に通う高校生の少女で、第1新聞部の「お悩み相談ルーム」の相談員を務めている。おっとりとした性格で、Gカップの爆乳の持ち主。また、口元にはほくろがある。第2新聞部の「人生相談コーナー」の九条ふみに対抗すべく用意された、浅野浩太曰く「おっぱい」担当。その後の第2新聞部とのディベートではふみと対決を行っている。 その際にはタブレットの通話音声を通して、ふみの祖父にディベートの内容をすべて任せっきりだった。

よしたか

九文学園に通う高校1年生の少年で、第1新聞部の「お悩み相談ルーム」の相談員を務めている。坊主頭で、小柄な体型をしている。第2新聞部とのディベートでは偽よしたかが代わりを引き受けたため、ディベートを行う事はなかった。その後、ディベート対決で第1新聞部が敗北したために「お悩み相談ルーム」を閉鎖する事となったが、その後も浅野浩太とは行動を共にしている。 浩太とはいつも喫茶店で道行く女性を見て、ストライクゾーンの広さを競う仲。浩太がいなくなった際には、その捜索を第2新聞部に依頼している。

偽よしたか (にせよしたか)

禿頭で、威厳のある顔立ちをした住職の男性。第2新聞部とのディベート対決でよしたかの代わりを務めた。住職であるにもかかわらず煩悩にあふれている。ディベートでは「初デートにとって最高の場所」というお題で、遠藤梨乃と対決を行った。その際にはご先祖への報告が大事だという主張を押し出しつつ、初デートの場所はお墓参りがいいと口にしている。 さらに緊張している梨乃に対してエッチな事を頻繁に口走り、終始彼女を圧倒した。しかし、熱くなり過ぎたためによしたかの口調を真似するのを忘れてしまい、梨乃にそれを指摘された事により敗北を喫した。

白河 香織 (しらかわ かおり)

九文学園に通う高校2年生の少女で、生徒会長を務めている。セミロングの髪型に側頭部にはリボンを付けている。つねに丁寧な言動ながら、自分を邪魔する者に対しては容赦しない。第1新聞部と協力して自分をよく見せる一方で、自分の成果のために裏で弱い生徒を切り捨てている。また、学校の理事長の孫である事から、横暴な振る舞いを許されている節がある。 かつて二階堂彩香により、生徒会予算の不正流用を暴かれそうになるも、浅野浩太と協力してそれを阻止。彩香が第2新聞部を立ち上げたあとも、彼女と敵対して数々の嫌がらせを行っている。さらに2年時の文化祭では第2新聞部の出し物に難癖をつけ、出し物の申請を却下している。

黒川 真理 (くろかわ まり)

九文学園に通う高校生の少女で、オカルト研究会に所属している。ツインテールの髪型で、髑髏の形をした髪留めをつけている。幼い顔つきで表情に乏しく、淡々とした言動をする。オカルトに傾倒しており、催眠術が得意。美術部から苦情が寄せられた結果、交渉役としてやって来た第2新聞部と対決を行った。その際、催眠術に効果がある事を証明すべく、遠藤梨乃に催眠術をかけた。 さらに催眠術で梨乃に好きな人を暴露させようと試みるも、失敗して第2新聞部の要求を飲む事となった。その後も第2新聞部に協力しており、改めて梨乃に催眠術をかけるために頻繁に訪れている。

石川 貴雄

九文学園に通う高校1年生の少年で、黒髪短髪の優男。優柔不断な性格で、何の部活動に入部するかを選べないでいる。興味のある部活動はないが、帰宅部も嫌である事から、その悩み事を相談するために第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からは焦らず、じっくり考えた方がいいとアドバイスを受けた。

増川 珠美

九文学園に通う高校2年生の少女で、ツインテールの髪型をしている。人とのコミュニケーションが苦手であるが、色々な人となかよくなりたいと考えている。しかし行動を起こして、うまくいっても時間が経つと相手との関係がギクシャクしてしまう。その事で、どうすれば人付き合いのスキルが身につくのかを相談するために第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。 第2新聞部からは、聞き上手になる事を目指してみてはどうかとアドバイスを受けた。

水元 久美

九文学園に通う高校1年生の少女。ショートヘアで、眼鏡をかけている。駅前の占い師に占ってもらった際、ひどく不吉な結果が出た事に不安を覚えている。そして、その事を相談するために、第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。その後、九条ふみといっしょに占い屋に出かけて、鈴木いくみ師扮する占いに幸運な結果を占ってもらった事で不安が解消された。 また、第2新聞部からは占いの結果にとらわれ過ぎて生活に影響が出るのはよくないと諭されたうえで、悪い結果が出たら気分転換をすればいいとアドバイスを受けた。

元井 絵美香

九文学園に通う高校3年生の少女。黒髪のセミロングで、側頭部で髪の一部を束ねている。あまり親しくない知人への誕生日プレゼントに迷っており、どんなプレゼントを送ればいいかを相談するために第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からはプレゼントの内容ではなく、祝う気持ちを重視した方がいいと諭されたうえで、サプライズを仕掛けるのはどうかとアドバイスを受けた。

田岡 亮太

九文学園に通う高校2年生の少年。心の中でライバルと定めている人物がいるが、最近そのライバルがモテだした事に嫉妬するあまり仲が疎遠になっている。そのライバルからは気さくに声を掛けられるものの、妬みと引け目でまともに返事ができない事に悩んでいる。このどうしようもない気持ちを解消するために、第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。 第2新聞部からは自身の成長の邪魔になる場合は、嫉妬心を早く忘れた方がいいとアドバイスを受けた。

香月 芯一郎

九文学園に通う高校1年生の少年。黒髪短髪で、痩せ型の身体つきをしている。何事にも自信が持てず、何に対しても前向きな一歩を踏み出せずにいる。このままでは人生が台無しになってしまうのではと悩み、どうすればいいかを相談するために第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からは自分を大切に思ってくれる人の事を思い出せば、自信が沸いて来るかも知れないとアドバイスを受けた。 さらに第1新聞部の「お悩み相談ルーム」にも同じ相談を送っている。

中村 美紀

九文学園に通う高校2年生の少女。黒髪のおさげで、眼鏡をかけている。不良のような見た目の男友達と交際寸前で、親からは反対されている。それを鬱陶しく感じており、親が自分の人間関係にまで口出ししないようにするためにはどうすればいいかと、第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からは本当の姿をさらけだして素直な気持ちを訴えればいいと、アドバイスを受けた。

井上 浩一

九文学園に通う高校2年生の少年。黒髪の短髪で、小柄な体型をしている。コンビニのアルバイトを始めたものの、いつも失敗しているので店長に怒られてばかりいるため、店長への印象をよくするにはどうしたらいいかと、第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からは周囲のアルバイト仲間に頼る事で事態が好転するのではないかと、アドバイスを受けた。 また第1新聞部の「お悩み相談ルーム」にも同じ相談の手紙を送っており、浅野浩太に催眠術をかけられる事で仕事に対する自信を持つようになった。

八木 浩介

九文学園に通う高校1年生の少年。黒髪の短髪で、丸眼鏡をかけている。地味な性格にコンプレックスを抱いており、クラスの中でも目立たない存在である現状を変えるにはどうすればよいかと、第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からは自分の欲望に忠実に行動する事が必要だとアドバイスを受けた。

DAICHI

九文学園に通う高校生の少年で、バンドのギタリストを担当している。パンクファッションに身を包み、派手なメイクをしている。バンドの合宿を行うためにペンションを予約していたものの、女性ボーカルである「AI」が脱退した事でバンドが解散してしまう。また、ペンションではAIの風呂に入る姿を覗こうとして、男子メンバー達と共に粘り強い工作を行っていた。 第2新聞部にペンションの予約を譲ったあとも風呂を覗けなかった事が心残りで、赤松勇樹にその思いを託すべくこっそり風呂の覗き方を記載した手紙を送っている。バンド活動をあきらめたあとは、Jリーガーを目指してがんばっている。

二ノ宮 智弘

九文学園に通う高校生で、短髪の少年。恋人がいないにもかかわらず初デートはどこに行こうかと悩んでおり、最高のデート場所を相談するべく、第2新聞部と第1新聞部の相談コーナーにそれぞれ手紙を送った。この相談内容が第2新聞部と第1新聞部のディベート対決のお題として使用された。

山中 君江 (やまなか きみえ)

九文学園に通う高校1年生の少女。おさげの髪型で、丸眼鏡をかけている。訛りがキツく、彼女の方言を知らぬ人達は何をしゃべっているか聞き取る事ができない。進学で上京して来たものの、東京と田舎とのギャップを感じてうまく友達に溶け込めないでいる。そのために非常に後ろ向きな考え方をしており、「ネガティブスリー」と呼ばれる校内問題人物の一人となった。 そんな中、第2新聞部に相談を持ちかける事になり、赤松勇樹の助言で立ち直る。なお、勇樹は山中君江のしゃべる方言が理解できず、適当に返事をしていた。

矢野 (やの)

九文学園に通う高校生の少年で、イケメン。小学生の頃は明るく成績もよかったが、中学に入学してから先輩にいじめられるようになった。この事から小学生の頃から強かった自己愛の反動で、自分を愛せなくなって非常にネガティブな性格となってしまう。それからは「どうせ僕なんて」という口癖と共に後ろ向きな考え方しかできず、校内では「ネガティブスリー」と呼ばれる問題児となった。 そんな中、第2新聞部に相談を持ちかけ、村上絵美の自信満々な立ち振る舞いを見て立ち直るきっかけを得た。

藤田 (ふじた)

九文学園で教師を務めている男性で、担当は科学。短髪で眼鏡をかけている。授業では淡々と教科書を読み上げる、物静かな性格をしている。その一方でエッチな欲望が抑えきれず、学校帰りにエッチなDVD店へ頻繁に足を運んでいる。実は秘密結社「HHH団」のメンバーで、その活動中に誤って第2新聞部のお悩み相談ボックスに薬品をかけてしまう。 慌てて薬品を拭き取ったものの、拭き取るだけでは隠し切れないと考え、証拠を隠滅するために燃やしてしまう。その後、第2新聞部の遠藤梨乃や浅野浩太らに事件を嗅ぎつけられたあと、赤松勇樹扮する「コガネン」の前で事件の事を隠し切れないと事情をすべて明かした。なお、「HHH団」としての活動中に白衣を着つつ旧校舎を活動の拠点としていた事から、旧校舎に現れる幽霊「しろいひと」として校内の噂となっていた。

稲村 房江

九文学園で学食調理師を務めている女性。黒髪にパーマをかけている。学食に勤務して44年目になる大ベテランで、学校の近くに有名ハンバーガーチェーン店ができた事を危惧している。このどうする事もできない焦燥感を断ち切る方法を相談するために、第2新聞部の「人生相談コーナー」に手紙を送った。第2新聞部からは学食は学生に愛されているから心配しなくていいと励まされたうえで、オムライスなどの新メニューを開発してはどうかとアドバイスを受けた。

ふみの祖父 (ふみのそふ)

九条ふみの祖父で、九条家の現当主。貿易会社を経営しており、大きな日本家屋に住んでいる。白髪の老人で、威厳のある顔立ちをしている。厳格な性格で、ふみの事を思うあまり厳しく接している。また、ふみの交友関係に対しても過敏な反応を示し、特に男子との交友関係には厳しい姿勢を見せる。第2新聞部の合宿には、赤松勇樹がいた事などを理由に参加する事に反対していた。 その後、勇樹らが合宿の許可を得るために自宅を訪れた時には、勇樹がきちんと自分に意見する姿勢を見せた事で、彼を認めるようになった。第1新聞部と第2新聞部のディベート対決では、浅野浩太に依頼され、遠方からの音声通話でディベートに参加している。その際は「夢を持った方がいいか否か」という議題で、ふみとディベート対決を行い、大きな望みを持つ事が重要だという主張を展開するも、ふみの主張を前に自ら敗北を認めた。

飯田 浩之 (いいだ ひろゆき)

地元のご当地ヒーロー「コガネン」役を演じる中年の男性。現在はアジアン雑貨店を営んでいる。短髪で無精ひげを生やしており、ラフな格好をしている。かつてモテるためにコガネン役を引き受けたと語っており、その度に夢を壊さないでほしいと鈴木いくみに非難されている。また、商店街からの頼みで、いくみがカードのポイントを貯める毎に彼女と会っていた。 その後、「コガネン」役を赤松勇樹に譲る事にした。

コガネン

中央通り商店街のご当地ヒーローで、コガネムシをモデルとしている。仮面とスーツに身を包んでおり、仮面には「小金井」の文字が入っている。約10年前に作ったものの人気が出ず、何回かヒーローショーを開催したのちに企画倒れで終わってしまった。しかし、鈴木いくみは10年経った今でもファンで、彼女が運動をがんばるきっかけとなっている。

集団・組織

第2新聞部 (だいにしんぶんぶ)

第1新聞部から退部させられた二階堂彩香により立ち上げられた部活動。もともと部員不足で廃部の危機にあったが、赤松勇樹が入部した事により廃部を免れる。その後、彩香の提案で「人生相談コーナー」が設けられ、新たに遠藤梨乃、九条ふみ、鈴木いくみが加わった。「人生相談コーナー」では進行役を勇樹、「理系」の回答者を梨乃、「文系」の回答者をふみ、「体育会系」の回答者をいくみが務めており、寄せられた悩み相談に対して議論が交わされて回答を行っている。 彩香いわく相談コーナーの最終目的は新しい生徒会の育成にあり、人生相談で相談者達の人望を集めようと目論んでいる。

HHH団 (えいちえいちえいちだん)

内密に組織された秘密結社で、正式名称は「エッチな本などが不安でしかたない人の団」。エッチな本やDVDなどを内密に処理するための方法を模索するなどの活動が行われている。現在、主な活動は藤田が行っており、旧校舎の一角を使って実験が行われている。装置は電磁パルスによるデータ消去や、投擲による部屋からの廃棄、薬品処理による処理などを行う事でエッチな本などの完全な処理が行われる。 なお、赤松勇樹によって活動が暴かれたあとに第2新聞部の記事となったが、内容があまりにも馬鹿馬鹿しかった事から二階堂彩香には呆れられていた。

クレジット

原作

川岸 殴魚

キャラクター原案

ななせめるち

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