今日からヒットマン

平凡な34歳のサラリーマン・稲葉十吉が、偶然から犯罪組織・コンビニの伝説のヒットマンである二丁(元祖二丁)の名を受け継ぐことになってしまい、妻の稲葉美沙子ら表社会の人間にバレないようにしながら裏社会で奮闘するという二重生活を送る様子を描くガンアクション漫画。むとうひろしの代表作であり、スピンオフ作品に、ヒロインのちなつを主人公にした『ちなつ七変化』がある。

正式名称
今日からヒットマン
作者
ジャンル
バトル
レーベル
ニチブンコミックス(日本文芸社) / ゴラク・コミックス(日本文芸社)
巻数
全31巻
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概要・あらすじ

平凡な34歳のサラリーマン・稲葉十吉は、ある日の営業帰りに、犯罪組織・コンビニのヒットマンである二丁(元祖二丁)が重傷を負っている場面に出くわしてしまう。死の間際の元祖二丁に、「ターゲットを殺し、恋人であるちなつを助ける」というミッションを引き継ぐことをほぼ脅迫の形で頼まれてしまった十吉は、営業で鍛えた話術を活かし、素人でありながら殺しのミッションを無事完遂。

しかし同時にコンビニへ借金を作ってしまい、返済のために「二丁」の名を継いでヒットマン稼業を行わなければならなくなる。こうして十吉の、サラリーマンとヒットマンの二重生活が始まった。

登場人物・キャラクター

稲葉 十吉 (いなば とうきち)

食品会社イージーフードの営業主任である平凡な34歳(作中で35歳、36歳の誕生日を迎える)の男性サラリーマンだったが、偶然から犯罪組織・コンビニのヒットマンである二丁(元祖二丁)の後継者にされてしまう。もともと一般人であるためにヒットマンとしての実力があるわけではなかったが、営業で鍛えた話術と機転、元祖二丁から教わった殺し屋心得、追い込まれるほどに力を発揮する性格、地道なトレーニングなどをもって修羅場を何度もくぐり抜けていき、その名を裏社会に轟かせていく。 性格は基本的にお人好しで、死に値する極悪人以外をターゲットとした依頼は受けず、必要以上に人を殺すこともよしとしない。 新婚の妻である稲葉美沙子のことは非常に大事にしているが、性欲に負けることもしばしばで、ちなつとの浮気に流されそうになることも多い。普段はサラリーマンらしくスーツ姿だが、「二丁」として仕事をするときは元祖二丁の姿に合わせ、二本ラインの防弾革ジャンにサングラス、オールバックの姿となる。武器は元祖二丁同様にコルト・ガバメントを主に使うほか、グロック17もよく使用。 各話の冒頭やラストでは、彼の「俺の名前は稲葉十吉。○○な34歳の☓☓である」というモノローグが入ることが定番となっている。

ちなつ

犯罪組織・コンビニのヒットマンである元祖二丁の恋人だった女性。22歳。元祖二丁の死後は、二丁の名を継いだ稲葉十吉のマネージャーとして、サポートやコンビニとの連絡を行う。寂しがり屋で浪費癖があり、十吉の気を引くために危険なミッションに参加したり、コンビニからの借金で宝石や別荘などに一千万円単位の浪費をしてはその借金を十吉に押し付けたりするため、十吉がコンビニと縁を切れない原因の一つとなってしまっている。 また、十吉の妻である稲葉美沙子のことは十吉をめぐる恋敵として認識しながらも同時に惹かれており、美沙子が泥酔した際に一緒にホテルに入って関係を持ったことも。 武器は主にデリンジャーを使用。

丸メガネ

犯罪組織・コンビニの習志野支店長である42歳の男性で、稲葉十吉によくヒットマンの仕事を依頼している。そのコードネームの通り丸いサングラスを常にかけているのが特徴。策略や情報収集力に長けており、所属人員が29人と少ない習志野支店を率いて人員が83人の船橋支店と同等のノルマを達成するなど、支店長としては優秀である。 キノコ頭から「すごくズルいけど、そこが頼もしく憎めない」と評されるように、それなりの人望も持っている。「乳が絡むと人間のランクが2つくらい下がる」と評されるほどの巨乳好きが欠点。

キノコ頭

犯罪組織・コンビニの習志野支店に所属する男性。名前の通りのマッシュルームヘアが特徴。習志野支店長である丸メガネの片腕であり、稲葉十吉に依頼を行うことも多い。犯罪組織一筋15年の男だが、十吉の身代わりで営業を行った際にはかなりの成果を上げる才を見せた。

キンパツ

犯罪組織・コンビニのバイト(準構成員)である若い男性で、稲葉十吉のサポーター。その名の通り金髪が特徴で、左腕には、かつて殺害された愛猫「ナナコ」の姿を刺青にして入れている。「二丁」の伝説に憧れを抱いており、初対面時にいきなり弟子にしてほしいと頼み込んだほど。準構成員ではあるが実力はかなりのもので、格闘戦に長ける。

元祖二丁 (がんそにちょう、かずお)

犯罪組織・コンビニに所属する、凄腕のヒットマンである男性。本名は一夫で、恋人のちなつからは「カズ」と呼ばれている。マネージャーの裏切りが原因で瀕死の重傷を負い、偶然出会った稲葉十吉に後のことを託して死亡。十吉が裏社会に関わるきっかけを作る。「二丁」という二つ名を持つが二丁拳銃の使い手というわけではなく、「マグナム」と言われるほどの巨根を二丁目の拳銃に例えられたのが由来。 使用武器はコルト・ガバメント。

加藤 (かとう)

犯罪組織・コンビニのヒットマンである男性。コンビニのヒットマンの中でも、幹部にしか存在を知らされていない最高ランクの存在である「影」の一人。コンビニ本部に所属しており、稲葉十吉や丸メガネといった習志野支店のメンバーにとっては上司のような存在でもある。 長髪とニット帽が特徴。

モミアゲ

犯罪組織・コンビニの一員である42歳男性。「カンウ」という名だった3年前に、コンビニを裏切ろうとするも失敗し追い詰められた過去がある。その際、商才に長けていることを惜しまれ、3年後に10億円を持ってくることを条件に、右手の指2本を失うも命は助けられていた。10億円を踏み倒すために再度コンビニから離脱を図るが稲葉十吉の活躍で失敗。 その後は「モミアゲ」と名を変え丸メガネの下で経理として働くことになる。その名の通り、目立つモミアゲが顔の特徴。

稲葉 美沙子 (いなば みさこ)

稲葉十吉の妻で、新婚1年め。気が強く、十吉のことはかなり尻に敷いている。十吉が兼業でヒットマンを行っていることについては全く知らない。

山本 (やまもと)

食品会社イージーフードで稲葉十吉の部下として営業をしているサラリーマンの男性。あまり優秀な人材ではなく、入院中の得意先に鉢植えの花を持っていって怒らせるなどのミスが多いため、尻拭いをさせられる十吉にとっては悩みの種となっている。

部長 (ぶちょう)

食品会社イージーフードで稲葉十吉の上司であるサラリーマンの男性。猥談や風俗ばかりが大好きであまり優秀な社員ではないため、尻拭いをさせられる十吉にとっては悩みの種となっている。口癖は「社運のかかった◯◯だ」。

ピアス

当初は犯罪組織・スーマーに所属し、後にフリーとなったヒットマンの男性で、顔に幾つものピアスをつけているのが特徴。28歳。スミレとは恋人同士で、スミレが他の男と関係している様子を見ると興奮するという性癖の持ち主。刺激を強く求める性格であり、スーマーの幹部であるボウズからも扱いにくいと思われていたが、ヒットマンとしての能力は高く、稲葉十吉とは何度か共同でミッションをこなしていくうちにお互いに認め合う関係となった。 使用武器はデトニクス。

スミレ

ピアスの恋人であるヒットマンの女性で、スリルと快感が直結した性格をしている。色仕掛けで相手を油断させるのが得意であるが、恋人であるピアスはスミレが他の男と関係しているところを見ると興奮する性癖のため、このような活動はある種のプレイも兼ねたものとなっている。稲葉十吉に対しても興味を持っており、普段敵に対して行う演技のものとは違う、本当の誘惑をしてくる。

ハナオ

犯罪組織・コンビニの準構成員(バイト)である男性で、毛穴の大きい鼻が特徴。ミッション中に重傷を負って戦線離脱したキンパツの後を引き継いで稲葉十吉のサポーターとなる。尊大な性格で問題を起こすことが多いが、祖父はコンビニの創設者の一人、父はコンビニ幹部というエリートであるため、丸メガネたちも扱いに困っている。

ボウズ

犯罪組織・スーマーの幹部である男性。スキンヘッドに小太りの外見が特徴。部下の体に爆弾を埋め込んで逆らえないようにするなど、冷酷な性格。対立組織であるコンビニの習志野支店長・丸メガネとは何かと因縁がある。また、ヒットマンのチームである「ピエロ軍団」のリーダーであるクラウンは実兄。

キョーコ

犯罪組織・コンビニと契約している鑑定士で、巨乳の女性。密かにコンビニを裏切って宝石を強奪していたが、稲葉十吉とちなつによって暴かれる。その後、本来なら処分されるところを、巨乳が大好きな丸メガネが自分の愛人として生き延びさせていた。

スター

犯罪組織・スーマーと契約しているヒットマンチーム「ピエロ軍団」の特攻隊長であるヒットマンの男性で、42歳。本業は広告代理店の営業マンであり、稲葉十吉と同様に二足のわらじを履いている。抜ければ妻を殺すと脅されて仕方なくヒットマンを続けていたが、二重生活で家庭の時間が取れなかったことが原因で妻に去られてしまい、生きる気力をなくす。 そのため、自分と同じ境遇の十吉に自分を殺すよう頼み込んだ。ヒットマンとしての腕は、ピエロ軍団の中でも特に名が通っているほど高い。愛犬家で、犬の「まなみ」を娘代わりにしている。

アゴ

犯罪組織・コンビニの船橋支店長だったが、習志野支店と船橋支店の統合に伴い、支店長の座を賭けた丸メガネとの勝負に敗れる。以後、丸メガネや稲葉十吉たちに強い恨みを抱くようになり、コンビニを抜けて新興組織・ヒャッキンの一員となって戦いを挑んでくる。性格は冷酷で、遅刻しただけで部下を殺すほど。 その名の通り、アゴが特徴的な顔をしている。

マンモス

国際的窃盗団「黒い羽根」のメンバーであるヒットマンの男性。犯罪組織・コンビニの支店を数多く壊滅させた凄腕であったが、元祖二丁と互角の戦いを繰り広げながらも敗れ、右腕と顔の右側を失う重傷を負った過去がある。その後はアゴに助けられて生きながらえており、自分を破った元祖二丁へ強い執着を示す。 腕に彫られた太陽のタトゥーと鼻の横につけられた象の牙のようなピアス、ショットガンを仕込んだ義手が特徴。使用する銃はグロック18C。

田原 権三 (たわら ごんぞう)

護羅苦連合若頭・田原組組長であるヤクザ。出資している店で偶然出会った稲葉十吉のことを自分を狙うヒットマンと勘違いし殺そうとするが、本物のヒットマンを十吉が倒したことで非礼を詫び親しくなる。

クラウン

犯罪組織・スーマーと契約しているヒットマンチーム「ピエロ軍団」のボスであるヒットマンの男性。病的に用心深く、裏切りの疑いが出た場合はもちろん、機嫌が悪いだけでも仲間を殺すことがあるため、「非道のクラウン」と呼ばれて恐れられている。スーマーの幹部であるボウズは実弟。

将軍 (しょうぐん)

犯罪組織・コンビニの幹部である老人男性で、「コンビニの生ける伝説」と呼ばれる。その腕前は、稲葉十吉も「次元が違う」と評したほど。使用する銃はコルトS.A.A。

師匠 (ししょう)

コンビニやスーマーといった犯罪組織とのつながりも深い銃器店・サカヤの店主である老人男性。かつては世界中の射撃大会で優勝した腕前の持ち主であり、稲葉十吉にさまざまなアドバイスを授ける。

ビッグ・ファット・ママ

占い師であると同時に裏社会の情報屋でもある女性。元祖二丁のことは「二丁ちゃん」と呼んでいる。

タリア・リイナ

ラスベガスのマフィア、ジョゼッペ・ファミリーのゴッドファーザーであるジョゼッペ・リイナの姪であり、近接戦闘に長けた凄腕のヒットマンでもある女性。二つ名は「跳馬のタリア」。非常に惚れっぽい性格で、3ヶ月毎に新しい恋人ができる。

ブキ男 (ぶきお)

犯罪組織・コンビニの一員であり、特殊武器を専門とする男性。稲葉十吉にも、ペン型の拳銃など何度か特殊武器を渡している。

悪鬼 (あっき)

犯罪組織・コンビニの幹部である男性。丁寧な口調とは裏腹に冷酷な性格をしており、裏切り者の疑いを受けて内偵を受けている存在。トマトを丸ごとかじっていることがよくある。

集団・組織

コンビニ

『今日からヒットマン』に登場する犯罪組織。「闇のコンビニエンスストア」と呼ばれ、24時間営業が特徴。ヤクザとは異なり、存在を公にしないようにしている。支部は「支店」、支部長のことは「支店長」と呼ばれるほか、正規の構成員は「店員」、準構成員は「バイト」と呼ばれている。支店は稲葉十吉らが所属し丸メガネが支店長を務める習志野支店をはじめ、全国各地に存在している。 元々は、東北の漁師が不漁時に密輸や密漁を行っていた少人数のグループであったが、仲間を増やしていくうちにイタリアンマフィアの形式を独自に取り入れながら変化させ現在の形となった。

スーマー

『今日からヒットマン』に登場する犯罪組織。同業のコンビニとはライバル関係にあり、協定により全面戦争には至っていないものの、小競り合いが幾度となく起きている。ボウズなどが所属。

ヒャッキン

『今日からヒットマン』に登場する犯罪組織。コンビニ、スーマーと競合する新興勢力で、「100万円均一で誰でも殺します」が謳い文句の殺し屋集団。コンビニを抜けたアゴが中心人物となっていた。

書誌情報

今日からヒットマン 全31巻 日本文芸社〈ニチブンコミックス〉 完結

第1巻

(2006年1月発行、 978-4537104714)

第2巻

(2006年7月発行、 978-4537105094)

第3巻

(2006年10月発行、 978-4537105889)

第4巻

(2007年2月発行、 978-4537105957)

第5巻

(2007年6月発行、 978-4537106466)

第6巻

(2007年9月発行、 978-4537106954)

第7巻

(2008年1月発行、 978-4537107579)

第8巻

(2008年4月発行、 978-4537107982)

第9巻

(2008年6月発行、 978-4537108286)

第10巻

(2008年10月発行、 978-4537108767)

第11巻

(2009年1月発行、 978-4537109108)

第12巻

(2009年4月発行、 978-4537109412)

第13巻

(2009年8月発行、 978-4537109801)

第14巻

(2009年10月発行、 978-4537125016)

第15巻

(2010年3月発行、 978-4537125702)

第16巻

(2010年6月発行、 978-4537126044)

第17巻

(2010年9月発行、 978-4537126341)

第18巻

(2010年12月発行、 978-4537126822)

第19巻

(2011年4月発行、 978-4537127256)

第20巻

(2011年7月発行、 978-4537127546)

第21巻

(2011年10月発行、 978-4537127850)

第22巻

(2012年1月発行、 978-4537128314)

第23巻

(2012年7月発行、 978-4537128994)

第24巻

(2012年12月発行、 978-4537129533)

第25巻

(2013年5月発行、 978-4537130225)

第26巻

(2013年10月発行、 978-4537130751)

第27巻

(2014年2月発行、 978-4537131291)

第28巻

(2014年7月発行、 978-4537131772)

第29巻

(2014年10月発行、 978-4537132069)

第30巻

(2015年3月発行、 978-4537132625)

第31巻

(2015年9月19日発行、 978-4537133417)

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