概要・あらすじ
ごく普通の女子大生・今日子は恋人の円浄優と訪れた米軍基地施設内で、4人の米兵にレイプされてしまう。それを助けたのは、米陸軍特殊医療班に所属する黒人男性ブラウン大佐だった。治療をしてくれたブラウンのことを愛するようになる今日子だったが、今日子の目の前でブラウンが殺されしまう。しかし、その事件は闇に葬られ、ブラウンの存在すらなかったものとされていた。
真相を探るために動く今日子にまで危険が迫るが、彼女は単身渡米、ついには米陸軍に入隊するのだった。
登場人物・キャラクター
今日子 (きょうこ)
大学卒業後はOLとして働く予定のごく普通の女子大生。恋人の円浄優と米軍基地の開放イベントを訪れるが、敷地内で優の見ている前で米兵4人にレイプされてしまう。助け出し、治療してくれたブラウン大佐のことをやがて愛するようになるが、目の前でブラウンを殺され、死の真相をつかむために孤独な戦いに身を投じる。渡米後はアメリカ陸軍に入隊するためにボビィ・マッコーイと偽装結婚し、今日子・マッコーイとなる。
円浄 優 (えんじょう まさる)
今日子の恋人の若い男性。父親は防衛庁長官で、円浄優自身は来年から代議士秘書となる。目の前で米兵4人に今日子をレイプされるが、銃を突き付けられ何もできなかった自分の無力を嘆いている。
ブラウン大佐
米軍特殊医療隊(スペシャル・メディック)の黒人男性。今日子をレイプした米兵4人を倒し、救出した。銃を持ったアメリカ陸軍特殊部隊(スペシャル・フォース)の男性4人を素手で倒すほど格闘術に長けている。24歳の時に結婚したが、一年で離婚している。軍では細菌・化学兵器をなくすためにケミカル・ウォーフェア(化学戦)の研究をしている。
スナイプス
ブラウン大佐の部下の黒人男性。階級は軍曹。ブラウンが信頼を置く男性で、今日子を車で有明陸軍基地内にあるブラウンの自宅まで送り届ける。
殺し屋 (ころしや)
ブラウン大佐の命を狙う謎の男。基地から車で出て来たブラウンを銃で撃ち、殺そうとした。その後、肩を撃たれたブラウンを助手席に乗せて運転する今日子の車とカーチェイスを繰り広げるが、車ごと海に転落した。その際に右目を負傷するが、生き延びて再びブラウンの命を狙う。
マーク
ブラウン大佐の存在した証を探す今日子が、米軍基地施設内で出会った黒人の少年。ブラウンのバスケットボール仲間。小屋に火を放ち、米兵に拉致された今日子を救出した。
ボビィ・マッコーイ (ぼびぃまっこーい)
アトランタに在住する米陸軍に勤務する男性。入隊を求める人の窓口となっている。ブラウン大佐の情報を集めるために米軍に入隊しようとする今日子と出会う。偽装結婚をしてまでグリーンカードを取得しようとする今日子の熱意に打たれ、ゲイだが今日子の偽装結婚相手を申し出る。
シーラ・マクドナルド (しーらまくどなるど)
米陸軍に入隊した今日子と訓練をともにする黒人女性。アフロヘアーの美人で、格闘技術は訓練所の過去の訓練生の中でもトップクラス。レンジャーバディ(訓練中のコンビ)となった今日子を足手まといに感じていながら、こっそりと手をさしのべる優しさを持つ。
スカイ副大統領 (すかいふくだいとうりょう)
アメリカ合衆国の現副大統領。美人だが、冷徹で嗜虐的な女性。大統領の座を狙っており、金と知恵と美貌を使って、その座を奪おうとしている。米軍の有明基地と日本の製薬会社による癒着から生まれるマージンが、活動資金となっており、ジャクソン政権に嗅ぎつかれる前に今日子を抹殺しようとしている。
ロバート・ヒル (ろばーとひる)
アメリカのCCNテレビ本社で軍事セクションのジャーナリストを務める黒人男性。米陸軍の訓練を取材に来て、347部隊の最優秀卒業生となる今日子にインタビューをする。ブラウン大佐とは同期で、ブラウン抹殺の真相を暴くという今日子から協力を頼まれる。
クレジット
- 原作
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家田 荘子