伊達グルーヴ

伊達グルーヴ

まるで女性にモテない男子高校生、伊達正義が、ひょんなことから美少女の鹿谷友里と、偽りの交際をすることになる、ドタバタの学園ギャグ漫画。「週刊少年マガジン」2000年第20号から第34号にかけて掲載された。

正式名称
伊達グルーヴ
ふりがな
だてぐるーゔ
作者
ジャンル
ギャグ・コメディ
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概要・あらすじ

女性にモテない不遇な中学時代を過ごしてきた伊達正義荒川の少年コンビ。夢の高校デビューを実現するために、校門の前で入学した女生徒の数をチェックしていた2人は、そこで見苦しい大喧嘩をしてしまい、全校生徒にマークされる危険人物となってしまう。校内の「彼氏にしたくない男アンケート」で、ぶっちぎりのワンツーフィニッシュを決めるほどに不人気となった2人は、彼女を作るのを諦め、更衣室を覗いている最中に、天井裏から落下。

人生の終了を確信した正義だったが、更衣室にいた女生徒の鹿谷友里は、下着姿を見られても動じない、若くして枯れた女性だった。なんとか命拾いした正義の前に後日、友里が現れ、しつこく言い寄ってくる男を振るために、彼氏のフリをしてくれと、お願いされてしまう。

登場人物・キャラクター

伊達 正義 (だて まさよし)

冴えない容姿をした角刈りの男子高校生。人より厚い唇が特徴。小中学校で女性にモテなかったのが一番の悩みで、捲土重来を期して高校デビューを果たそうとする。しかし、入学初日に荒川と喧嘩をしたことにより、デビューは大失敗。校内の「彼氏にしたくない男アンケート」でNo.1の座を獲得してしまう。その後、覗きの最中に出会った鹿谷友里に、ニセの彼氏になってくれと頼まれ、偽装にも関わらず、無駄に発奮して活動することになった。 行動原理が誰にも読めず、こうと決めたら目的に向かってわき目も振らずに邁進する猪突猛進な性格。年末の行政による道路工事の目的が、徳川埋蔵金を掘り出すことという陰謀論を本気で信じるなど、非常に思い込みの激しいタイプ。それがトラブルを呼び込むこともしばしばあった。

荒川 (あらかわ)

メガネをかけた地味な風貌の男子高校生。伊達正義の親友で、中学生の頃は互いに女性にはモテなかった。正義とともに高校デビューを果たそうとする。ところが、女生徒のチェックをしている最中に、正義と見苦しい大喧嘩をしてしまい、校内の「彼氏にしたくない男アンケート」のNo.2の座を確保してしまう。正義ほどではないが、アンモラルで適当な性格をしている。

鹿谷 友里 (ろくや ゆうり)

ショートヘアの女子高生。女子更衣室の覗きをしていた伊達正義と荒川が天井裏から落下した時に、偶然更衣室にいて、彼らと知り合った。淡々とした、男のような口調が特徴で、感情の起伏が少ない枯れた女性。正義に下着姿を見られても「水着のようなもの」として動じなかった。織田一輝からのアプローチをうっとうしがり、誘いを断るために、正義に彼氏のふりをしてくれ、と頼むことになる。

織田 一輝 (おだ かずき)

イケメンの男子高校生。鹿谷友里に執着しており、ことあるごとに彼女に言い寄っていた。しかし、まるで友里がなびかないので、赤井を使って友里を襲わせ、そこに助けに入って友里のハートを摑もうとする。しかし、伊達正義の乱入によって、その計画も失敗に終わる。

赤井 (あかい)

ゴツい体格をした男性。織田一輝に頼まれ、手下と一緒になって鹿谷友里をさらった。一輝の引き立て役として、自身の役割を果たそうとするが、偶然現場にやって来た伊達正義に、散々に振り回されてしまう。恐ろしげな見た目とは裏腹に、実直な性格をしている。

(みなみ)

男子水泳部で部長を務めている男性高校生。部員が少なく、廃部寸前となった部の現状を憂慮し、数合わせで伊達正義と荒川を部員にしようとする。水が苦手な正義たちを泳げるようにするため、希少価値の高いオオクワガタをプールに放り込み、彼らに泳いで取りにいかせようとしていた。女慣れしていないため、部員の柴田理香子と会話する時は、必要以上にドギマギしてしまう。

柴田 理香子 (しばた りかこ)

女子水泳部に所属している女子高生。スタイルの良い美人だが、思ったことを正直に口にする、さっぱりとした性格をしている。そのため、女性に飢えている伊達正義と荒川も、やや苦手にしていた。部員集めに苦心している南に対し、いろいろとアドバイスをしていた。

モリチン

大人しい男子高校生。中学時代からいじめを受けており、伊達正義に助けを求めて、いじめっ子を撃退してくれるように懇願する。しかし、いじめっ子の過去を勝手に妄想して涙を流すという、正義の意味不明な行動にひたすら困惑していた。

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