概要・あらすじ
登場人物・キャラクター
ホームズ
オールバックに髪をまとめ、浅黒い肌をした男性。正体は人狼。トランシルバニア出身だが、シャーロック・ホームズに憧れ、ロンドンで探偵業を営む。推理などの頭脳労働よりも体を動かすことが得意。十字架が苦手。ホームズは通り名で、真の名前は別にある。
ワトソン
黒髪の長髪、碧の目の男性。ホームズの相棒。正体は吸血鬼。ホームズと同じくトランシルバニア出身で、物心がついた時から兄弟のように育つ。推理を担当する頭脳派。血を飲むことを己に禁じているため、常に貧血で体力がない。他人の心に同調する能力や、人の目をみつめる事で記憶を失わせる能力を持つ。 十字架と陽光が苦手。
フレデリック・シベリウス
ホームズの血を分け与える事で命を救われるが、この血を介して彼も人狼となる。フレッドは自身が人狼となったことに気づいていなかったが、フレッドと妻、コーネリアとの間に生まれた子供が毛むくじゃらの化け物だったため、これが発覚。妻が子供を道連れに死んでしまったこともあり、ホームズを強く恨んでいる。
ミセス・ハドソン
ホームズとワトソンが下宿するアパートの管理人の女性。正体は幽霊。天国や神様の側にいるより家事をしていた方が楽しいという理由でアパートに現れている。夫や友人、親族はゾンビ化しており、ミセス・ハドソンが危機に陥ると現れる。
ジャック・クライブ
切り裂きジャックとしての濡れ衣を着せられ、警察に追いつめられて命を落とすも、恋人のアイリーンのことが気がかりでゾンビとなって生き返り、ホームズに真相の究明を依頼する。
人間の血を主食とする液体 (にんげんのちをしゅしょくとするえきたい)
『倫敦魔魍街』に登場する魔物。人間の血を主食とする液体状の魔物。特に、女性の血によって痛みを和らげることができるため、女性を襲って殺す。人間や動物に取り憑いて操る事ができる。無数の触手のある魔物として形取ることもある。ホームズによって退治されるも生き残り、復讐の機会をうかがっている。
ボビン
ボビン工場の裏に捨てられていたため、ボビンと名付けられた少年。孤児。面倒を見ていた犬がいなくなったため、探してほしいとワトソンに依頼をする。また、ケガをしたホームズを助けようとするなど、優しい一面も。
アレクサンダー
ミセス・ハドソンの孫の青年。縁戚の少女エディスを引き取って以来、妙な視線を感じたり、猫が殺されたりといった事件が続いたため、ホームズに相談をもちかけたことが縁で知り合う。
エディス
ミセス・ハドソンの息子の家に引き取られた、縁戚の少女。周囲の人間や動物が殺される事件が続いたため、悪魔に呪われた子と罵られることがある。心が動かされた時にこうした事件がおこりやすいため、人や動物と深く関わることを避けている。
メアリー
ミセス・ハドソンの孫の幼い少女。アレックの年の離れた妹。性格は明るいが、幼いがゆえにわがままで怖いもの知らずで、人狼であるホームズや幽霊の祖母ミセス・ハドソンを怖がる事もない。要求が通らないとすぐに泣くものの、泣いている子を慰めるためにお菓子をあげるなど、優しい一面もある。
マーニー
スリを生業とする男装の少女。15歳。15年前の日食の日に生まれる。狼の姿をしていたホームズを、野良犬と思い面倒を見たことで縁を持つ。リールという名の双子の妹がいる。ホームズの本当の名を呼ぶ指輪の正当な持ち主。
リール
15歳。15年前の日食の日に生まれる。マーニーの双子の妹。本来の姿は醜く、これを隠すために他の少女の皮をマスクとしている。完全な体となるため、マーニーと、代々家に伝えられてきた指輪を狙っている。
シンシア・マクスクレーヴ
ユダヤ人の父と、マクスクレーヴ家出身の母の間に生まれた少女。父母共に亡くなったため、4歳から救貧院で育った。祖父の死亡につき、遺産相続人となったためにマクスクレーヴ家に呼び戻されたが、これを心配したトンプソン神父が、様子を確認してきてくれるようホームズたちに依頼したことがきっかけとなり、知り合いとなる。 マクスクレーヴ家に来て以来、悪夢に悩まされている。
アーネスト・T・シートン (あーねっととんぷそんしーとん)
長髪で眼鏡をかけた青年。いる。アレックと同じ学校に通う、寄宿舎のルームメイト。アレックより1つ学年が上。丁寧な話し方をする。
場所
セシル・コート9Bにあるパブ
カウンターとピアノのあるパブ。店の名前は不明。本来の住所にセシル・コート9Bはなく、店に立ち寄るのは死期が近い人と不死の人間だけだという。ホームズは常連らしく、ツケがきく。