僕と宇宙人

僕と宇宙人

山本学の特進クラスに、パロピル星から宇宙人の女の子が転校して来た。そんな2人と個性的なクラスメイト、さらには後輩たちをも巻き込んで、笑いと、時には温かい想いがあふれる青春ラブコメディ4コマ漫画。「となりのヤングジャンプ」で2015年5月7日から2016年3月31日にかけて連載された作品。

正式名称
僕と宇宙人
ふりがな
ぼくとうちゅうじん
作者
ジャンル
ラブコメ
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概要・あらすじ

全国模試で1位を取るほどに頭が良い山本学は、中学3年生になったらやるべき目標があった。それはクラス一の才女・白鳥みずほと一緒に学級委員長になること。しかし、ここで思わぬ留学生がクラスに転校して来る。その留学生はパロピル星からやって来たそらるりという宇宙人であり、何故か学はるりと一緒に学級委員長を務めることになってしまう。

学は言葉のわからないるりに日本語を教えることになるが、その時に適当にしゃべった言葉が、偶然にもパロピル語の告白の言葉と一致。こうして当初の目標とは裏腹に、学はるりに懐かれて、複雑な日々を送ることになるのだった。また、最初はとまどっていたクラスメイトたちも徐々に宇宙人の存在に慣れ、一緒に青春を謳歌していく。

登場人物・キャラクター

山本 学 (やまもと まなぶ)

中学3年の特進クラスに所属する男子。全国模試で1位を取るほど頭脳明晰で、2年生の時には生徒会長を務めていた優等生。もともと、白鳥みずほと一緒に学級委員長となることを夢見ていたが敵わず、結局、宇宙人留学生の女子・そらるりとともに学級委員長を務めることとなった。るりに言葉が通じないため苛立つことも多々あるが、彼女の笑顔には弱く、この状況をまんざらでもなく感じている。 自信過剰で、何かと乗せられやすい性格。また基本的な言動が常に正論に基づいており、クラスメイトからは頭が固すぎると、ボロクソに言われている。ただしそれは親愛の裏返しで、皆にはそこそこ愛されてはいる。テストを受けるのが大好きな変わり者という点以外は、普通の思春期真っ盛りの男の子である。

そら るり

パロピル星人の女の子。山本学と同じ中学3年の特進クラスに留学して来た。学に間違って告白されたものの、そらるり本人はことのほか嬉しかった様子。学が触れようとすると手に噛みつくが、その行為の意図は不明。日本語は話せないため、ほとんどパロピル語でしゃべっているが、日本語を勉強することに関しては意欲的。白鳥みずほの服を無理矢理脱がせて可愛く変身させようとしたりと、少々強引な一面もある。

ほし りく

そらるりのホームステイ先に住んでいるパロピル星人。るりの従兄。るりを妹のように可愛がり、よく面倒を見ている。地球暮らしが長いため、日本語もペラペラ。イケメンだが、地球の服装に慣れていないるりに、服装やパンツまで提案する少々むっつりスケベなところがある。まだ彼女はいないが、安藤桃子に告白されて真面目に思案中。

安藤 桃子 (あんどう ももこ)

山本学たちの中学3年の特進クラスの担任を務めている女性教師。担当教科は英語。ポジティブ思考で常にテンションが高く、生徒の前で堂々と合コンの話までするオープンな性格。そんな奔放な一面とは裏腹に、実は生徒想いのしっかり者で、アドバイスも的を射ており、生徒たちから慕われている。イケメンに目がなく、学と一緒にそらるりの家に訪問した際、イケメンのほしりくに思わず唐突に告白してしまうなど、少々自分の衝動を抑え切れないところがある。

白鳥 みずほ (しらとり みずほ)

中学3年の特進クラスの女子。山本学のクラスメイトで、眼鏡をかけた優等生。そらるりにメロメロで、彼女のパロピル星特有の行動が可愛すぎるという理由で、よく鼻血を出す。るりと友達以上の深い仲になりたいと望み、舐め回したいなどと考えている変態なところがある。そのため、るりと仲が良い学に対して何かと当たりが強い。 実はものすごい金持ちのお嬢様。眼鏡を取ると非常に可愛らしい顔立ちをしているが、使用人の籠屋トキオとの間にあった過去の出来事により、自分の容姿に自信が持てないでいる。

籠屋 トキオ (かごや ときお)

白鳥みずほの屋敷で使用人を務めている男性。毎日みずほの学校の送迎のみしている。みずほと仲が良い山本学やそらるりに対しては、言葉遣いや態度が全体的に雑。みずほとは長い付き合いで、かつて2人の間に色々あり、それが理由で使用人となった様子。みずほに対して常に素っ気なく、嫌われるような接し方をしているが、心の内では彼女を大切に想っている。

長瀬 光 (ながせ ひかる)

山本学と同じ中学の2年生。現在の生徒会長を務める男子で、学の後輩。身長が低く、可愛らしい顔立ちをしているが、長瀬光本人はそれにコンプレックスを抱いている。本来は友達や後輩想いの優しい性格だが、言葉遣いが少々汚く、信頼している学に対しては特に当たりが強い。前生徒会長の学と比べられることが多いが、自分を認めて会長を精一杯努める頑張り屋。 生徒会副会長の木田望と付き合っている。

木田 望 (きだ のぞみ)

山本学と同じ中学の2年生で学の後輩。生徒会の副会長を務める女子。長瀬光の彼女。身長が高いことを気にしている。作中でも随一の常識人にしてしっかり者で、頭に血が上りやすい光を抑える役割を担っている。生徒会メンバーのことを大切に想い、特に彼氏である光に、「好き」としっかり言葉で表すことができるはっきりした性格。肉が大好きで、焼き肉店に行くと嬉しくて仕方がない。

臼井 透 (うすい とおる)

山本学と同じ中学の2年生。生徒会の書記を務める男子。とにかく影が薄く、先輩の学にもその存在を忘れ去られていた。何故生徒会に立候補したかは不明だが、生徒会活動にはいつも一生懸命に取り組んでいる。長瀬光とは長い付き合いで、彼の良き友人にして理解者。作中では珍しくまともな考え方の持ち主ながら、その押しの弱さからなかなか発言できない。 実は芸術的な才能に優れ、絵が上手いという長所がある。また、姉が1人いる。

轟 和馬 (とどろき かずま)

山本学と同じ中学の中学2年生。学の後輩。生徒会の会計を務めている、いつもマスクをしている無口なイケメン男子。頭も良く、学年で一番成績がいい。そらるりが宇宙人だと聞かされても、驚くことなく信用した。会話はもっぱらパソコンや携帯に文字を打って行っている。周囲からはマスクを外せないと思われていたが、そんなことはなく、生徒会メンバーと一緒にいる時は普通に話している。 また、かなりの美声の持ち主でもある。何故かよく臼井透のことを見ている。

場所

パロピル星 (ぱろぴるせい)

そらるりやほしりくの故郷。色々と謎めいている星。パロピル星人は共通して耳が尖っており、触覚がある、という特徴を持つ。公用語はパロピル語で、独自の食文化としてパロピル料理などもある。なお、パロピル語は言葉の響きが特徴的すぎるため、イケメンには似合わない。山本学は何度かパロピル語を学ぼうとしたことがあるが、その都度何かとトラブルに見舞われており、結局学べずに忘れてしまっている。

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