僕のヒーローアカデミア

僕のヒーローアカデミア

個性と呼ばれる超能力をもつ者だらけになってしまった世界で、無個性だが性格がとてもヒーロー的な(自己犠牲や弱いものを助けようとする)主人公の少年緑谷出久が、最強のヒーローと呼ばれるオールマイトから超強力な個性をもらい、ヒーロー養成学校で仲間たちとしのぎを削りながら努力する成長バトル物語。集英社「週刊少年ジャンプ」2014年32号から連載。2015年度の「次にくるマンガ大賞」の「これから売れてほしいマンガ部門」で1位を受賞。エンタミクスと全国3000店の書店員が選出する「2014年コレ読んで漫画ランキング」で2位受賞。日本出版販売が主催する「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」でも2位受賞。

正式名称
僕のヒーローアカデミア
ふりがな
ぼくのひーろーあかでみあ
作者
ジャンル
バトル
レーベル
ジャンプコミックス(集英社)
巻数
既刊39巻
関連商品
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世界観

中国の軽慶市で「発光する赤児」が生まれたのが事の始まりで、以後、世界中で超常能力の持ち主が誕生し、世界の人口の約8割が何らかの「特異体質」である超人社会が舞台。この世界では超常能力は「個性」と呼ばれている。主人公の母が「第四世代」とされていることから、一世代を20~30年と仮定すると「発光する赤児」の誕生からほぼ百年が経過していることになる。

「個性」は、肉体そのものが変化する「異形型」、外見はさして変わらずに能力を使う「発動系」、肉体を変形させる「変形系」等がある。

超常能力者のための法律はしっかリ作られており、例えば小1・中1の時「個性」の一斉診断が行われ、役所に「個性届」を提出しなくてはならない。また、小学生の時に「一斉個性カウンセリング」が行われている。

作中では、特に未来的な描写がないことから、この作品は「世界の人口の約8割が超人になってしまった、平行宇宙の現在の地球」を描いたものと考えることもできる。

「個性」を悪用する者は「敵(ヴィラン)」と呼ばれ、彼らの逮捕に協力したり人命救助を行う超常能力者が、「ヒーロー」と呼ばれる(一般的には「ヴィラン」は「悪役」と訳されることが多いが、この作品中では「敵」に「ヴィラン」というルビが付く)。ヒーローは公的職務とされ、国から収入を得ており(報酬がどのような形で決められているのかは不明。保険や税金の控除は存在している模様)、人気のあるヒーローは芸能タレントのように事務所を構え、多くの相棒(サイドキック)を雇用し、スポンサーを得てコマーシャルなどに出演している(単行本の表4では、ヒーローたちが出演したコマーシャルの画像になっていた)。

主人公が通うことになるヒーロー養成学校、「雄英高等学校」は国立であり、偏差値は79。ヒーロー科・普通科・サポート科・経営科に分かれている。教師のほとんどがヒーローである(学生食堂の料理人も「クックヒーロー」である)。

時代背景

ヒーローが多く登場するアメコミ(アメリカン・コミックス)は、絵柄のせいで日本では一般的な人気は得られないと言われてきた。しかし、アメコミ出版社マーベル(マーベル・エンタテインメント)がディズニーの傘下に入り、『アイアンマン』(2008年)・『マイティ・ソー』(2011年)・『アヴェンジャーズ』(2012年)といったCGを多用したハリウッド大作映画で非常に良い興行成績が得られるようになってからは、日本での認知度も上がり、アメコミ的な世界観が容認されるようになったようだ。

それ以前でも、1956年に輸入されたテレビドラマの『スーパーマン』や、ティム・バートン監督の映画『バットマン』(1989年)、サム・ライミ監督の映画『スパイダーマン』(2002年)など、一人のヒーローによる単発的なヒットはあったものの、複数のヒーローが登場して協力したり、反発するアメコミ的な世界観のものはあまりヒットしたとは言いがたかった(『X-メン』(2000年)・『ファンタスティック・フォー 超能力ユニット』(2005年)など)。

またディズニー・マーベルの日本でのヒット以降、アニメでは「TIGER & BUNNY」(2011年)という「超常能力を持ったヒーローたちが日常的に存在し、事務所に入ってスポンサーと契約する」という世界観の作品が人気を得、マンガでも『ヒーローカンパニー』(2011年-現在も連載中)という、「超常能力を持ったヒーローを派遣する会社の物語」を島本和彦とビッグバンプロジェクト(斎藤大哲)が執筆している。このような数多くの作品を土台にし、さらにアメコミ的世界観のみならず「少年ジャンプ的」な熱さを込めた作品が『僕のヒーローアカデミア』であり、2015年度の「次にくるマンガ大賞」の「これから売れてほしいマンガ部門」(「niconico」「ダ・ヴィンチ」共催企画)で1位、エンタミクス(KADOKAWA エンターブレイン)と全国3000店の書店員が選出する「2014年コレ読んで漫画ランキング」で2位、日本出版販売が主催する「全国書店員が選んだおすすめコミック2015」で2位受賞という華々しい結果を得た理由もそこにあるのではないかと思われる。

作品におけるパロデイ・もじり

2話・9話・14話・15話・20話・33話・34話・42話・44話の扉絵はが、アメコミの表紙のようになっており、ジャンプの海賊マークとバーコードが入っている。ちなみにいずれも雑誌掲載時は4色カラーであった。

様々な地名・名称が、『スターウオーズ・サーガ』に登場する地名からもじられている。

1巻10ページで、怪物化したヴィランが暴れている駅名「田等院駅

『ファントム・メナス』『クローンの攻撃』『シスの復讐』『新たなる希望』『ジェダイの帰還』に登場した惑星タトゥーイン。

1巻13ページで、出久と爆豪が通っている中学校「折寺」

『新たなる希望』『シスの復讐』に登場した惑星オルデラン。

1巻69ページで、出久が清掃作業を行う海浜公園の名前「多古場」

『帝国の逆襲』『ジェダイの帰還(復讐)』『シスの復讐』に登場する惑星ダゴバ。・5巻125ページで、連絡している警察署「[保須」」

『帝国の逆襲』に登場する惑星ホス。

僕のヒーローアカデミア 単行本化の際のサービスカット

単行本の表4は、現役ヒーローたちが出演したコマーシャルの画像になっている。1巻はマウントレディのシャンプー&トリートメントのCM。2巻はスペースヒーロー「13号」のUSJ(「嘘の災害や事故ルーム」の略)のCM。3巻は「18禁ヒーロー」ミッドナイトの香水のCM。4巻は「ボイスヒーロー」プレゼント・マイクのラジオ番組のCM。5巻は「燃焼系ヒーロー」エンデヴァーの缶コーヒーのCM。

僕のヒーローアカデミアのあらすじ

人類の80%が超常能力(個性)の持ち主になってしまった世界で、「個性」を犯罪に使う者(ヴィラン)を取り締まる「ヒーロー」の人気は絶大なものになっていた。

主人公の緑谷出久は、ヒーローをこよなく愛し、憧れる少年だったが、悲しいことに彼は全くの無個性であった。それでも、出久の心は極めてヒーロー的(自己犠牲を厭わず、弱者救済を求める心が強い)であり、身命を顧みず、友人を助けるために危地へ飛び込んでしまう。この事をきっかけに、出久は「最強のヒーロー」と呼ばれるオールマイトと知り合い、彼から出された試験に合格し、超強力な個性「ワン・フォー・オール」を譲り受けるのだった。なかなか制御ができない個性だったが、出久はその能力で、ヒーロー養成のための名門校「雄英高校」に合格する。厳しい授業や体育祭をクリアし、仲間たちと友情を深めつつ、またヴィランからの襲撃を受けながら、出久は、「最高のヒーロー」になるために頑張り続けるのだった。

個性取得篇(1話--2話)

中学3年生だった無個性の主人公緑谷出久が、敵(ヴィラン)絡みの事件に巻き込まれ、最強のヒーローと呼ばれるオールマイトと知り合い、彼から出された試験に合格し、超強力な個性「ワン・フォー・オール」を譲り受けるまでが描かれている。幼なじみで爆発個性をもった爆豪勝己出久の因縁も描かれる。

雄英高校入試篇(3話--4話)

雄英高校の入試に挑んだ緑谷出久。筆記試験はなんとかなったが、実技試験で出遅れ、麗日お茶子を救けるために点数にならない巨大ロボットを、「ワン・フォー・オール」で倒すだけで終わってしまう。しかし、その救助行為が評価されて雄英高校に入学できることになる。そして、オールマイトが雄英高校の教師になったことを知るのだった。

雄英高校入学・個性把握テスト篇(5話--7話前半)

ヒーロー科1年A組に入った緑谷出久たちは、担任教師の相澤消太(抹消ヒーロー イレイザー・ヘッド)による個性把握の実技テストを受ける。成績最下位者は除籍と脅かされ、出久はなんとか「ワン・フォー・オール」のコントロールに成功する。

戦闘訓練授業編(7話後半--11話)

オールマイトの授業は、屋内対人戦闘訓練だった。二人で一組となり、二組でワンセットで、ヒーロー組とヴィラン組に別れて対戦させるこの訓練で、緑谷出久は重力コントロールをできる能力を持つ麗日お茶子と組んでヒーロー側になる。一方のヴィラン組は、出久の事を気に食わない爆豪勝己と、優等生の飯田天哉が務めていた。

学級委員長決定篇(12話)

ヒーロー科1年A組の学級委員長の選出が行われ、一度は緑谷出久委員長になる。その後、マスコミが構内に突然侵入し、パニックが起きる。この時、冷静に対応した飯田天哉を、出久委員長の指名するのだった。

ヴィラン襲撃篇(12話--21話)

人命救助訓練のため施設までバスで移動したヒーロー科1年A組の生徒たちを待ち受けていたのは、多数のヴィランたちの襲撃だった。緑谷出久の知識や他のメンバーの優れた能力で、ある程度まで撃退するが、敵の真の目的はオールマイトの殺害だった。生徒救出に駆けつけたオールマイトを強力に改造されたヴィランが襲い危機に陥るが、最後には学校に板動ける教師たちが全員駆けつけ、事なきを得る。しかし、襲ってきたヴィランたちには黒幕がおり、さらなる戦いの影が落ちるのであった。

雄英体育祭篇(22話--44話)

ヴィラン襲撃に屈していない姿を見せるため、毎年恒例の雄英体育祭が行われる。開始前、オールマイト緑谷出久に「一番を目指せ」と鼓舞し、出久もそれに応えようとする。体育祭はまず障害物競走から始まり、常識を超えた障害物を生徒たちは強力な能力でクリアしていく。出久はあえて「ワン・フォー・オール」を使わず、知恵で1位を勝ち取り、大量の得点を得るが、続く騎馬戦で点を奪われてしまう。なんとか最終決戦のトーナメントバトルまで残るが、氷結と炎の2つの能力を持ち、父に激しい憎しみを抱く轟焦凍という超強力なライバルが現れるのだった。

アメコミ作品からの影響

『僕のヒーローアカデミア』が影響を受けた作品について、作者の堀越耕平は、インタビューで「『X-MEN』みたいなマーベル・コミックの作品の影響は大きい」「サム・ライミ監督の『スパイダーマン』から入って、他のアメコミにも手を出すようになりました」と発言している(「ダ・ヴィンチ」2015年3月号)。

『X-MEN』は超能超常能力者の集団が、一般人に復讐しようとする悪の超能超常能力者などと戦う物語であり、構造的に『僕のヒーローアカデミア』と類似しているが、世界の人口の約8割が何らかの超人である『僕のヒーローアカデミア』とは、かなりずれている感じである。また『X-MEN』には指導者のプロフェッサーXが作った「恵まれし子らの学園」という、超能超常能力者ばかりが通う私設学校が登場するが、こちらの方は「超能超常能力者として迫害された子供たちの憩いの場」といった側面もあり、「友情・努力・勝利」で競い合う『僕のヒーローアカデミア』の「雄英高等学校」とは、異なる印象を受ける。

『スパイダーマン』の平凡でオタクっぽい主人公、ピーター・パーカーと、弱気でヒーロー・オタクの『僕のヒーローアカデミア』主人公の緑谷出久は、その性格だけでなく、後天的にヒーローになるという点が似ている。ただし、蜘蛛に噛まれた翌日から超常能力を発揮するピーターに対し、緑谷出久は使いこなすのに大変な努力と時間がかかっている点では異なっている。

スーパー・パワーを継承していく「ワン・フォア・オール」は独特なものであり、比較的近いのはDCコミックスの『グリーン・ランタン』だろうか。『グリーン・ランタン』はパワー・リングという指輪を継承してスーパー・パワーを得るというヒーローだが、これのアイディアの元はSF小説の『レンズマン・シリーズ』だと思われる。

堀越耕平の過去作との関係

『僕のヒーローアカデミア』は、堀越耕平が過去に描いた短編『僕のヒーロー』をリニューアルして作り上げた作品であるが、それ以外にも『逢魔ヶ刻動物園』や『戦星のバルジ』と関連がいくつか見いだせる。

『僕のヒーロー』は、ヒーローや怪人が日常に存在し、事務所と契約したり、これに関連した法律が定められていることは『僕のヒーローアカデミア』と一緒である。ただ、人類の8割が超常能力者という設定はない。

主人公の緑谷弱(みどりやじゃっく)は、病弱な若いサラリーマンという立場こそ相違があるものの、ヒーローに憧れて自分もなりたいと思っている点、困ってる人を救いたいという熱い気持ちは、緑谷出久に受け継がれている。

また、『僕のヒーロー』の「スナイプ」と同じ格好のヒーローが、『僕のヒーローアカデミア』の雄英高校のヒーロー教師の中に存在している。

『逢魔ヶ刻動物園』は、呪いを受けて人型のウサギの姿になってしまった少年の椎名が、動物園を作って繁盛させれば呪いは解けるということで、アルバイトにやってきた女子高生、蒼井華を住みこみで働かせるという話である。蒼井華はドジっ子だが、動物図鑑を読み続けていたため動物の習性に詳しく、動物園の窮地を彼女の知識で何度も救っている。この点はヒーローオタクで、ヒーロー知識で道を切り開いていく『僕のヒーローアカデミア』の緑谷出久と類似している。

また、カエルの能力を持つ『僕のヒーローアカデミア』の蛙吹梅雨(あすいつゆ)の初期設定は『逢魔ヶ刻動物園』に出そうとしていたカエル男であるという。

『戦星のバルジ』は、王子そっくりの孤児の少年・アストロが、王子と入れ替わって王家に伝わる武器を受け取り、それまで動かなかった武器が発動させ、侵略者を迎え撃つ話である。

老いた王が、息子である王子そっくりのアストロを受け入れ、「正しい心があれば、王家に伝わる武器を使うのは誰でもいい」と語る姿は、「ワン・フォー・オール」を緑谷出久に託すオールマイトの姿と重なるところがある。

このように、『僕のヒーローアカデミア』は、作者の多くの作品から、様々な要素が受け継がれたものとなっている。

メディアミックス

VOMIC

漫画を彩色してコマを動かしたり、スライドするなどし、声優が台詞を読むという動画コンテンツ、VOMIC。『僕のヒーローアカデミア』は、このVOMICにて4本が作られている。第1話が4分割された内容となっており、緑谷出久の声優は山下大輝(『弱虫ペダル』の小野田坂道など)が、爆豪勝己の声優は梅原裕一郎(『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』のユージン・セブンスタークなど)が、オールマイトの声優は玄田哲章(洋画吹き替えにおけるアーノルド・シュワルツネッガーが演じる役の担当など)が演じている。

登場人物・キャラクター

緑谷 出久 (みどりや いずく)

髪の毛がモサモサでそばかすが目立つ、小柄な少年。身長166cm。15歳。ヒーローをこよなく愛し憧れ、ヒーロー的(自己犠牲や弱者救済)な心の持ち主だったが、悲しいことになんの個性(超常能力)も持っておらず、無個性と呼ばれている。そのため、中学までは、強力な個性を持った幼なじみの爆豪勝己から、いつもいじめられていた。 「デク」というあだ名も爆豪に付けられている。しかしある日、ヒーロー的精神のおかげで最強のヒーロー、オールマイトと出会い、長期間のテストをクリアして、彼から超強力な個性「ワン・フォー・オール」をもらう。出久はその力とヒーローの心で、ヒーロー養成のための名門校「雄英高校」に合格し、「最高のヒーロー」への道を歩み出す。 ヒーロー科1年A組。ヒーローにやたらと詳しく、細かいことをよく記憶している。深く考えだすと、その考えがつぶやきで口に出してしまう。「ワン・フォー・オール」のコントロールがまだうまくできず、力を出すと筋肉や骨が壊れてしまう。

オールマイト

No.1ヒーローと呼ばれる最強の男で、人気も絶大である。打撃系の攻撃と、スピードで相手を圧倒するスタイル。年齢不明。身長220cm。彼もまた、先代から「ワン・フォー・オール」を受け継いだ存在である。金髪で、前髪二房を角のようにピンと立てている。筋骨隆々で岩のような肉体だが、実は5年前、強大な敵(ヴィラン)との戦いで重症を負っており、以後その体型を1日3時間しか維持できなくなっている(後に、その時間は1時間半ほどに減っている)。 普段の格好は恐ろしく痩せこけた姿で、これを自身で「トゥルーフォーム」と呼んでいる(ヒーローのときは「マッスルフォーム」)。ケガや「トゥルーフォーム」は、世間に公表していない。 緑谷出久の入学と同時に、雄英高校の教師になった。彼の体の秘密を知っているのは、学校内でも上層部の一部の教師のみとなっている。

爆豪 勝己 (ばくごう かつき)

金髪でトゲトゲ頭、瞳の色が赤。身長172cmで15歳の少年。雄英高校ヒーロー科1年A組。緑谷出久の幼なじみ。手のひらの汗腺から爆発性の液体を分泌して、爆発を起こす個性を持つ。非常に強力な個性を鼻にかけ、自尊心がものすごく高く、やたらと他人を見下していた。 無個性の出久をいじめていたが、雄英高校に入学してからは出久を次第に認めつつある。雄英高校ではその個性は非常に評価されている。

麗日 お茶子 (うららか おちゃこ)

赤毛で、顔の横の毛を伸ばしたショートヘアー。眉は太め。身長156cmで15歳の少女。雄英高校ヒーロー科1年A組。指先の肉球5つをすべて触れると、触れたものを無重力にできる個性の持ち主。無重力にできるのは、だいたい3トン程度まで。自分も浮かせることができるが、すぐ酔ってしまう。 入試で自分を助けてくれた緑谷出久に対して好意的である。家は建設会社を営んでおり、仕事が無いので将来自分の個性で役に立ちたいと思っている。

飯田 天哉 (いいだ てんや)

眼鏡をかけ、生真面目を絵に描いたような少年。身長179cmで15歳。雄英高校ヒーロー科1年A組。自身は緑谷出久を学級委員長に推していたが、出久の提案で学級委員長に就任する。ヒーロー一家に生まれ、兄は人気ヒーローのターボヒーロー・インゲニウム。 ふくらはぎにエンジンのようなものがついていて、非常に早く走ることができる個性を持つ(50mを3秒04で走るが、それは3速のスピードにすぎない)。

蛙吹 梅雨 (あすい つゆ)

蛙っぽい外見の少女。黒髪で、腰まであるロングヘア。思ったことは何でも口にしてしまう性格。身長150cmで15歳。雄英高校ヒーロー科1年A組。強いジャンプ力や、舌を長く伸ばして物を取ったりするなど、蛙っぽいことはだいたいできるという個性の持ち主。観察眼が鋭く、出久の個性がオールマイトに似ていると指摘した。

切島 鋭児郎 (きりしま えいじろう)

赤毛ですごく尖った髪型の少年。身長170cmで15歳。雄英高校ヒーロー科1年A組。身体を硬化させる個性の持ち主。ヒーロー科1年B組の鉄哲徹鐵(てつてつてつてつ)と個性がかぶっている。

轟 焦凍 (とどろき しょうと)

髪の毛の右が灰色で左が赤になっており、左目の周りの皮膚だけ茶色になっている。身長176cmで15歳。雄英高校ヒーロー科1年A組。推薦入学で入った2人のうちの一人。炎を操る個性を持つNo.2ヒーローのエンデヴァーが、氷を操る個性を持つ女性と「個性婚」を行って産ませた存在。 右手ですべてを凍らせ、左手ですべてを燃やし尽くすという超強力な個性の持ち主。しかし、自分を「自尊心を満足させるための道具」としてしか見ない父親を激しく憎んでおり、左手の炎は封じている。

常闇 踏陰 (とこやみ ふみかげ)

クチバシがあり、カラスのような黒い顔をした少年。身長158cmで15歳。雄英高校ヒーロー科1年A組。性格はクール。伸縮自在で実体化する、影のような怪物的存在を身に宿すという個性の持ち主。個性の名は「黒影」(ダークシャドウ)。雄英体育祭の騎馬戦では、緑谷出久を助けた。

相澤 消太 (あいざわ しょうた)

雄英高校ヒーロー科1年A組の担任教師。手入れしてない長髪と無精ヒゲで、寝袋に入ったまま登場した。身長183cmで30歳の男性。時間の無駄を嫌い、ヒーローになれる見込みがない者はどんどん切り捨てる方針。あまり知られていないが、「抹消ヒーロー イレイザー・ヘッド」としてヒーロー活動を行っている。 「視ただけで相手の個性を抹消する」という個性を持つ。接近戦に対しては、テープ状の捕縛用具を相手に巻きつけ、自由を奪う。

根津 (ねず)

雄英高校の校長。動物が個性を持った非常に珍しい存在。鼠なのか犬なのか熊なのかわからない。身長85cm。右目のところに大きな傷跡がある。話し好きで、オールマイトの昔からの知り合い。

リカバリーガール

雄英高校の女性看護教諭。小柄な老婆であるが、作中では「妙齢」と表現されている。対象の治癒能力を活性化させ、怪我を短時間で治す個性を持つ。この個性を使いすぎると、体力を消耗して死んでしまう。

塚内 直正 (つかうち なおまさ)

警察官(警部)。身長180cmで36歳。オールマイトとの付き合いは長く、「トゥルーフォーム」も知っている。

死柄木 弔 (しがらき とむら)

雄英高校ヒーロー科1年A組の実習の時に、襲撃をかけたヴィラン連合のリーダー的存在。体中に手が張り付いており、特に頭部はほとんど手に覆われている。触れたものを崩壊させる個性を持つ。子どもじみたメンタリティの持ち主。陰謀の首謀者ではなく、より上の存在の指示を受けている。

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書誌情報

僕のヒーローアカデミア 39巻 集英社〈ジャンプコミックス〉

第1巻

(2014-11-04発行、 978-4088802640)

第2巻

(2015-01-05発行、 978-4088802978)

第3巻

(2015-04-03発行、 978-4088803357)

第4巻

(2015-06-04発行、 978-4088804200)

第5巻

(2015-08-04発行、 978-4088804491)

第6巻

(2015-11-04発行、 978-4088804880)

第7巻

(2016-02-04発行、 978-4088806075)

第8巻

(2016-04-04発行、 978-4088806549)

第9巻

(2016-06-03発行、 978-4088806891)

第10巻

(2016-09-02発行、 978-4088807799)

第11巻

(2016-11-04発行、 978-4088808093)

第12巻

(2017-02-03発行、 978-4088810041)

第13巻

(2017-04-04発行、 978-4088810492)

第14巻

(2017-06-02発行、 978-4088811758)

第15巻

(2017-09-04発行、 978-4088812021)

第16巻

(2017-11-02発行、 978-4088812212)

第17巻

(2018-02-02発行、 978-4088813202)

第18巻

(2018-04-04発行、 978-4088813806)

第19巻

(2018-07-04発行、 978-4088815121)

第20巻

(2018-09-04発行、 978-4088815664)

第21巻

(2018-12-04発行、 978-4088816241)

第22巻

(2019-02-04発行、 978-4088817231)

第23巻

(2019-05-02発行、 978-4088817972)

第24巻

(2019-08-02発行、 978-4088818801)

第25巻

(2019-12-04発行、 978-4088820743)

第26巻

(2020-03-04発行、 978-4088822259)

第27巻

(2020-07-03発行、 978-4088823324)

第28巻

(2020-09-04発行、 978-4088823782)

第29巻

(2021-01-04発行、 978-4088824741)

第30巻

(2021-04-02発行、 978-4088825908)

第31巻

(2021-08-04発行、 978-4088827292)

第32巻

(2021-10-04発行、 978-4088827889)

第33巻

(2022-02-04発行、 978-4088828466)

第34巻

(2022-05-02発行、 978-4088830667)

第35巻

(2022-07-04発行、 978-4088831619)

第36巻

(2022-10-04発行、 978-4088832616)

第37巻

(2023-02-03発行、 978-4088834283)

第38巻

(2023-06-02発行、 978-4088835532)

第39巻

(2023-11-02発行、 978-4088836621)

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