花咲ける青少年

花咲ける青少年

花鹿・ルイーサ・陸深-バーンズワースが、父に提案された夫捜しゲームに乗り、世界の財閥御曹司や王子などと出会いながら恋愛を繰り広げていく物語。

正式名称
花咲ける青少年
ふりがな
はなさけるせいしょうねん
作者
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概要・あらすじ

14歳になった花鹿・ルイーサ・陸深-バーンズワースは、母の故郷・日本の学校に転入するが、父親によってアメリカに呼び戻されてしまう。そこで父の口から告げられたのは、「夫捜しゲーム」という驚くような提案だった。アメリカ屈指の財閥令嬢である花鹿は政治や経済の陰謀に巻き込まれながらも、自身の出生の秘密と本当に大事な人を見つけることになる。

登場人物・キャラクター

花鹿・ルイーサ・陸深-バーンズワース (かじか・るいーさ・くがみ-ばーんずわーす)

14歳。世界を代表する大財閥の会長ハリー・バーンズワースのひとり娘。アメリカ人の父と日本人の母を持ち、母は誘拐犯から幼い花鹿をかばい他界。その後、ギヴォリ島と呼ばれるカリブの孤島で暮らしていた。15歳の時に、母の故郷の日本に渡り中学校に入学するが、騒ぎを起こしてアメリカに戻る。そこでハリーから夫捜しのゲームを提案される。 父親譲りの抜群のカリスマ性の持ち主で、花鹿の言葉と行動力に惹きつけられる人は多い。

倣 立人 (ふぁん りーれん)

18歳。シンガポールを拠点とし、アジアに広く展開する華橋財閥・倣家の若き総帥。花鹿とは幼馴染で、小さい頃たびたび一緒に遊んでいた。花鹿にとっては兄のような存在だが、立人にとって彼女は家族以上に大事な存在。秘めた想いを抱えつつ、花鹿の夫捜しゲームを近くで見守り、共に行動することになる。 倣の一族を大事に守り、13歳にして総帥についた天才。ビジネスの場では誰よりも責任感が強くシビアだが、心を許した人には年齢相応の顔を見せることもある。

ユージィン・アレキサンドル・ド・ヴォルガ

花鹿の夫候補その1。花鹿は幼いころ飼っていた白ヒョウのムスターファに似ていることからそう呼ぶようになる。ヨーロッパの金融を牛耳るヴォルガン家の末息子。誰もが息を呑むくらいの美貌の持ち主で、彼の周りではユージィンを巡る女性問題が尽きない。だが本人は自分自身に対しても、他人に対しても何の執着もない。 。若くして亡くなった母と同じ20歳で死のうと思っていたが、花鹿の言葉に助けられ、その後彼女を崇拝するかのように愛するようになる。

ルマティ・イヴァン・ダイ・ラギネイ

14歳。花鹿の夫候補その2。東南アジアにあるラギネイ王国の第2王子。アジア系の風貌に青い瞳、快活な性格、近代化を進めた名君の祖父王に似ていることから、国民から絶大なる人気を誇る。花鹿とは香港にある立人の叔父のパーティーで出会う。その後、父であるラギネイ国王の死と同時に反逆罪の疑いをかけられ、アメリカに亡命。 花鹿の家バーンズワースに身を寄せることになる。花鹿とは同い年で何でも言い合える気の合う友達だったが、次第に彼女に惹かれ、求婚する。

カール・ロイゼンタール

20歳。花鹿の夫候補その3。アメリカの歴史ある大財閥ロイゼンタールの4代目。若くして、潔癖で冷静沈着な判断で企業を動かす。過去、ラギネイの石油の利権を賭け、カールの父と花鹿の父ハリーが争ったこともある。そのため、ラギネイの王家には顔がきく。幼い頃から3人の異母姉たちに壮絶ないじめにあい、それ以来、女性嫌い。 さらに、過去のトラウマから閉所暗所恐怖症でもあり、発作が起こることもある。そんなカールを自然に受け入れてくれる花鹿に対し、心を許し、彼女の夫候補に名乗りを上げる。

ハリー・バーンズワース

花鹿の父親。アメリカに拠点を置く世界を代表する大財閥の総帥。学生時代に事業を起こし、石油会社を経て、大企業を一代にして築く。類い稀なるカリスマ性で周囲を惹きつけ、企業家としての手腕は素晴らしい。仕事に対しては厳しいが、娘の前ではオチャメな面も見せる。花鹿の夫捜しゲームの仕掛け人。

クインザ・ハフェズ

ラギネイ王家の筆頭侍従にして、ルマティの側近。ルマティに絶対的な忠誠を誓っており、彼を守るためなら手段を択ばない。王家に仕えるクインザは聖職者でもあり、誰よりも信仰心が厚い。頭脳明晰で、国王にも側近を望まれるほどの切れ者。人心掌握の能力に長けており、ルマティを守るため、ラギネイ王国の裏で暗躍していく。

寅之介・V・芳賀 (とらのすけ・ゔぃくたー・はが)

花鹿が日本に行く時に、ボディーガードとして雇われた少年。見た目や年齢に反して、戦闘能力は抜群。寅之介の父も歴戦の戦闘のスペシャリストで、花鹿の父ハリーに仕えていた。感情表現が豊かで、立人やユージィンにからかわれることもしばしば。花鹿に振り回されつつも、年の近い友人として彼女の夫捜しゲームに付き合うことになる。

イザック・ノエイ

ラギネイ王国の軍人で、皇太子付の近衛士官。王家に対する忠誠心は厚い軍人の中の軍人。自分にも周囲にも厳しいが、面倒見の良い一面もある。皇太子の命令で、アメリカに亡命中のルマティの暗殺を謀るが失敗。自決を図ろうとするが、花鹿の説得で命を救われた。その後、動乱のラギネイに戻り、革命軍に身を投じる。

ナジェイラ・イサ・シャドリ

ラギネイ王国の王位継承権を持つ王女で、ルマティの従姉妹。シャドリ家はラギネイの祭祀を司る家系で、ナジェイラの巫女としての能力は高い。神の声を聞く少女として周囲に怖れられ、それゆえに巫女としてのプライドが高く、自信にあふれている。わがまま放題に振舞う様はまだ子供っぽさも感じる。

曹 望青 (つぁお もんちぇん)

立人に仕える右腕であり友人。曹家は倣家に曾祖父の時代から仕えており、13歳で総帥になった立人にずっと仕えている。立人のまだ幼さが残り、暴走する寸前でたしなめるのが曹の役割。切れ者だが、自身がトップに立つよりも、優秀な者の下で能力を発揮するのが自分の最善だと思っている。

セズン・ハフェズ

ラギネイでルマティに使える侍従。侍従としては優秀。兄のクインザとは対照的に優しい温和な性格。王家の裏で暗躍するクインザを知りながら、止められない自分を悔やんでいる。近衛士官のノエイとは学生時代の先輩後輩の中で、セズンにとっては憧れの存在。

山手 由衣 (やまて ゆい)

花鹿が日本の中学校に転入した時に知り合った女の子。ちょっぴりミーハーだが、いたって普通の女の子。ちょっと変わった転入生の花鹿と仲良くなり、友達になる。大財閥の令嬢の花鹿にとっては数少ない女の子の友達で大事な存在。

場所

ラギネイ

『花咲ける青少年』に登場する架空の国。花鹿の夫候補・ルマティはラギネイ王国の第二王子。東南アジアに位置する小国で、第一次世界大戦後にイギリスの植民地になるが、第二次大戦後独立。世界有数の石油埋蔵量を誇り、急速に近代化が進んでいる。国民のほとんどが太陽を神とするラギ教を崇拝している。

アニメ

花咲ける青少年

孤島で自由に育ってきた財閥の14歳美少女花鹿が、突然父親から「夫探しゲーム」を持ちかけられる。夫候補の相手は、大財閥や王族などトップとしての宿命を背負う若者達。それぞれお互いの理解を深めつつ、本当に自... 関連ページ:花咲ける青少年

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