あらすじ
朋哉からの「ご褒美システム」に翻弄される理香子
倉本理香子は、一生懸命勉強して偏差値の高い名門校に合格したものの、成績は下がっていく一方だった。そこで理香子の母は、有名大学に通う澤井朋哉に、娘の家庭教師になってほしいと依頼する。そして初日、自宅にやって来た朋哉を一目見て、理香子は心惹かれる。理香子は朋哉への恋心を募らせていき、交際はできなくてもせめて肌を触れ合いたいという気持ちから、テストで100点を取ったら指定した所にキスしてほしいと、捨て身の告白をする。朋哉はそれを「ご褒美システム」と命名し、理香子からの告白を受け入れる。そして理香子は、朋哉にキスしてほしい一心から猛勉強し、成績が急上昇する。その後、テストのたびに100点を取るようになった理香子は、朋哉にキスのおねだりをする。最初は「ご褒美システム」にとまどっていた朋哉だったが、次第に自らのキスで乱れた表情を見せる理香子に興味を持つようになる。こうして最初はおでこや頰へのキスだったが、次第に胸や内ももなど、指定されていないにもかかわらず、朋哉は理香子のきわどい箇所にキスをするようになる。
朋哉からの「お預け」
澤井朋哉と両思いになった倉本理香子だったが、恥ずかしさもあって自分からは朋哉に触れられない日々が続いていた。そんな理香子の様子を見た朋哉は、自分からキスできるようになるまで、しばらくは唇へのキスはお預けだと意地悪をする。すると理香子の集中力は低下し、なかなかテストで100点が取れなくなり、「ご褒美システム」のキスをしてもらう機会が減っていく。そんな状態に理香子は欲求不満に陥り、朋哉とキス以上の淫らな行為をしたいという願望が高まっていく。
朋哉に相応しい彼女になりたい理香子
倉本理香子はあこがれの澤井朋哉と付き合うようになったものの、理香子の地味な容姿もあり、周りからはカップル扱いされたことがなく、ショックを受けていた。自分と朋哉は釣り合わないと暗い表情を見せる理香子に対して朋哉は、ヘアスタイルからファッションまで、彼女のプロデュースを開始する。こうして以前より、垢抜けた雰囲気となった理香子だったが、朋哉は一向に理香子と体の関係を持とうとしない。それは自らの女性としての魅力が欠けているからに違いないと考えた理香子は、男性が喜ぶ下着について研究を始める。
朋哉のアメリカ留学
倉本理香子と澤井朋哉はさまざまな出来事を経て、恋人同士としての絆を深めていく。そんなある日、朋哉は3週間のアメリカ留学に行くことになり、理香子にその旨を伝えると早々に旅立ってしまう。理解が追いつかない理香子は、すぐに帰ってくると自分を励まし続けるが、やはり寂しさが募っていく。そんな中、理香子は朋哉からの国際電話で淫らなことを囁かれ、欲求不満で学校生活に身が入らなくなってしまう。理香子の異変に気づいた辻歩美は、理香子に何を悩んでいるのかと尋ねる。これまでの朋哉との経緯を誰かに聞いてほしかった理香子は、歩美に朋哉と交際していることだけでなく、性の悩みまで赤裸々に語り出す。理香子から想像もしていなかった過激な悩みを打ち明けられた歩美はショックを受け、これ以上聞きたくないと逃げ出してしまう。
登場人物・キャラクター
倉本 理香子 (くらもと りかこ)
偏差値の高い名門高校に通う女子。なんとか高校受験に合格するものの、授業についていけないことから、家庭教師の澤井朋哉から勉強を教わることになる。自宅にやって来た朋哉に一目惚れするものの、どうせ告白をしても断られるだろうと考えていた。しかし、朋哉への恋心は日に日に募っていき、せめて彼に触れてみたいという気持ちから、テストで100点を取ったら、自分が指定した所にキスしてほしいと捨て身の告白をする。朋哉はその告白を「ご褒美システム」と命名し、100点を取るたびに朋哉にキスのおねだりをしている。理香子はキスを受けるうちに自分の中にある淫らな欲望に気づき、彼から離れられなくなっていく。見た目は地味で目立たないタイプながら、眼鏡をはずして髪型を整えれば、十分美少女で通用するレベルの容姿を誇る。また、クラスメートの男子からひそかに噂されるほど胸が大きく、スタイル抜群。理香子の母から遊ぶことを制限されていたため、世間知らずなところがある。
澤井 朋哉 (さわい ともや)
偏差値の高い有名大学に通う青年で、倉本理香子の家庭教師を務める。理香子から一目惚れされ、交際はできなくてもせめて触れ合いたいという思いから、テストで100点を取ったら指定した所にキスしてほしいと捨て身の告白を受けたことがきっかけで、親密な関係になっていく。最初はキスすることすらとまどっていたものの、次第に理香子の見せる淫らな表情に欲情するようになり、さらに彼女の一途な恋心に心惹かれるようになる。爽やかで整ったルックスの持ち主で、何もしなくても目立つタイプ。頭脳明晰で、周囲から将来を嘱望されている。
辻 歩美 (つじ あゆみ)
倉本理香子と同じ名門高校に通う女子。理香子のクラスメートで、学校内ではいつもいっしょに行動している。恋愛経験がまったくなく、キスをしている男女を目撃すると動揺するなど、ピュアな性格の持ち主。理香子と澤井朋哉が交際していることを知ってからは、理香子からの赤裸々な猥談に動揺しながらも、二人のことを応援している。趣味は少女マンガを読むこと。
理香子の母 (りかこのはは)
倉本理香子の母親で、何かと彼女に厳しく当たっている。娘の理香子が自らが望んでいた偏差値の高い名門高校に合格したものの、その後は成績が伸び悩んでいることを気にかけ、有名大学に在籍している澤井朋哉に家庭教師を依頼した。理香子と朋哉が交際していることには気づいておらず、娘の成績を上げてくれた朋哉を信頼している。理香子が勉強以外のことに興味を持つと不機嫌になり、友達と遊ぶ際にもいい顔をしない。