概要・あらすじ
権力を笠に着て私服を肥やす公職者たちを処罰する、超法規的独立取締機関内閣権力犯罪強制取締局。ここに所属する財前丈太郎は、政官業の癒着を暴くため活動している。ホテルや暴力団事務所に殴りこみに行ったり、白バイでクルマを追いかけたり、リモコンで操作する巨大ダンプで暴力団員を追いかけ回したりするなど、型破りな方法で悪を追い詰めていく。
登場人物・キャラクター
財前 丈太郎 (ざいぜん じょうたろう)
政官業の癒着を取り締まる内閣権力犯罪強制取締局の捜査官。大手ゼネコン大鹿建設の社長である鈴木恵一、大鹿建設から賄賂を受け取っている松坂征二郎、鈴木恵一と繋がっている広域指定暴力団覇王黒龍会の若頭陣内隆一らの巨悪の所業を、型破りな方法で暴いていく。
陣内 隆一 (じんない りゅういち)
広域指定暴力団である覇王黒龍会の若頭。事務所に単身乗り込んできた財前丈太郎に宣戦布告される。その後、財前丈太郎が内閣権力犯罪強制取締局に戻ってきたときに爆破する。
吉岡 潤子 (よしおか じゅんこ)
内閣権力犯罪強制取締局に所属。局内にバーを開いており、そこでは捜査官たちがよく歓談している。
望月 卓巳 (もちづき たくみ)
元は大手ゼネコン大鹿建設の土木課長だったが、会社の手抜き工事を社長に直訴したことから覇王黒龍会に命を狙われる。だが財前丈太郎に助けられ、その後内閣権力犯罪強制取締局に所属する。
松坂 征二郎 (まつざか せいじろう)
民自党の総務局長で、かつては吉岡潤子を愛人にしていた。大鹿建設から闇献金の賄賂を受け取っている。財前丈太郎により追い詰められても逃げおおせる。
鈴木 恵一 (すずき けいいち)
大手ゼネコン大鹿建設の社長で、松坂征二郎とは身内同士の結婚で親戚の関係にある。直訴に来た望月卓巳を邪魔者とみて、暴力団覇王黒龍会に抹殺させようとする。
藤堂 直人 (とうどう なおと)
内閣権力犯罪強制取締局の局長で、財前丈太郎が信頼している人物。
曽根屋 康造 (そねや こうぞう)
民自党の最高顧問で、元総理大臣。松坂征二郎たちを従わせて、陰で操っている巨悪のドン。
和泉 孝四郎 (いずみ こうしろう)
総理大臣。直談判に来た財前丈太郎を追い返すが、秘書とのわいせつ行為中の写真を見せられて観念する。
内山 剛司 (うちやま たけし)
警視庁の組織犯罪対策部第4課課長で、財前丈太郎の警視庁時代の上司。娘の誕生日に帰宅途中、暴力団覇王黒龍会の構成員たちに殺される。
今津 博堂 (いまづ はくどう)
覇王黒龍会の総裁で日本政財界を牛耳っており、曽根屋康造のバックにいる大物。90歳を超える年齢ながら筋肉隆々な外見をしており、沖縄の病院で療養している。