概要・あらすじ
ガンマニアの主人公花輪は、ある日、改造したモデルガンなどを所持していたことから、銃刀法違反容疑で逮捕され、実刑判決を受け函館某刑務所に収監される。刑務所で花輪は、インパクトの強い他の受刑者たちと交流しながら、自由を制限された生活を送る一方で、刑務所ならではの醍醐味を満喫する。
登場人物・キャラクター
花輪 (はなわ)
漫画家。作者の花輪和一自身がモデルとなっている。モデルガンの改造や拳銃の修理を趣味にするガンマニア。改造したモデルガンなどを所持していたことから、銃砲刀剣類不法所持、火薬取締法違反で、懲役三年の実刑判決を受け、札幌刑務所と函館某刑務所に収監される。函館某刑務所では雑居214号室に入室する。 呼称番号は「222」。
大麻通の受刑者 (たいまつうのじゅけいしゃ)
花輪と同じ札幌刑務所の雑居房に収監されている受刑者。大麻通で、出所したら北海道に自生している大麻を取りに行くことを花輪たち他の受刑者と約束する。しかし、出所後に落ち合うためのメモを隠し持ってしまったため、花輪を含めた同室の受刑者全員で懲罰房送りとなる。
伊笠
花輪と同じ雑居214号室に収監されている受刑者。呼称番号は「134」。同室の5人の中では、1人だけ眼鏡をかけている。社長令息で育ちがよく、同室の受刑者からはおぼっちゃまと呼ばれている。シャバには知子という娘がいる。
竹伏
花輪と同じ雑居214号室に収監されている受刑者。呼称番号は「62」。まゆ毛がつながっているのが特徴的。同室の5人の中で一番おしゃべりな性格。覚醒剤中毒者風の振る舞いをしている。
小屋 (こや)
花輪と同じ雑居214号室に収監されている受刑者。呼称番号は「128」。同室の5人の中では一番大柄な人物。誰よりも食事を済ませるのが速い。
田辺 (たなべ)
花輪と同じ雑居214号室に収監されている受刑者。呼称番号は「124」。太いまゆ毛が特徴的。同室の5人の中では唯一の2級者。3級者の花輪たち4人と比べて、娯楽集会が多いなど優遇されている点が多い。
藤島 (ふじしま)
花輪のいる雑居214号室の向かいの房に収監されている受刑者。週刊誌のクロスワードパズルで遊んでいるところが見つかり、懲罰房送りとなる。
島田 (しまだ)
函館某刑務所に収監されている受刑者。模範囚で、掃除や雑務を真面目にこなしている。しかし、看守に気に入られようと、他の受刑者たちに起こったことをなんでもすぐ報告してしまうので、周囲の受刑者からは反感を抱かれている。
高橋 (たかはし)
函館某刑務所に収監されている受刑者。見栄を張って嘘をつき、周囲から嫌われている。入浴の際、陰茎の先にちり紙がついていたことから、他の受刑者からは陰でティッシュマンと呼ばれている。
場所
北海道S拘置支所 (ほっかいどうえすこうちししょ)
未決囚となった花輪が、最初に収監された独房のある施設。毎日規則正しく三回の食事が提供されるが、運動は厳しく制限されている。北海道札幌市東区に実在する北海道札幌拘置支所がモデル。
札幌刑務所 (さっぽろけいむしょ)
花輪が受刑者として最初に収監された刑務所。また、花輪が同じ雑居房にいた受刑者との不正連絡を咎められて懲罰房送りになった施設でもある。北海道札幌市東区に実在する札幌刑務所がモデル。
函館某刑務所 (はこだてぼうけいむしょ)
札幌刑務所から移監された花輪が、二度目に収監された刑務所。花輪と同室の雑居214号室の受刑者たちを始め、様々な受刑者を収監している。北海道函館市に実在する函館少年刑務所がモデル。