ヤマトの火

ヤマトの火

古代日本民族の壮大な「火の祭」が現代に蘇り、日本中を混乱の渦に巻き込んでいく歴史伝奇ロマン。作品は未完であったが、後に『ヤマタイカ』としてリメイクされる。

概要

1981年、北海道の炭鉱事故で父の熱雷草作を亡くした熱雷岳彦は、父が研究していた火の民族仮説の謎を引き継ぎ沖縄へと渡った。そこで伊耶輪神女たちのニライカナイ・祭に遭遇する。そのニライカナイ・祭伊耶輪神女の弓子は卑弥呼の意識と繋がり覚醒し、超巨大銅鐸「オモイカネ」を求めて九州へと渡る。

岳彦もおなじく九州に地に立った時、阿蘇山が大噴火を始めたのだった。

登場人物・キャラクター

熱雷 岳彦

北海道で炭坑夫をしている父・熱雷草作と暮らしていたが、その父を炭鉱の事故で亡くし、天涯孤独の身となる。歴史研究家でもあった父が残した古代日本史の謎火の民族仮説を確かめるため沖縄へと渡る。

伊耶輪 弓子

沖縄県久高島の1番の旧家伊耶輪家の1人娘。歴代神女王で初めて、琉球の創世神であるアマミキヨの大霊力を受け継ぎ、火の民族の大いなる祭を現代に復活させようとする。

熱雷 草作

熱雷岳彦の父で歴史研究家。北海道で炭坑夫をして暮らしながら古代日本人の謎を研究し、火の民族仮説を追及し続けてきた。しかし、炭鉱のガス突出事故で岳彦を残して亡くなってしまう。

石上 明

月刊「歴史とロマン」誌の記者で好奇心の強い性格。取材で沖縄を訪れニライカナイ・祭を目撃する。そこで熱雷岳彦と知り合い、火の民族仮説の謎に引き込まれていく。

比屋根 古吉

沖縄に住む民俗学・考古学者。熱雷草作とは太平洋戦争時の沖縄戦で戦った同胞。銅鐸を盗み伊耶輪神女たちに狙われる。

白鳥 花摘

白鳥先生の娘で女子大生。大学で宗教民俗学を専攻している。熱雷岳彦とは熱雷草作が白鳥家を訪れた時に1度出会っている。その花摘の印象は「鴨居にぶらさがって猿のようだった」らしい。岳彦の火の民族仮説に興味を持ち、強引に行動を共にする。

白鳥先生

九州熊本県に住むの高名な古代史研究家。熱雷岳彦は少年の時に、父・熱雷草作と共に火の民族仮説のことで訪れたことがある。そこで娘の花摘とも出会っている。巨大銅鐸の謎を追って岳彦は再びこの白鳥家を訪ねる。

カメラマン

石上明と共に、沖縄の取材に同行するカメラマン。ニライカナイ・祭を隠れて撮影するものの、その超常的な現象に圧倒されてカメラを海に落としてしまう役に立たない青年。

大空阿闍梨

「火の民族」の復活を予感し、四天王に命じて]たちの動きを封じようとする、[東大寺を本拠とする高位の仏僧。

四天王

東大寺の密教の高僧たち。広目、増長、多聞、持国の4人。大空阿闍梨の命を受けて九州の熊本に渡り、火の民族の復活の兆しを調べに赴く。

伊耶輪神女

沖縄の久高島のニライカナイ・祭を行い、火の民族復活の儀式に携わるシャーマンたち。覚醒した伊耶輪弓子と共に熊本に渡る。

集団・組織

火の民族

『ヤマトの火』に登場する、古代日本に東南アジアから渡ってきた民族。火山を神の力の象徴として崇め続けてきた縄文人をそう呼んでいる。

イベント・出来事

ニライカナイ・祭

『ヤマトの火』の登場する、沖縄の久高島で、60年に1度執り行われるという秘祭。伊耶輪神女の弓子はこの秘祭によって大霊力の神女の王となり、卑弥呼の意志を受け継ぐことになる。

その他キーワード

オモイカネ

『ヤマトの火』に登場する巨大銅鐸のこと。卑弥呼の意識と共振し、思念エネルギーを増幅させ超常的な力を発動させる力がある。紀元3世紀の邪馬台国において、火山と地震の地に栄えた「火の民族」たちの「祭」を再現するために必要なもの。

書誌情報

ヤマトの火 全1巻 〈ジャンプコミックスデラックス〉 完結

第1巻

(1984年7月発行、 978-4088581224)

ヤマトの火 全1巻 メディアファクトリー〈MF文庫〉 完結

第1巻

(2005年2月発行、 978-4840112185)

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