千の夜

千の夜

清水玲子の初期の代表作・『ジャック&エレナ』シリーズのひとつだが、ジャックは出てこない。厳しい生存環境の未開の星、脳移植、無意識に支配される意識など、後の清水玲子の代表作となる『輝夜姫』、『秘密』シリーズにつながるモチーフが詰まった短編。1989年(平成元年)、『LaLa』SUMMER CLUB誌上に掲載された。

正式名称
千の夜
作者
ジャンル
その他SF・ファンタジー
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概要・あらすじ

未開の星・アデレード。きわめて危険なその星では、両親のいない子供が1年以内に死亡する確率は99%。そのため、孤児となった子供が成人するまでヘルパーが派遣されるようになる。エレナはヘルパーとして8歳のカナエを保護し、生きるための戦い方を教える。しかし、カナエはIQ300の天才児で、短命だと判明する。カナエは10歳になる前に亡くなり、その5年後、エレナは中央の研究所で、やはりIQ300という美青年・ジェームス・フィデリオに会う。

カナエといくつもの共通点を持つジェームスに、エレナは、カナエの脳が移植されたのではないかという疑いを持つ。

登場人物・キャラクター

エレナ・クリモヴァ (えれなくりもゔぁ)

人間型ロボット。危険だらけの星で8歳のカナエを保護し、生き残るすべを教える。清水玲子の『ジャック&エレナ』シリーズに共通の主人公のひとりではあるが、本作のエレナは特に強くりりしく描かれている。

カナエ

未開の星・アデレードに生まれた孤児。8歳のときに目の前で両親を殺され、エレナに保護される。ヘルパーとしてのエレナに生きるすべを教わるが、IQ300の天才児とわかり、センターに収容され、10歳になる前に命を落とす。

ジェームス・フィデリオ (じぇーむすふぃでりお)

才色兼備の24歳の美青年。IQ300の天才的な頭脳を持ち、トライアスロンの選手権にも出場する。未開の星・アデレードの出身で、中央の研究所勤務。無意識のうちに自殺をしようとする癖がある。

ジェローム・フィデリオ (じぇろーむふぃでりお)

ジェームス・フィデリオの兄。頭以外は健康な弟のために、カナエを殺して脳を移植させようとする。その後、急死。脳移植を果たしたジェームスは、兄であるジェロームそっくりに整形される。

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