概要・あらすじ
主人公の茂手内は、自分の容姿にコンプレックスを抱える浪人生。好きになってしまった少女の通学姿を眺めるだけで、声をかけることもできない。同じアパートに引越してきた松戸彩子は彼のことを見かね、パプアの魔法医に分けてもらった秘伝のキノコを、茂手内が好意を寄せる女の子に飲ませるよう計画を進める。しかし、その顛末は思わぬ結果となる。
登場人物・キャラクター
茂手内 (もてうち)
自分の容姿に自信がない浪人生。高校を出て2年経つが、体が小さいため松戸彩子に初対面では中学生に間違われる。しかし顔立ちは老け顔。近所を通学する女学生に恋をするが、見ているだけで声もかけられない。性格は内気だが誠実な人柄で、気の強い松戸彩子と反発しながらも、彼女の着替えを覗く隣人の行為を咎めている。
松戸 彩子
茂手内の住むアパートに越してくる女性。ニューギニアの奥地で医療に従事していたが、独創的すぎる医療行為を「SF」だと言われ失職。ならばいっそ、SF小説に取り組もうと帰国する。思ったことをストレートに言いすぎる性格だが根は親切で、秘伝のキノコを使って茂手内の報われない恋愛を応援する。
女学生 (じょがくせい)
茂手内が片思いする相手。後光がさすほどの美少女。作中では名前は判明しない。松戸彩子が茂手内と引き合わせるべく、彼女の家庭教師となる。
アパートの隣人 (あぱーとのりんじん)
茂手内と松戸彩子の部屋の間に住む男性。職業は、もうすぐバーテンになるというボーイ。壁のすき間から松戸彩子の着替えを覗いたり、ふざけて抱きついたりしたため、手痛い反撃を受ける。