あらすじ
第1巻
これまでの人生の中でさまざまな不幸に見舞われ続け、高校生活でも不幸続きの女子高校生、長谷川小鈴は、生徒の悩みを解決するという「占い部」を訪れる。そこで小鈴は、星見深夢に自分のこれまでの人生を語り、どうにかして不幸体質を改善したいと申し出る。星見は小鈴のためにラッキーアイテムと称してゴリラの被り物を用意し、最初は半信半疑だった小鈴もそのアイテムのおかげで無事に一日を過ごすことができたと、素直に喜ぶ。占いの持つ力に感動した小鈴は、星見に勧誘されて「占い部」のメンバーとして加わるが、星見の真の目的は、まれに見る不幸体質の小鈴をサンプルとして研究することにあった。
登場人物・キャラクター
長谷川 小鈴 (はせがわ ちすず)
不幸体質に悩む女子高校生。ただ歩いているだけなのに、なにもない場所で転んだり、各種イベントの際には必ず病気になったり、地縛霊に憑依されるなど、さまざまな不幸を呼び込む性質を持っている。そんな自分の不幸体質を改善したいという思いから、生徒たちの悩みを占いの力で解決すると評判の「占い部」を訪ねた。そこで出会った星見深夢のアドバイスを聞くことで何事もなく一日を乗り切ることに成功し、そのまま「占い部」に入部した。その後は星見と共に生徒たちの悩みを解決するため、奔走することになる。
星見 深夢 (ほしみ ふかむ)
長谷川小鈴と同じ高校に通う男子。小鈴よりも1学年上で、「占い部」に所属している。同じ高校に通う生徒のさまざまな個人情報をすべて把握している情報通。タロットカードやトランプなどの占いに精通しているが、日常生活のすべてを占いで解決しようとするあまり、行き過ぎた行動を取ってしまうことも多い。まれに見る不幸体質の小鈴に興味を抱き、研究と観察の対象とするために占い部に勧誘した。
黒百合 夜雨 (くろゆり やさめ)
長谷川小鈴と同じ高校に通う男子。霊能者を叔母に持ち、黒百合夜雨自身も強い霊感を持っているため、「占い部」に必要な人材として星見深夢にスカウトされた。女好きの軽薄な性格のため、入部してしまうと行動が制限されてしまうという理由からスカウトを断っていたが、星見との占い対決に敗れたことで入部することになる。学年は小鈴と同じで、星見の後輩にあたるが、星見を先輩と思っておらず、敬語を使うこともない。
福廻 妃尋 (ふくまわり ひめひろ)
長谷川小鈴と同じ高校に通う女子。星見深夢と同じ学年で「占い部」に所属している。パワースポットとして有名な神社の娘で、休日はその神社で巫女として活動している。占いよりもおまじないの効果を信じ、部室の看板を「おまじない部」に変えようと画策していることから星見との衝突が絶えない。外見は可憐な美少女だが、つねに過激な妄想を抱いている。
空藤 章生 (そらふじ あきお)
長谷川小鈴の通う高校に勤める男性教師。担当教科は日本史で、所構わず熟睡できるという特技を持っている。授業中にも眠ってしまうことがあり、起きている姿を見ることの方が珍しい。星見深夢のいとこで、その縁もあって「占い部」の顧問を務めている。
集団・組織
占い部 (うらないぶ)
長谷川小鈴が通う高校の部活動。学校側には正式な部活動として認可されており、空藤章生が顧問を務めている。主な活動は占いの力で生徒の悩みを解決することで、実際に占い部に相談して問題が解決した生徒も多いことから校内では一定の人気を誇っている。明確に部長とされている人物がいないため、星見深夢と福廻妃尋が互いに部長であると主張し合っている。