ドリフターズ

ドリフターズ

古今東西を問わず、ありとあらゆる地域や時代の歴史上の人物が異世界に召喚され、戦に巻き込まれていくSFファンタジー。召喚される人物は、島津豊久をはじめとして、山口多聞、ハンニバル・バルカ、サンジェルミ伯と多種多様。本来関わるはずのなかった偉人たちが異世界に一堂に会して、時に手を組み、時には対立しながら好き放題に暴れまわる。歴史上の人物の逸話に関するネタやギャグが度々登場するため、史実を知っているほど楽しめる作品になっている。「ヤングキングアワーズ」2009年6月号から連載中。2013年「第17回文化庁メディア芸術祭」で審査委員会推薦作品に選ばれるなど、数々の受賞歴を誇る。

正式名称
ドリフターズ
作者
ジャンル
バトル
 
ファンタジー一般
レーベル
YK コミックス(少年画報社)
巻数
既刊5巻
関連商品
Amazon 楽天

世界観

舞台は中世ヨーロッパ以前のような文明を持った異世界。世界にはエルフドワーフ、獣人やなど数多くのファンタジー上の生物のほか、人間も存在する。基本的に互いの種族は対立しており、例えば人間はエルフのことを「耳長」と呼び、対してエルフは人間のことを「耳短か」「耳なし」などと呼び合っている。数十年前までは種族でそれぞれの領土を維持していたため、ある程度の均衡が保たれていたが、とある「漂流物」と呼ばれる人物のうちの1人が強大な国を建国したことによって均衡は崩れ、エルフやドワーフはその脅威に怯えるようにして奴隷同然の暮らしを強いられている。一方、突如出現した「廃棄物」と呼ばれる者たちも獣人らを支配下に置き、その勢力を広げつつある。

あらすじ

1600年、関ケ原の合戦にて、島津豊久は自軍の将を逃がすため、殿(しんがり)を務めて重傷を負い、森をさまよい歩いていた。傷で朦朧とする意識の中、気がつくと周囲の景色が一変。白く長い廊下にいくつもの扉が備えられた異世界に変化していた。謎の現象に困惑しながらも、目の前にいる男性に詰め寄ろうとした豊久だったが、突如開いた扉の1つに吸い込まれ、そのまま気を失ってしまう。そして、目を覚ました豊久は、十数年前に死んだはずの織田信長や、400年以上前の人物である那須与一を名乗る者たちと出会う。

作風

太い実線と陰影を強調した迫力のある絵柄が特徴。また言語センスには独特なものがあり、西洋の古典作品や演説のような特徴的な言い回しが使われる。この独特の台詞は、単に雰囲気を盛り上げるだけではなく、言葉の裏に真実を隠した布石、伏線となることもあり、物語の盛り上がりに一役買っている。一方でギャグシーンになるとキャラクター造形を極端にデフォルメした落書きのような絵柄が用いられ、言葉遣いも非常に単純かつ下品になるため、テンションの落差が非常に大きい。特に本作『ドリフターズ』は異なる時代、異なる地域の人物が登場するという設定の作品であるためか、個人間での常識・非常識の考え方や物事の捉え方が大きく違い、これをテーマにしている面も見受けられる。

登場人物

本作『ドリフターズ』の主要な登場人物は、ほとんどが歴史上の実在の人物をモチーフにされている。そのため、名前が明かされなくてもその人物に関係する逸話や容姿からその正体を推測することができる。また一部の登場人物同士の絡みでは、歴史上のネタが会話にちりばめられることもあり、歴史の知識があるほど深く楽しめる構成になっている。

パロディネタ

歴史上の人物が登場するという性質上、史実の歴史ネタやパロディはもちろんとして、サブカルチャーに関係するパロディが豊富に登場する。例として、織田信長に関して「空を飛んだり目から怪光線を出したりする」(元ネタはTVゲーム「戦国BASARA BATTLE HEROES」のオープニングムービー)、那須与一に関して「人物より武器のほうが有名」(元ネタは和製RPGに登場する「与一の弓」と思われる)などの発言が飛び交う。また、コミックスのカバーを外すと、表紙に必ず何らかの作品のパロディイラストが掲載されている。第1巻は『幽玄漫玉日記』、第2巻は『闇金ウシジマくん』、第3巻は『信長のシェフ』、第4巻はアーティストの「SEKAI NO OWARI」及び「サカナクション」、第5巻はTVゲーム『スプラトゥーン』が元ネタだった。

表現上の特徴

物語の舞台となる異世界に元からいた住人が使う言葉はフキダシに横文字で書かれ、また現地語と思われる文字も併記されている。この現地語について、当初は特定の文字体系ではないどころか、「せっかく連れてきてやったのに」という意味の表記が「(判読不可能)GumdamZZ」だったり、「あんたらと同じ漂流者だろ」の表記が「Super Mario Brothers」だったりと判然としなかった。後にひらがなやカタカナをアレンジした文字に統一。異世界の地図にも同様の文字が見られるようになっている。なお、後に自動翻訳を可能にする札が登場したため、会話においては、現地語セリフもあまり使われなくなっていった。

特殊な設定

ありとあらゆる時代と地域から歴史上の人物が召喚され、1つの世界に集められるという特殊な設定。召喚される人物にはある一定のパターンがあると見られており、そのパターンによって「漂流物」と「廃棄物」に区分けされている。「漂流物」は歴史上で完全に死亡が確認されないまま行方不明となった人物であり、によって異世界に召喚される者。一方の「廃棄物」は現世に強い悔恨を持ったまま壮絶な最期を遂げた人物であり、EASYによって召喚される者と定義されている。「廃棄物」はその負の念のもと、異世界のありとあらゆるものの破壊を望むとされ、「漂流物」たちは互いに協力をしてそれに立ち向かっていく。

単行本の装丁

各コミックスの巻末には、作者のあとがきとキャラクター紹介、2ページのオマケ漫画「あとがきゆかいまんが黒王様御乱心」が掲載されている。また、コミックスのカバーを外すと、表紙にはゲームやマンガ作品、アーティストなどを元ネタにしたパロディイラスト、裏表紙には「漂流物廃棄物こうほ」の紹介が描かれている。これらすべてのオマケの内容は、とにかく支離滅裂でシュールな不条理ギャグの嵐になっており、特にキャラクター紹介とオマケ漫画では、本編でシリアスな表情を見せる登場人物たちのキャラクター崩壊が激しい。その他、コミックス付属の帯には、作者平野耕太の代表作である『HELLSING』に登場したヴァレンタイン兄弟が毎回登場し、本作『ドリフターズ』に登場する人物の所属や境遇を皮肉った「ルークとヤンの猿でも分かる○○(○○にはそれぞれ登場人物に関係する出来事や所属団体が入る)」というイラストが描かれている。

コラボレーション

アーケードゲーム「戦国大戦」

2014年9月25日から稼働したアーケードゲーム「戦国大戦」バージョン3.0「戦国大戦 -1600 関ヶ原 序の布石、葵打つ-」の限定カードとして島津豊久が実装された。レアリティはSS(戦国数寄)で、本作『ドリフターズ』の名言でもある「首置いてけ!」という特殊計略を持っている。

「信長の野望・創造 with パワーアップキット」

2015年1月29にはPC用、及び各種家庭用ゲーム機用ソフト「信長の野望・創造 with パワーアップキット」とのコラボレーション企画が行われた。内容は、ダウンロードコンテンツを導入することで、本作『ドリフターズ』の作者である平野耕太が監修した島津豊久織田信長那須与一の武将データが使用可能になるというもの。また2015年3月31日には同ゲームにてコラボレーション企画第2弾が発表され、同様に黒王土方歳三ジャンヌ・ダルク安倍晴明の武将データが実装された。

タイアップ

祭り告知ポスター

2013年10月12日から岐阜県関ヶ原町で行われた祭り「関ヶ原合戦祭り2013」のポスターに島津豊久の描き下ろしイラストが採用された。また、2015年10月24日から行われた鹿児島県日置市の「妙円寺詣りフェスタ2015」のポスターにも島津豊久の描き下ろしイラストが採用された。

公式コラボカフェ「ドリフターズカフェ」

2015年3月30日には、秋葉原にあるメイド喫茶「ミアカフェ」とタイアップし、公式コラボカフェ「ドリフターズカフェ」が期間限定で開店。期間中は、カフェスタッフが本作『ドリフターズ』の登場人物に扮したコスプレをして接客。また限定グッズのついた期間限定メニューなどが販売された。

メディアミックス

2015年3月にTVアニメ化が発表され、2016年10月7日より放送。制作スタッフは、監督を鈴木健一が、脚本を倉田英之黒田洋介が、キャラクターデザイン・総作画監督を中森良治がそれぞれ務める。なお、これらのスタッフは本作『ドリフターズ』の作者である平野耕太の代表作『HELLSING』のOVA版にも関わった経験がある。

評価・受賞歴

本作『ドリフターズ』は「このマンガがスゴい!」2011年オトコ編第7位。「マンガ大賞」2011年第10位、2012年第6位。2013年「第17回文化庁メディア芸術祭」審査委員会推薦作品などの賞を獲得している。

作家情報

平野耕太は1973年7月14日生まれ、東京都足立区出身の漫画化。高校時代から漫画研究部の部長を務め、卒業後は東京デザイナー学院アニメーション科に入学。専門学校でも漫画研究会に所属しながら、在学中に「COMICパピポ」で『COYOTE』を発表し、漫画家デビュー。その後、専門学校は中退している。何本か成人向け作品を発表した後、1996年に「コミックガム」で『大同人物語』を連載開始し、一般誌デビューを果たした。本作『ドリフターズ』の他、『HELLSING』などの代表作がある。

登場人物・キャラクター

主人公

目が隠れるほどの長さの黒髪短髪、ギョロリとした大きな瞳を持つ30歳の男性。「漂流物」の1人。薩摩訛りの方言を使って話す。考えるより先に体が動く、周囲の状況に関わらず自分の好きに行動するなど非常に短絡的... 関連ページ:島津 豊久

主人公

右目に眼帯をつけ、無精髭を生やし、前髪を無造作にかき上げてオールバックにした黒髪長髪の50歳の男性。「漂流物」の1人。戦術・知略に長けた人物で、銃のない時代に早くから武器の重要性を知り、オルミーヌの使... 関連ページ:織田 信長

主人公

前髪を斜めに分けて片目を隠し、長い髪をポニーテール状に結った髪型が特徴の19歳の男性。「漂流物」の1人。切れ長の目を持ち、女性と見まがうほど眉目秀麗な容姿だが、本人いわく「11人兄弟のなかで一番ブサイ... 関連ページ:那須 与一

スキピオ・アフリカヌスとケンカしているところをカフェトに発見された「漂流物」の1人。顔に無数の皺が刻まれた老齢の男性で、逆立てた髪に顎ひげを蓄え、眼帯状に布で左目を覆っている。すでにかなりの高齢で、尿... 関連ページ:ハンニバル・バルカ

ハンニバル・バルカとケンカをしているところをカフェトに発見された「漂流物」の1人。半月状の丸く大きな目を持つ壮年の男性。生前の因縁のため、ハンニバルとはなにかにつけて言い争う仲だが、偉大なライバルとし... 関連ページ:スキピオ・アフリカヌス

無造作に伸ばしたボサボサの黒髪に鋭い目つきが特徴の男性。「漂流物」として召喚され、サンダンス・キッドと行動を共にする。当初は安倍晴明やカフェトら導師結社・十月機関の面々と、ハンニバル・バルカ、スキピオ... 関連ページ:ブッチ・キャシディ

中折れ帽にロングコートを着込んだ男性で、垂れ下がった目と口ひげが特徴。「漂流物」として召喚され、ブッチ・キャシディと行動を共にする。当初はブッチと同じく、安倍晴明ら導師結社・十月機関やハンニバル・バル... 関連ページ:サンダンス・キッド

黒王軍がカルネアデスの北壁に襲撃をかけている最中、戦闘機に乗ったまま異世界に現れた人物。日の丸徽章の付いたパイロットスーツにパイロット帽の出で立ち。異世界に召喚されて早々、街を焼き払う黒王軍を見て敵と... 関連ページ:菅野 直

異世界に空母「飛龍」と共に召喚された、垂れ目気味の小さな目を持つ男性。常に軍服、軍帽をかぶっている。座礁した飛龍の中で寝泊まりをしながら、グ=ビンネン商業ギルド連合の客将として、軍の編成や戦略にアドバ... 関連ページ:山口 多聞

オルテ帝国の4分の1の領土を所有する大貴族。見た目は立ち上げた前髪とカールがかった長い金髪、頬の濃いチークが特徴のオカマ。元々オルテ帝国が建国される前からその地を治めていた領主だったが、国政に反旗を翻... 関連ページ:サンジェルミ伯

サンジェルミ伯の側近の1人。大きく突き出した前髪、星型や渦巻き型のチークが特徴のオカマ。島津豊久ら「漂流物」と手を組む算段をつけるためにそのもとを訪れつつ、「力試し」と称して豊久に襲い掛かった。細い剣... 関連ページ:アレスタ

フラメー

サンジェルミ伯の側近の1人。四方八方に大きく立ち上げた前髪と、月型のチークが特徴のオカマ。アレスタと共に島津豊久らに力試しを申し込むが、アレスタと異なり、そもそも攻撃を仕掛ける前に那須与一を見て腰を抜かした。好みのタイプは「片目隠れホーステールの少年」と語る。

「廃棄物」、及びゴブリンやコボルトなど見た目の醜悪な亜人種を従える。自身も「廃棄物」。全身をマントで覆い、頭にはフードを深くかぶっており、素顔は不明。人間に強い憎しみを抱いており、異世界のすべてを滅ぼ... 関連ページ:黒王

黒王軍に所属する「廃棄物」の1人。センター分けにした黒髪と鋭い目つきが特徴の男性。あまり言葉を発さない寡黙な性格。刀を武器に使い、カルネアデスの北壁の城門扉を瞬時に斬りさくなどその実力は計り知れないも... 関連ページ:土方 歳三

ベリーショートの髪型ときつい目元を持ち、十字の意匠をふんだんに盛り込んだ甲冑を着込んだ女性。世界と人類への非常に強い憤怒を抱えており、好戦的な性格を持つ。炎を現出させ意のままに操る特殊能力で、対峙した... 関連ページ:ジャンヌ・ダルク

腰ほどもある長い髪に長身痩躯、首輪と手かせを付け、それらを鎖でつないだ特異な出で立ちの男性。また全身にはラテン語で書かれた文章と十字をモチーフにした入れ墨が入っている。主にジャンヌ・ダルクと共に行動す... 関連ページ:ジルドレ

憂いを帯びた細い目を持ち、真っ白な修道着のようなドレスをまとった女性。腕一つ動かさずにあたり一面を氷土に変え、人間をも凍りつかせる力を持つ。「廃棄物」であるが、同じ陣営のジャンヌ・ダルクには厳しくも優... 関連ページ:アナスタシア・ニコラエヴァ・ロマノヴァ

黒王の側近を務める「廃棄物」の男性。黒王軍の情報管理及び直接的な指揮を行っている他、亜人たちに宗教概念や統一文字の概念を植えつけるように働きかける役割を持つ。幅の広い帽子をかぶった黒髪長髪の男性で、切... 関連ページ:ラスプーチン

異世界において、特異な立場を持つ人物。主に黒王軍と行動を共にしているものの、自ら「面白いほうに付く」と公言しており、黒王からも「お前は漂流物か廃棄物か」と問われるほど、立ち位置がはっきりしていない。容... 関連ページ:源 義経

異世界に召喚され、倒れていたところを源義経に発見された人物。頬のこけた細長い顔に半目がちの細い目をした男性。召喚された後は黒王軍に身を寄せ、帝都ヴェルリナの攻防戦の様子を伺っていた。この時、「漂流物」... 関連ページ:明智 光秀

導師結社「十月機関」の長を務める人物。黒髪に切れ長の大きな瞳、左目の下にある泣きぼくろが特徴の男性。元々現実世界の人間であり、「漂流物」であったが、異世界に来て「廃棄物」の脅威を知り、自分が「この世界... 関連ページ:安倍 晴明

導師結社「十月機関」の一員。金髪ツインテールにメガネをかけた巨乳の女性。安倍晴明の指示で、織田信長や那須与一、また島津豊久の動向を密かに監視していたが、監視がバレてしまい、強制的に接触することになった... 関連ページ:オルミーヌ

導師結社「十月機関」の一員。横分けにした金髪の前髪にメガネをかけた若い男性。「漂流物」であったハンニバル・バルカとスキピオ・アフリカヌスを発見して保護し、カルネアデスの北壁に連れて行った。安倍晴明とは... 関連ページ:カフェト

黒髪の導師

導師結社「十月機関」の一員。ドグと共に、カルネアデスの北壁を占領した黒王軍の動向を探っており、知能の低いはずのゴブリンたちの生活様式が劇的に変化したのを受けて、内情を偵察しに潜り込んだ。一時は源義経に正体を見破られて死の危機に直面するも、安倍晴明の術によって逃げ出すことに成功する。

紫の廊下にいる謎の男性。斜めに分けた前髪に分厚いスクエア型のメガネをかけ、大きさの違う同心円が重なった独特の瞳を持つ。手元にある書類には「漂流物」の名前が記されており、その書類になんらかのサインをする... 関連ページ:

現実世界の人物に接触して、「廃棄物」として異世界に送り込んでいる少女。長い黒髪に吊り上がったきつい目つき、ゴシック風のドレスシャツにネクタイを着用している。紫が紫の廊下から動かず、やってきた「漂流物」... 関連ページ:EASY

森で行き倒れていた島津豊久を織田信長や那須与一らのいる廃城まで運んだエルフ族の兄弟。名前はわかっているものの、兄と弟、どちらがマーシャでどちらがマルクなのかは不明。兄のほうは目元にそばかすがある。代々... 関連ページ:マーシャ、マルク

シャラ

アラムに殺されたエルフの村長の息子であり、マーシャ、マルクの兄。見た目は青年だが、すでに106歳。オルテ帝国に村が滅ぼされるかもしれないという危機感と、島津豊久の檄を受けて、オルテ帝国への反逆を決心。エルフ族の平和と権利を守るため、エルフ族代表の1人として戦線に立つ。

フィゾナ

左頬に大きな傷を持つ、エルフ族の青年。シャラたちが「漂流物」の助けを得てエルフの女性らを助け出したことを知り、島津豊久ら漂流物と共闘すべく村の男たちを集めて合流した。シャラとは知己であり、以降はシャラと共にエルフの兵の中心となる。

オルテ帝国のエルフ族占領土政庁「下見の塔館」で働いていた男性。七三に分けた黒髪に、メガネをかけている。「下見の塔館」で働く者がエルフらに処刑されるなか、捕らえたエルフの女性らに乱暴を働かなかったことを... 関連ページ:ミルズ

バイゼルマシン・シャイロック8世

グ=ビンネン商業ギルド連合を束ねる人物の1人。肩書きはシャイロック商会およびシャイロック銀行大番頭、グ=ビンネン連合水軍水師。褐色の肌に大きな瞳を持つ若い男性で、表面的には表情をころころと変えて明るい態度を見せるが、実際は打算的で観察眼に優れる人物。「放蕩 なれど出来息子」と評される。

グ=ビンネン商業ギルド連合を束ねる人物の1人。肩書きはブリガンテ商会主席手代、ブリガンテ銀行番頭、連合水軍軍監師。鼻筋の通った頬のこけた顔に口ひげを蓄えた、細く厳しい目つきの男性。言葉遣いは丁寧だが、... 関連ページ:ナイゼル・ブリガンテ

島津 義弘

島津豊久の伯父にあたる人物で、豊久が17歳の頃に実父である島津家久が死んだのち、養父として豊久を育てたとされる。作中では関ヶ原の合戦で退却を余儀なくされ、豊久と共に逃げようとしたが、豊久自身から「伯父上は逃げてくれ」と言われたのに対し、「必ず生きて薩摩に戻れ」と返してその場を後にした。

井伊 直政

関ヶ原の合戦にて島津軍の追撃を行い、「捨て奸(がまり)」として殿(しんがり)を務めた島津豊久と対峙した武将。鬼気迫る豊久の決死の奮戦により、不意を突かれて銃で撃たれ、撤退した。

エルフの村長

廃城の近くにあったエルフの村の長。村人であるマーシャ、マルクが「漂流物」と関わった件を罪に問われ、アラムをはじめとするオルテ帝国領主軍に攻め込まれた際、その罪を見逃してもらおうと嘆願した。しかし、その思いは聞き入れられずアラムによって斬り捨てられる。

マーシャ、マルクが島津豊久を助けたことを聞き、エルフの村に押し入ったオルテ帝国軍の指揮官。眉がなく眉骨の盛り上がった厳しい目つきが特徴。エルフをまるで奴隷のように扱い、罪を犯した罰として村人たちを処刑... 関連ページ:アラム

スティーヴン・ジョンソン

島津豊久の次に紫の廊下に足を踏み入れたアメリカの陸軍兵士。1971年12月11日に死没したとされる人物。なお、本編では紫の廊下に出現して以降出番はない。

物語開始より60年ほど前に突如現れ、オルテ帝国の建国を主導した人物。肖像画にはぴっちりと横分けにした前髪と、鼻の下に生やしたチョビ髭が特徴の人物が描かれる。ある日突然酒場に現れ、天才的な演説と人心掌握... 関連ページ:チョビ髭

ドグ

導師結社「十月機関」の一員であり、冒険者ギルドにも所属する人物。頭部から耳が生えた獣人族であり、顔には左頬でクロスする十字の模様がある。

異世界で力を持つといわれる六大竜のうち、末席にその名を刻む巨大な竜。全身が青銅の表皮に包まれた威厳のある容姿をしている。黒王軍が飛竜を手なずけていることに不満を持っており、威圧するため、黒王のもとに現... 関連ページ:青銅竜

レメク

オルテ帝国西部に拠点を置く、第四軍を指揮する将軍。織田信長の計略に嵌り、帝都ヴェルリナに向かう最中、同じオルテ帝国の第三軍による襲撃に遭い、あえなく死亡する。

ジグメンテ

オルテ帝国西部に拠点を置く、第三軍を指揮する将軍。禿頭に眉のない目つきをし、大きな図体を持つが、頭が切れ、用心深い性格の人物。織田信長の計略に嵌り、同じくオルテ西部を守備する第四軍のレメク将軍を殺害。その後、帝都ヴェルリナに向かうところを那須与一に狙撃され、死亡する。

アメーショ

猫人で一番の勇将と謳われる人物。オルテ帝国に対抗するために犬人と手を組むか否かという交渉の席に現れるも、「空神様」と呼ばれる菅野直の無礼で無防備な姿に苛立ちを覚え、語気を荒げた。しかし、直によって文字通り猫のように鼻をつつかれ、喉元を掻かれたことで懐柔されてしまう。

集団・組織

十月機関

安倍晴明が組織した導師の結社。異世界を滅ぼそうとする「廃棄物」に対抗するため、「漂流物」たちを監視、または管理してサポートする役割を果たしている。構成員は大なり小なり導術を使うことができる他、晴明の陰... 関連ページ:十月機関

テーバイ神聖隊

サンジェルミ伯が持つ選りすぐりの最強戦力軍。筋骨隆々の男性の同性愛者ばかりで構成された軍隊であり、通常の軍隊以上に高い結束力を誇る。なお、「テーバイ神聖隊」というのは、ハンニバル・バルカが端的に軍隊の... 関連ページ:テーバイ神聖隊

黒王軍

「廃棄物」である黒王が指揮する軍団。ジャンヌ・ダルクやラスプーチンら「廃棄物」を将に、ゴブリンやコボルト、オークなど亜人の中でも容姿が醜く、人間扱いされていない化け物たちを兵として構成されている。のち... 関連ページ:黒王軍

場所

紫の廊下

「漂流物」が異世界に飛ばされる前にたどり着く謎の場所。白い石造りの長い廊下に、壁一面にさまざまなデザインの扉が備え付けられた風景で、廊下の中央には紫の机に座った紫がいる。この場所に送られてくる人物はあ... 関連ページ:紫の廊下

EASYの部屋

どこか異世界にあるEASYの部屋。扉や壁、床までもが白と黒が交互に配置されたタイルパターンで構成されており、部屋の中には中世ヨーロッパ風の家具やぬいぐるみが置かれた少女趣味なデザイン。また部屋の中央に... 関連ページ:EASYの部屋

廃城

傷を負った島津豊久が異世界に召喚された際、マーシャ、マルクによって運び込まれた、中世ヨーロッパ時代のような石造りの建築。すでに召喚されていた那須与一と織田信長が根城にしており、ここで3人が出会うことになる。これを理由に、彼ら3人は漂流物の中でも「廃城の3人」と称されることとなる。

エルフの村

廃城の近くにあったエルフたちが住む集落。領主から、森に入ること、弓を作ること、「漂流物」と関わることを禁じられていたが、それを村人であるマーシャ、マルクが破ってしまったため村人全員が処罰の対象となり、... 関連ページ:エルフの村

カルネアデスの北壁

カルナデス王国の北方、国境線にある長大な砦。非常に堅固な守りを誇っており、北方からの異民族の侵攻に対し、数百年以上国土を守り通した。しかし、黒王によって編成・指揮された黒王軍の前に為す術もなく崩壊する。単に「北壁」とだけ呼ばれることもあるほか、「カルナデスの北壁」と呼ばれることもある。

カルナデス王国

異世界に存在する国の1つ。カルナデスの民と呼ばれる褐色の肌の人間が統治している。異民族、とりわけオークなど獣人の住処と隣接しているものの、その境界線にカルネアデスの北壁と呼ばれる長大な砦を擁しているた... 関連ページ:カルナデス王国

オルテ帝国

異世界で巨大な領土を誇る国の1つ。数十年前にチョビ髭が建国したもので、エルフやドワーフ、ホヴィットといった亜人の領土を支配下に置きながら瞬く間に一大国家となった。しかし、領土がむやみに広大になったことに加え、国境間では他国や他部族との争いが絶えず、全盛期に比べると現在はかなり国力が疲弊している。

帝都ヴェルリナ

オルテ帝国の首都。大きな中世ヨーロッパ風の城塞と、それに連なる城下町からなる街で、オルテ帝国の主要人物が集まっている。街は広大で作りは立派だが、若い男性は各地の前線に送られ、また度重なる戦への物資供給が強要されたこともあり、首都でありながらかなり寂しい風景が広がる。

下見の塔館

オルテ帝国内で元々はエルフの国土があった部分に存在する館。「エルフ族占領土政庁執政代官城館」と位置づけられている。オルテ帝国の執政官がいる場所であり、エルフ族の繁栄を阻止するため、エルフ族の女性は全員... 関連ページ:下見の塔館

ガドルカ鉱山

かつてはドワーフが住む地だったが、現在はオルテ帝国に占拠され、大兵廠となっている鉱山。オルテ帝国最大の兵器廠であり、それゆえに堅い守りが敷かれていたが、島津豊久ら「漂流物」とエルフの一揆によって火の海になった。

マモン間原サルサデカダン

オルテ帝国の西に存在する山間の平原。オルテ帝国が建国される前に砦が設けられていた場所であり、帝都ヴェルリナに向かう黒王軍を止めるため、迎撃の地として織田信長が選んだ。

グ=ビンネン商業ギルド連合

オルテ帝国から離れた海上の島嶼に存在する国家。7つの商業ギルドが連合を組んで国家体制を維持している。国是は「貧乏人に戻りたくないだろう?ならば剣を取れ」。

ラ・ズナ土候国

カルネアデスの北壁の南に位置する小国。いくつもの小部族の集まりからなる国であったが、導師結社「十月機関」から黒王が南進することを聞いても、「漂流物」に指揮権を譲ろうとしなかった。結果、南進した黒王軍に国土を蹂躙されることとなる。

その他キーワード

漂流物

現実世界から異世界に迷い込んだ歴史上の人物たち。現実世界で死没したとされるものの確たる証拠がなく行方不明とも言える点、紫によって召喚されている点、ジョークを飛ばしたりするほどの理性と正常な思考を持つ点... 関連ページ:漂流物

廃棄物

現実世界から異世界に迷い込んだ歴史上の人物たち。現実世界で非業の死を遂げた点、EASYによって召喚されている点、異世界において生前の妄執にとらわれ、正常な思考ができなくなっている点などが共通項として挙... 関連ページ:廃棄物

エルフ

異世界に存在する亜人の一族。人間に比べて耳が長く、種族の特性として男女を問わず見目麗しい容姿をしている。またかなりの長命であり、まだ少年のように見えるマーシャ、マルクですら39歳と36歳。青年のように... 関連ページ:エルフ

ドワーフ

異世界に存在する亜人の一族。人間に比べて低身長だが、種族の特性として、エルフいわく「野卑で乱暴で野蛮。髭ぼうぼうで汚く、臭く、大飯喰らいの大酒飲み」だという。他に筋骨隆々の体躯と、冶金術に長けるのが特... 関連ページ:ドワーフ

ゴブリン

異世界に存在する亜人の一種。オークのように巨大な体躯を持ち、毛髪はなく、頭に角状のこぶがある他、口からはみ出るほど大きな牙を持つ。黒王軍では前衛の重歩兵隊として使役されている。

コボルト

異世界に存在する亜人の一種。人間に比べて全体的に小さな体躯で、鼻と口は犬のように少し前に突き出て、小さく尖って上を向いた鼻と横に裂けた口を持つ。目はギョロリと大きく丸いのが特徴。エルフや人間が話すのとは別の言語を用いる。

オーク

異世界に存在する亜人の一種。豚のような顔を持った二足歩行の生物で、腹の突き出た大きな体躯を持つ。エルフや人間、またコボルトとも異なり、「ピギャ」「ギュア」という鳴き声に近い言語で意思疎通を行う。

ケンタウロス

異世界に存在する亜人の一種。人の上半身と馬の下半身を持ち、頭部には馬のような鬣を持ちつつ、鼻と口が前に突き出た異様な顔面をしている。黒王軍によって騎馬隊として調教され、軍馬として使われる。

巨人

異世界に存在する亜人の一種。顔面だけでコボルトの身長と張り合うほどの巨体を持つ部族。黒王軍の配下に加わり、ただれた青銅竜の体皮で作った鎧を身にまとい、背にゴブリンやコボルトを乗せた生体攻城兵器として戦場に立つ。

異世界に存在する生物の一種。いくつかの種類に分かれているが、単に「竜」という場合は飛竜を指す。飛竜は伝説に語られる、いわゆる西洋風の竜そのままの姿をしている。胴体部のみで菅野直が乗る戦闘機と同等の大きさを誇り、人やコボルトを背に乗せたまま飛ぶことができる他、口から炎を吐き出して攻撃することも可能。

グリフォン

異世界に存在する生物の一種。人を背に乗せて飛ぶ事ができるほどの巨体を持った怪鳥。グ=ビンネン商業ギルド連合が山口多聞の提案に乗って航空隊を編成した際、その乗り物として使役されている。

犬人

オルテ帝国の北方に暮らす部族。犬のような顔を持ち、手や足が毛深い体毛に覆われた種族。戦闘機に乗って空から飛来し、好き放題に暴れまわる菅野直のことを「空神様」と崇め、つき従う。

猫人

オルテ帝国の北方に暮らす部族。猫のような顔を持ち、手や足が毛深い体毛に覆われた種族。犬人と対立を続けていたものの、オルテ帝国に対し善戦をしていることから共闘交渉の席に着いた。その場で、菅野直のことを「空神様」と呼ぶ犬族の姿に呆れるも、彼に懐柔され共闘を決意する。

石の壁

オルミーヌが使う妖術。呪文を書いた符を用い、符を貼った場所から高さ3メートル以上の分厚い石の壁を生やすことができる。石の壁を出すタイミングは自在に操ることが可能で、先に地面に符を貼っておき、任意のタイ... 関連ページ:石の壁

紫の机

紫が座っている机。紫の廊下にあるもので、机には乱雑な書類と電気ポットらしきもの、また順番待ちのための整理券配布機が備えられているほか、昼休み休憩の時にかける札がある。また机の横面にはプレートが備えられ... 関連ページ:紫の机

自動翻訳札

安倍晴明が作った札。この札を体の一部に貼り付けることで、別の言語を用いるもの同士でもお互いの言葉が通じ合うようになる。しかし、那須与一らに使用するときに「サムライっぽい人」用の札を探していたことから、... 関連ページ:自動翻訳札

通信用水晶球

2つの水晶で1つのセットとなっており、互いの水晶を通じて、音や会話をやり取りすることができる。それまでは「日々の研究や報告をすぐに共有できる便利なもの」程度にしか扱われていなかったようだが、織田信長の発想の転換により、のちに戦況報告や戦術伝達用のものとして使われることなる。

飛鷹、隼鷹

グ=ビンネン商業ギルド連合が擁する2隻の船の名称。山口多聞が提案したグリフォンによる航空爆撃部隊の発進と着艦を可能にするため、広く平らな甲板を持つ。

廃城の石碑

廃城の近く、元々廃城の遺構があった場所に建てられている石碑。「織田信秀」と「島津家久」の名が刻まれている。

書誌情報

ドリフターズ 既刊5巻 〈YK コミックス〉 連載中

第1巻

(2010年7月発行、 978-4785934071)

第2巻

(2011年10月発行、 978-4785937140)

第3巻

(2013年4月発行、 978-4785950439)

第4巻

(2014年11月発行、 978-4785954369)

第5巻

(2016年6月6日発行、 978-4785957902)

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