概要・あらすじ
喫茶店「Café吉祥寺」の営業も終わり、片づけをするスタッフ一同。しかし翌日、「Café吉祥寺」にやって来た栗原太郎、大久保真希、皆川ひふみ、一ノ宮純は記憶喪失になっており、自分たちがカフェの従業員であることはもちろん、自分が何者なのかということも忘れてしまっていた。そこに出勤して来た徳美秀太は、ただ1人記憶を失っていなかったが、栗原や大久保のいさかいに巻き込まれて意識を失ってしまう。
再度意識を取り戻した時、徳美もすべての記憶を失っていた。5人は手がかりを探すべく、ロッカーや厨房など、店内でヒントを探し始める。
登場人物・キャラクター
栗原 太郎 (くりはら たろう)
喫茶店「Café吉祥寺」で働く青年。短髪で、眼鏡をかけている。店ではチーフギャルソンを務めており、普段は店内で一番の常識人と見られている。しかし、大久保真希や徳美秀太が店の皿を割ったりなどの問題を起こすと、容赦なくモップで殴ったり、厳しく叱責する。また、過度の潔癖症でもある。賃貸マンションの隣の汚部屋に住んでいる大久保のせいで、洗剤マニアになっている。
大久保 真希 (おおくぼ まき)
喫茶店「Café吉祥寺」で働く青年。髪は少し長めで後ろで結ってまとめている。店ではギャルソンを務めている。陽気なナルシストでかつ女好きのため、ナンパさながら接客をするなど問題行動が多く、そのたびにチーフの栗原太郎にモップで殴られたり、叱られている。住まいは常にゴキブリが徘徊しているほどの汚部屋ということもあり、隣の部屋に住む栗原に洗剤を撒かれたり、あらゆる手を使って追い出されそうになっている。
皆川 ひふみ (みながわ ひふみ)
喫茶店「Café吉祥寺」で働く青年。黒いセミロングの髪型で、右目は前髪で隠している。店ではパティシエを担当している。しかし、店内一の変人で、黒魔術を使ったり藁人形や怪しいお札を取り出しては非常識なトラブルを起こしている。ただし、対象は栗原太郎や大久保真希、徳美秀太などの従業員のみであり、客には被害は及んでいない。 店の棚や倉庫など意外なところから登場することが多く、三鷹雄一や栗原を驚かせる。
徳美 秀太 (とくみ しゅうた)
喫茶店「Café吉祥寺」で働く男子大学生。髪は短く金髪に染めている。体育大学に通っているため、元気いっぱいで明るく体力にも自信を持っている。頭が悪く、何かと短絡的な行動をすることが多い。その結果、店の備品をしょっちゅう壊しては、栗原太郎に怒られている。その賠償のため、アルバイト代も雀の涙ほどで、いつもボロボロのアパートで貧乏生活を送っている。 ハムスターを飼っているが、周囲からは非常食と誤解されている。
一ノ宮 純 (いちのみや じゅん)
喫茶店「Café吉祥寺」で働く男子高校生。深緑の短い髪で上品な顔立ちをしている。おとなしい性格だが、尋常ではない怪力の持ち主で、人や電柱も平気で投げ飛ばす。また意外に冷静なところがあり、店内で唯一、皆川ひふみの奇行に驚かない人物でもある。
三鷹 雄一 (みたか ゆういち)
喫茶店「Café吉祥寺」を経営する壮年男性。ヘアスタイルはオールバックで、四角い輪郭の顔立ちで眼鏡をかけている。常識人ながら、栗原太郎、大久保真希、皆川ひふみ、徳美秀太、一ノ宮純を従業員として採用したことで、忙しくストレスのたまる日々を過ごしている。娘の三鷹れいなの存在が唯一の心の癒しだったが、れいなが「皆川のお嫁さんになる」と言いだしてからは、さらにメンタルにダメージを負うようになった。
三鷹 れいな (みたか れいな)
三鷹雄一の娘。小さな可愛らしい少女で、髪は2つお団子にしている。仕事で疲れている雄一のために料理を作ろうと喫茶店「Café吉祥寺」にやって来る。大久保真希や栗原太郎には容赦のない高圧的な態度を取るが、皆川ひふみには懐いていて、彼のお嫁さんになることが夢。
スケキヨ
喫茶店「Café吉祥寺」店内をうろついている黒猫。少々太めの体格で、オスかメスかは不明。しっぽの先がボサボサしている。皆川ひふみにはよく懐いているが、他の従業員に対しては、気に入らないことがあれば容赦なく顔を引っ掻き回し威嚇する。
場所
Café吉祥寺 (かふぇきちじょうじ)
東京武蔵野の吉祥寺の片隅にある喫茶店。オーナーの三鷹雄一の他、正社員3人とアルバイト2人で営業している。スタッフのルックスが良いため、それを目当てに女性客が多く訪れている。しかしスタッフはいずれも人格に問題があるためトラブルも多く、営業時間外には店が半壊状態になることも頻繁にある。
クレジット
- 原作
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宮本夕生