概要・あらすじ
高校を卒業し、将来に迷う梅本杏子は、偶然訪れたデパ地下で和菓子店・みつ屋の前を通りかかり、ひょんなことからみつ屋で働くことに。店長や同僚は、皆プロフェッショナルだけど、それぞれに個性的なキャラクターたち。彼らの客に対する応対や商品知識を通して、梅本杏子は、和菓子の歴史や魅力に目覚めていく。
登場人物・キャラクター
梅本 杏子 (うめもと きょうこ)
たまたま出掛けたデパートで和菓子店・みつ屋の前を通りがかり、偶然居合わせた店長の椿はるかに誘われてみつ屋でアルバイトをすることになる。和菓子を食べることが好きなだけで、専門知識などは一切ない。はじめはそんな自分に不安を抱いていたが、店長や先輩スタッフの接客の丁寧さ、また和菓子に対する豊富な知識に触れ、和菓子の世界に魅了されていく。 ちょっぴり太めの18歳。体型については少し気にしていて、立花に「アンコちゃんって呼んでも良いか」と聞かれた際に、それだとお相撲さんをイメージするので、アンちゃんと呼んでほしいと言っている。
椿 はるか (つばき はるか)
みつ屋東京百貨店の店長。和菓子や茶道に対する抱負な知識と、プロフェッショナルな接客技術、人を見る洞察力に優れている。また、お菓子の廃棄品を出さないことでも、フロア内で一目置かれている。趣味は、株式投資。スタイルが良く美人だが、服のセンスはイマイチ。左目の下に泣きボクロがある。
立花 早太郎 (たちばな そうたろう)
和菓子職人志望で、勉強のためみつ屋で働いている。職人修行中ゆえに、和菓子の由来や作り方などに詳しい。見た目はシュッとしたイケメンだが、中身は可愛い物が大好きな乙女系男子。ゲイと間違われることも多いが、本人曰くごく普通の男子。梅本杏子のアンちゃんという愛称は、立花が最初に呼びはじめた。 みつ屋で働く前は、和菓子店河田屋の松本三太の元で修行していた。
桜井 (さくらい)
みつ屋のアルバイト店員。明るくハキハキした性格で、商品知識は椿や立花には及ばないが、要領よく仕事をこなしていく。実は元ヤンで、何事にも物おじしない度胸がある。大学生なので、学校がある日は遅番のシフトに入ることが多い。
五月 (さつき)
東京百貨店化粧品売り場で働く美容部員。椿に頼まれ、わずか3分でスッピンの杏子をナチュラルながらも華やかに変身させた。実年齢を知ると驚愕の悲鳴が上がるほどのメイクアップの達人。周囲からは尊敬の意を込めて魔女と呼ばれている。
松本 三太 (まつもと さんた)
和菓子店河田屋の主人で、和菓子職人。立花の師匠。パンチパーマにサングラス、柄物のセーターの出で立ちで、客としてみつ屋を訪れ、「腹切り」「半殺し」など物騒に聞こえる和菓子の専門用語を多用したため、杏子にヤクザと思われた。みつ屋に来たのは、河田屋にデパート出店の話があり、参考に立花が働く店を見るため。 熱心な接客をする杏子に一目置いている。
桂沢 (かつらざわ)
東京百貨店の食品フロアにある洋菓子店・金の林檎の派遣社員。エリアマネージャーからの指示で、本社にバレないよう、売れ残りのケーキを翌日に売る賞味期限の改ざんを行っていた。売れ残りのことを「兄」という隠語で言うことを知らなかった杏子が、桂沢と話した内容を椿に伝えたため、その実態が露呈してしまう。
楠田 (くすだ)
東京百貨店の食品フロアで一番長く働いている年配の女性社員。お酒売り場の生き字引と呼ばれている。一見すると無愛想な印象を受けるが、はじめて遅番シフトに入る杏子を気遣って声をかけてくれるなど、面倒見がいい。椿のことを、ロスを出さない店長として、高く評価している。午前中にお酒を買う人が少なく、自身が一人暮らしで遅くなっても困らないので、遅番シフトが多い。
広報 (こうほう)
食品売り場のキャンペーンなどを取り仕切る広報部所属の女性。名前などは不明。ビシっとしたスーツ姿にショートボブで、メガネをかけている。フロア全体を通してのフェアを成功させることに熱心で、「知的な食」がテーマの秋のキャンペーンで、みつ屋がおはぎのセット商品を提案した際、地味だと言って却下しに来た。
場所
みつ屋 (みつや)
東京百貨店に出店している和菓子屋さん。おせんべいやどらやきなど普段食べる和菓子から、季節の生菓子まで幅広く取り扱う。店長は知識豊富で、洞察力に優れた椿はるか。主人公の梅本杏子と共に立花早太郎、桜井がスタッフとして働いている。
クレジット
- 原作