ギャラリーフェイク

ギャラリーフェイク

贋作専門の画廊ギャラリーフェイクのオーナー藤田玲司は、美術に関して尋常でない知識と天才的な絵画修復技能を持つ男。だが、裏では闇社会と通じて盗品などの正規に扱えない真作を法外な値段で売る悪徳画商として有名でもあった。彼の前に現れる様々な美術品をめぐり、美術・工芸・歴史にわたる専門的情報と、ミステリー・悲喜劇を始めとするバラエティ豊かな人間ドラマが、一話完結方式で語られる作品。

概要

藤田玲司は、贋作・レプリカ専門の画廊ギャラリーフェイクのオーナー。彼は美術に関する尋常でない知識と観察力、そして天才的な絵画修復技能を持つ男だが、裏では闇社会と通じ、盗品などの正規に扱えない真作を法外な値段で売る画商として知られる、悪名高い存在だった。しかし、権威主義的で古い慣習にとらわれ、権力者におもねる美術界を憎む彼は、金儲けや名誉のためだけに美術品を求める者をはねのけ、力ずくで品物を得ようとするものと戦い、真に「美」の持ち主としてふさわしい者にのみに「本物」を手渡すのだった。

そんな藤田が世界中をめぐり、様々な美術品とそれに関わる人々に出会い、社会・政治・文化財保護制度の問題にも触れつつ、バラエティに富んだ人間ドラマを作り出したり巻き込まれたりしていく。

また、押しかけ秘書でアラブの大富豪の少女サラ・ハリファが、藤田のかわいい相棒として、物語に華を添える。

登場人物・キャラクター

主人公

30代後半と見られる中年男。美術に関する尋常でない知識と人並み外れた観察力、そして神技に近い絵画修復技能を持つ。表向きは贋作・レプリカ専門の画廊ギャラリーフェイクの経営者で画商だが、裏では犯罪組織・闇... 関連ページ:藤田 玲司

藤田玲司の秘書(助手)。アラブQ国の王族の少女で、隣接するP国がQ国に侵攻して紛争となった際、家族は皆殺しにされ、屋敷に火を付けられた。その時失った絵が日本に渡っていることを知り、東京に来て藤田の助力... 関連ページ:サラ・ハリファ

美人で才媛、気が強くて生真面目。29歳。エール大学卒業後、ニューヨーク近代美術館キュレーターを経て、高田美術館の館長に就任する。日本の権威主義的な美術行政や学会、閉鎖的な市場、作品の真贋問題を明確にし... 関連ページ:三田村 小夜子

文化庁嘱託の役人で、文化財保護審議会(現在は文化審議会に統合された)とは別に、国宝(重要文化財)の発見と保護を職務とする「国宝Gメン」。元東京地検特捜部。初登場は「国宝の守り人」。彼は民間に存在する価... 関連ページ:知念 護人

国際的美術品窃盗団のボスでブローカー。苗字は不明。初登場は「13人目のクーリエ」。禿頭で、口ひげと顎ひげを生やした巨漢。ヨーロッパ、主にイタリア在住。藤田玲司を日本の有能な代理人として重視している。か... 関連ページ:カルロス

イタリア人の少女で、藤田玲司の隠し子と称して日本にやってくる。初登場は「ジョコンダの末裔」。母親のフローラは、13年前藤田がヨーロッパで無銭旅行中に、ローマで二週間同居した女性。母が死に、その遺言に従... 関連ページ:エリザベータ・デル・ジョコンダ

トレジャーハンターの男で、隻眼(左目を眼帯で覆う)。鞭やナイフを武器に使う。初登場は「海底に眠る夢」。登場前から、マヤ文明の遺跡を藤田玲司に案内すると言いながら、ジャングルに置き去りにして金を持って逃... 関連ページ:ラモス・コルテス

表向きは東京にある宝石店ジェイドの女主人だが、その正体は世界を飛び回る宝石泥棒。サディストの中年女性で、昔はモデルをやっていたほど美人。初登場は「翡翠(フェイツイ)の店」。盗んだダイヤモンドを人質にし... 関連ページ:翡翠

東京にある高級料亭「望月」の主人。禿頭なのか剃髪なのか頭に毛はなく、額に白毫のようなほくろがある。目は細く、穏やか。お地蔵さんを少し横に伸ばしたようなキャラクターである。初登場は「地蔵現る!」。地蔵が... 関連ページ:地蔵 大作

警視庁八曲署の警部補で、犯人には非常に強く出る強面の刑事だが、実は熱烈なブリキのおもちゃコレクター。パンチパーマに濃いもみ上げで、顎が大きい。名前は不明。初登場は「TIN TOY刑事」。サラが花園神社... 関連ページ:高倉

クオーツ時計を嫌い、機械式時計にこだわる青年の職人(時計師)。天才的な精密時計制作能力を持つ。会員制の高級機械式時計専門店「千手堂」の店主。会員募集も兼ねて新宿で露天商も開いていたが(ただし料金はひと... 関連ページ:千手 計

天才的な調香師(香水調合士)。「鼻(ネ)」という、世界に二十人といない芸術家的調香師にのみ捧げられる称号を持つ。香道の家元でもある。絶世の美男子で、長髪。人間離れした嗅覚を有しており、相手の体臭から健... 関連ページ:ジャン・ポール・香本

日本一のニンベン師(自称)。偽の保険証・免許証・パスポート・登記簿等々、ありとあらゆる書類、身分証を偽造する。「偽」という字のにんべんから、ニンベン師という名称ができた。「ニンベン師」で初登場。手書き... 関連ページ:木戸

アート・ディーラー(しかし悪徳画商)で、藤田玲司がメトロポリタン美術館を退職して帰国した際、日本画の修復方法や裏の仕事のノウハウを教えた。しかし手口があまりに悪辣なので、藤田はやがて袂を分かった。ダリ... 関連ページ:菱沼 棋一郎

ロンドン警視庁(スコットランド・ヤード)の美術骨董課に属する捜査官。美術骨董課とは、美術品の盗難・詐欺事件の捜査を専門に行っている部署。変装して裏の取引に参加し、盗品を取り戻す。初登場は「似たものどう... 関連ページ:ロジャー・ワーナー

当代一流の茶人で、日本の伝統文化にも詳しく、茶道のみならず書道や香道のエピソードの際にも登場する。禿頭で、長く白い眉毛と細い目の、いかにも人格者の老人といった外見。三田村小夜子のお茶の師匠として、「傷... 関連ページ:賀茂 水仙

消費者金融会社「ミリオンローン」社長。強面の、目付きが鋭い中年男で、左の頬に傷がある。返済ができなくなった債務者の美術品を処分する際に、藤田玲司を使う。また藤田も長谷に借金をしている。初登場は「驕れる... 関連ページ:長谷 万次

大沢ちえり

プリンスツアーの女性ツアーコンダクター(旅行添乗員)。若くて可愛いが、少し頼りない。「イングランドの根付」で初登場。細野不二彦の作品『りざべーしょんプリーズ』の主人公でもある(いわゆるゲスト出演)。「ガウディズ・ゴースト」にも登場。

場所

ギャラリーフェイク

東京のウォーターフロントにある、藤田玲司がオーナーのアートギャラリー。「贋作・レプリカ専門ギャラリー」が表向きの顔で、裏では盗品、マネーロンダリング用、税金のがれの品物といった「真作」を扱っており、闇社会では「あそこに行けば、必要な美術品が手に入る」と言われている。地下に、絵画の修復所がある。

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