夜になると僕は

夜になると僕は

他人の夢に入る事ができる特殊能力を持つ少年が主人公。少年犯罪によって姉を殺された主人公が、社会復帰した三人の加害者に復讐する姿を描く。「週刊少年マガジン」2018年31号より連載。

正式名称
夜になると僕は
原作者
益子 悠
漫画
ジャンル
サスペンス
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概要・あらすじ

8年前、14歳の少女、望月小夜が、三人の未成年に殺された。姉の事が大好きだった望月和(ワタル)は、出所して社会復帰した三人の行方を探ろうとしていた。彼らがどんな人間で、8年前の犯罪をどう捉えているのか、どうしても知りたかったのだ。そして場合によっては、彼らの命を奪うつもりだった。ワタルは、弁護士を通じて三人の加害者にお守りを届けた。

「せめて事件の事を忘れないでほしい」という理由をつけていたが、お守りにはGPSが仕込んであり、彼らの居場所を割り出すための作戦だった。ある日、GPSのうち一つが反応を示した。それは主犯格の秋山龍の親友だった男、馬場騎士に宛てたものだった。GPSを頼りに、見知らぬ土地を訪れたワタルは、パチンコ屋で馬場らしき人物を発見する。

人気のない廃屋に、馬場を呼び出す事に成功したワタルは、彼が死に値すると判断。馬場を押し倒し、懐に忍ばせたナイフで殺そうとする。驚いた馬場は、ワタルがあの事件の遺族だと察した。しかし彼は、「自分は馬場騎士ではない」という。動きを止めるワタルの背後から、オートバイに乗った本物の馬場騎士が近づいてきた。

ワタルが殺そうとしたのは、騎士の弟だった。騎士は、お守りが怪しいと感じ、弟に持たせていたのだ。計画が狂ったワタルは、パニックに陥った。騎士は、そんなワタルを嘲り、オートバイではね飛ばした。薄れていく意識の中で、ワタルは馬場兄弟が立ち去っていくのを見た。しばらく後、ワタルは病院のベッドに寝かされていた。そして気がつくと、自分の体から意識だけが抜け出していた。

まるで幽体離脱のように、空中から、ベッドに横たわりチューブに繋がれた自分の姿を見ていた。不思議に思いながらも、ワタルは幽霊のように病院内を動き回った。看護師達には自分の姿は見えないようで、ワタルも彼女らに触れる事ができなかった。ワタルは、別の病室で近所の少年、建人を発見する。

ベッドで寝ている建人の上には、球状の空間があり、中ににもうひとりの建人がいた。近づくと空間の中に入る事ができた。建人は虫歯が痛くて座り込んでいた。ワタルはグラグラになった虫歯を抜いてやった。翌朝、意識を取り戻したワタルは、昨日の夢があまりに生々しかったため、車椅子で病院内を動き回った。すると、なにもかもが昨日見た夢と同じだった。

建人も、昨日の夜、ワタルが自分の歯を抜いてくれたという。ワタルは建人の夢の中に入り、彼と実際に会っていたのだ。どうやら、オートバイ事故がきっかけで、他人の夢の中に入る能力が目覚めたようだった。この能力があれば、自分は寝た状態のまま相手の夢に入り込み、場合によっては殺す事もできるのだ。ワタルはその能力を「黄金の眠り(ゴールデン・スランバー)」と名付け、少しずつ自分のものにしていった。

一か月後、退院したワタルは、再び騎士に会いに出かけた。騎士と対峙したワタルは、手を差し出し「和解しよう」と申し出る。自分の手を握って、一言でいいから姉に謝罪してくれと懇願したのだ。騎士は自分の手につばを吐きかけ、ワタルの手を握った。そして悪態をつきながら、ワタルの腹を強打する。

さらに、倒れ込んだワタルを足蹴にし、騎士は去っていった。ワタルが握手を求めたのは理由があった。それは、黄金の眠り(ゴールデン・スランバー)を行使するための条件を満たすためだった。自分からワタルの体に触れた人間の夢にだけ、入る事ができるのだ。夜になり、ワタルは夢の中にいる騎士のもとを訪れた。

ワタルの、第一の復讐のときがやってきた。

登場人物・キャラクター

望月 和

大学1年生の男子。8年前、未成年の三人組によってレイプされ殺された姉の望月小夜の事が大好きで忘れられずにいる。そのため、社会復帰した犯人の身元を突き止め、復讐しようと計画する。犯人の一人である馬場騎士に返り討ちに会い、瀕死の重傷を負う。しかしそのおかげで、他人の夢に侵入する特殊能力、黄金の眠り(ゴールデン・スランバー)を手に入れる。

望月 小夜

望月和の姉。8年前、未成年の三人組によってレイプされ、殺された。享年14歳。わがままで自己主張の強い性格だったようだが、弟の和には慕われていた。

馬場 騎士

望月小夜をレイプしたうえ殺害した三人組の一人。24歳の男性。黒髪のロン毛が特徴。主犯格の秋山龍の親友。事件当時16歳だったため、少年法に守られ、一般に顔や氏名を知られる事もなく、早々に社会復帰している。自分が犯した罪をまったく反省する様子を見せない冷酷非情な性格。

クレジット

原作

益子 悠

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