夢のつづき

夢のつづき

SFファンタジー作品。お金持ち、ハンサム、かわいい女の子、『星の王子さま』、忠実でやさしい人、ディズニーランド、現実離れした世界、かわいいアンティークドレス、広いお屋敷、等々が好きなので描いた作品だと、作者である清水玲子が単行本の余白で語っている。しかし、モチーフの甘さや華麗な絵柄にも関わらず、作品自体は決して甘くなく、むしろ少女マンガとしては辛めの作品。1988年(昭和63年)4月号の『LaLa』誌上に掲載された。

正式名称
夢のつづき
ふりがな
ゆめのつづき
作者
ジャンル
ファンタジー
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概要・あらすじ

全銀河に20億人のファンを持つロックスター・ヒュー・マーティは、コンサートツアーの最中に宇宙船の事故にあい、目覚めたら知らない星にいた。その星に住むのは2人だけ。大富豪の少女・アイリと、召使いの高見。マーティの大ファンで、独り占めしたいというアイリのわがままに、高見は宇宙船の事故を偽装し、マーティをクローンとすり替えたのだった。

ディズニーランドを模したコンピューター仕掛けの惑星は、外の世界と遮断されていた。金の力で無邪気にマーティを引き止めようとするアイリ。しかし、婚約者を残してきたマーティは、元の世界に戻るべく、生身で高電圧のバリアに突っ込む。

登場人物・キャラクター

ヒュー・マーティ (ひゅーまーてぃ)

全銀河に20億人のファンを持つ、人気絶頂のロックグループのリーダー。22歳。ツアーが終わったらマネージャーのローザと婚約を発表する予定だったが、高見に宇宙船の事故を偽装され、アイリの星に連れていかれる。

アイリ

16歳の大富豪の少女。ヒュー・マーティの大ファンで、彼のクローンを作って事故を装ってすり替える。惑星を丸ごと買い、ディズニーランドを模した遊園地を作り、その中で高見と2人で暮らしている。星を千個買えるほどの金持ちだが、社会的な知識が乏しく、精神年齢も幼く、無邪気。

高見 (たかみ)

アイリの召使い。8歳の時に、当時4歳のアイリに仕えるため、アイリの父親に買われてきた。給料は全て、田舎に置いてきた妹的な存在であるセシリアの医療費に送っている。12年間、一度もアイリのもとを離れていない。11年目に一度だけ帰省したいとアイリに願い出たが、許されなかった。50年仕えたら解放される契約になっている。

セシリア

高見と同じ施設で育った、妹的な存在。病気のセシリアを入院させる金を作るため、アイリの父親に買われた高見に、せっせと手紙をだしていたが、11年目に亡くなる。

ローザ・サシェ (ろーざさしぇ)

ヒュー・マーティのマネージャーで恋人。26歳。コンサートツアーが終わったら婚約を発表する予定だった。昏睡状態のマーティのクローンを、それとは知らずに献身的に見舞う。

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