概要・あらすじ
新たな国際ハブ空港を目指して羽田沖に建設された京浜新国際空港 。この開業に伴い、航空自衛隊のパイロットだった里中翔は、民間移譲(通称「割愛」)によって大日本空輸(グランドジャパンエアライン)の第一旅客課チーフとして配属された。卓越した操縦知識と型破りな行動で開業の危機を救った彼だったが、様々な乗客達に悪戦苦闘する。
しつこいクレーマーの男性、我がまま放題の女性、そして密航者。人々は、それぞれ深い事情を抱えていた。
登場人物・キャラクター
里中 翔 (さとなか しょう)
元航空自衛隊のパイロットだったが、民間移譲(通称「割愛」)によって大日本空輸(グランドジャパンエアライン)の第一旅客課チーフとして配属され、羽田沖に建設された京浜新国際空港に赴任する。卓越した操縦知識で開業の危機を救うが、以後も様々な乗客達に悪戦苦闘する。乗客達を思う余り、ときには型破りな行動に出るため「始末書の里中」とさえいわれる。 自衛隊時代の苦い経験から、パイロットとして空を飛べなくなった過去を持つ。
番匠 誠 (ばんしょう まこと)
大日本空輸第一旅客課に勤務する。明るいがややお調子者。上司として赴任した里中翔に振り回され陰口もよく叩いているが、彼の乗客を思う心に感化されていく。
梅原 りえ (うめはら りえ)
大日本空輸第一旅客課に勤務するグランドスタッフの女性。番匠誠と共に里中翔の部下。明るいがやや鈍いところがあり、直接の教育係でサブチーフの矢島怜子に怒られ続けたこともあるが、乗客に細やかな思いやりを見せる。
木村 雄一 (きむら ゆういち)
大日本空輸旅客第1課課長。チーフとして赴任した里中翔の直接の上司。乗客の対応に長けていると自認しているが、番匠誠や梅原りえからは「要領だけで出世した」といわれている。
西條 孝吉 (さいじょう こうきち)
大日本空輸旅客部部長。旅客部の責任者。パイロットとして挫折した里中翔をグランドスタッフとして起用した。乗客1人1人に対して思いやりをかけるという信念を持ち、型破りな里中翔からも尊敬されている。
渡辺 耀造 (わたなべ ようぞう)
大日本空輸常務。部下に対しては居丈高で傲慢。自社のグランドスタッフの矢島怜子達からはRMK(要注意人物)の本命とさえいわれている。
桑田 加奈子 (くわた かなこ)
眼鏡をかけた白髪の婦人。日本初のスチュワーデス(ジ・オリジナルエイト)の1人。里中翔達に対する御意見番的存在。一度登場すると、空港から機内まであらゆるサービスを細かくチェックしスタッフ達に厳しく意見する。孫の桑田理津子もキャビンアテンダントになった。
矢島 怜子 (やじま れいこ)
大日本空輸第一旅客課のサブチーフ。業務に精通し、実務上のリーダー的役割。ときに型破りな行動に出るチーフ里中翔をフォローする。以前から里中翔と関係があったようで、つい彼を「翔」と呼んでしまうことがあるが、部下の番匠誠、梅原りえには何も話さない。
南 春夫 (みなみ はるお)
新規参入の航空会社ドリーム・エアの社員。コテコテの関西弁を話す。京浜新国際空港に勤務し、大日本空輸のカウンターを借りて業務を行う。大日本空輸の里中翔とはお互い助け合う仲になる。
桑田 理津子 (くわた りつこ)
大日本空輸のキャビンアテンダント。日本初のスチュワーデス(ジ・オリジナルエイト)の1人桑田加奈子の孫。世界一のキャビンアテンダントを目指し、それを公言する勝気な性格。初フライトで里中翔に助けられて以来、彼に惚れ込んで矢島怜子をライバル視する。