概要・あらすじ
高校1年生の鈴木実は、漫画家の母親鈴木綾と2人で生活している。幼いときに他界した父親の記憶が、ふとしたきっかけでフラッシュ・バックしてしまうという謎の現象によって、いつしか母親に恋するようになっていた実は、やり場のない感情を抑えて悶々とした日々を過ごしている。
登場人物・キャラクター
鈴木 実 (すずき みのる)
高校1年生の男子。16歳。幼いときに父親を亡くし、母親の鈴木綾と二人暮らしをしており、両親と同じ高校に通っている。父親の葬儀の日以来、父親が生前に見た映像が脳裏に蘇る、というフラッシュ・バック現象を、ふとしたきっかけで起こすようになっている。フラッシュ・バックによって、母親と出会ったばかりの父親の記憶をたびたび見ており、そのせいで母親を恋しはじめていることが悩み。
鈴木 綾 (すずき あや)
鈴木実の母親。メガネをかけている。職業は漫画家で、ペンネームは旧姓と同じ「大蜘蛛綾」を使っている。名に反して蜘蛛が大の苦手。高校生のころから漫研に所属しており、夫となる鈴木治とは、同じ高校の同級生だったことがきっかけで知り合った。
一 (にのまえ)
鈴木実の同級生の女子。漫研に所属。フラッシュ・バックによって、たびたびぼんやりしたり、突然笑いだしたりする実に興味を持っている。また、実が帰宅部なので、部員の足りない漫研に勧誘しようとしている。漫画家、大蜘蛛綾のファンだが、実がその息子であることは知らない。