天下分け目の小早川くん

天下分け目の小早川くん

関ケ原小学校を舞台に、小早川ひであきを巡って争う、徳川いえやすと石田みつなりのコミカルなわんぱくバトルを描いた、4コマスクールコメディ。「まんがホーム」2020年7月号から掲載の作品。

正式名称
天下分け目の小早川くん
ふりがな
てんかわけめのこばやかわくん
作者
ジャンル
学園
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あらすじ

小早川ひであきは関ケ原小学校に入学し、念願の小学校デビューを果たす。島育ちで同世代の友達がいなかったひであきは、この小学校でたくさんの友達をつくろうと張り切っていたが、東山保育園のリーダーだった徳川いえやすと西の森保育園のリーダーだった石田みつなりが、入学早々にクラスで派閥争いを始めてしまう。そんな中、ひであきはなぜか二人の派閥争いに巻き込まれ、どちらの勢力に入るのかと強烈なプレッシャーをかけ続けられるのだった。(エピソード1「夢破れて」)

登場人物・キャラクター

小早川 ひであき (こばやかわ ひであき)

関ケ原小学校に通う1年生の少年。かわいらしい顔立ちをしている。年齢は6歳。素直で面倒見がいい性格で、黒髪の頭頂部からアホ毛を生やしている。蝶ネクタイを締め、半ズボンにサスペンダーをしている。動物や本が大好き。入学早々、クラスのリーダーの座を狙っている徳川いえやすと石田みつなりの争いに巻き込まれてしまい、二人から自分の派閥に入るように強烈な勧誘を受けてしまう。小早川ひであき自身は二人となかよくしたいと考えているため、派閥争いには積極的にかかわらないようにしており、つかず離れずの姿勢で見守っている。いえやすとみつなりは対立しているが似た者同士なため、本当は気が合うのではないかと思っているが、口に出せずにいる。これまで同世代の友達がいなかったため、クラスメートに褒められるとすごく照れてしまう。広大な敷地の自宅にはウサギや犬、牛、ヤギ、みみずく、ニジマスなど、まるで動物園並みの動物たちを飼っている。純粋で人を疑うことを知らないため、自分を支配化に置こうとするいえやすとみつなりの策略に、毎回まんまとはまっている。

徳川 いえやす (とくがわ いえやす)

関ケ原小学校に通う1年生の少年。女性的な顔立ちをしている。年齢は6歳。柔らかそうなグレーの髪質と麻呂眉を持つ。話し方が丁寧で協調性もあるが、実は非常に我が強く、つねに自分が一番でないと我慢できない自己中心的な性格の持ち主。万事に組織的な動きを重視する優れた策略家でもある。東山保育園出身で、保育園ではリーダー的な存在だった。関ケ原小学校でクラスのリーダーを狙っており、同じくリーダーを狙っている石田みつなりと衝突し、争うようになる。クラスでの勢力は完全に互角だったことから、最後の一票を握っており、あやふやな態度を取り続けている小早川ひであきを仲間に引き入れようとしている。ひであきが動物好きなのを知り、加藤を通じて動物のアドバイザーとして迎え入れるなど、策略を駆使している。クラスで一番になったら人を顎で使いたいと考えている。

石田 みつなり (いしだ みつなり)

関ケ原小学校に通う1年生の少年。ピンク色のくせ毛と緑色の眼を持つ。年齢は6歳。半ズボンにオレンジ色のパーカーを身につけている。博愛的な精神の持ち主で、コミュニケーション能力が高く、誰とでもすぐになかよくなれる。その一方で夢想的な考えを好まず、何事もはっきりと断言する現実主義者。たまに関西弁でしゃべる。また能力第一主義で、どんな立場の人間でも優れていれば仲間に引き入れようとする。西の森保育園出身で、保育園ではリーダー的な存在だったために関ケ原小学校でもクラスのリーダーの座を狙っており、同じくリーダーを狙っている徳川いえやすと衝突し、争うようになる。クラスでの勢力は完全に互角だったことから、最後の一票を握っており、あやふやな態度を取り続けている小早川ひであきを仲間に引き入れようとしている。ゆくゆくは学校自体も仕切りたいと考えている野心家。

加藤 (かとう)

関ケ原小学校に通う1年生の少年。短髪で目が据わっている。やや口調が乱暴ながら、実は心優しい性格をしている。徳川いえやすの友達。西の森保育園出身だが、石田みつなりが嫌いなため、いえやす側についている。動物が好きで、クラスではいきもの係を担当している。自分と同じく動物好きな小早川ひであきと意気投合して友達になるが、実はいえやすの策略でひであきに接近していた。

(しま)

関ケ原小学校に通う1年生の少年。つねに笑顔を浮かべている。左側の前髪だけ長く伸ばしている。社交的な性格ながら、石田みつなり以外には興味がないと断言するなど、ちょっとクセが強い。みつなりに執心しており、これから先も現実主義者でいるように懇願し、小早川ひであきのアドバイスも無視するようにうながしている。しかし、これらの行動はひであきの目をみつなりに向けさせるための策略だった。

浅井 (あざい)

関ケ原小学校に通う1年生の少女。青い髪をおさげにしている。非常に感受性が豊かで、純粋な性格の持ち主。いつも穏やかながら、ひとたびスイッチが入ると周囲をドン引きさせるほどの癇癪(かんしゃく)を起こしてしまう。ここ最近は保育園に通う妹より一足先に小学校に上がったことで、会話がかみ合わなくなったことを悩んでいる。小早川ひであきに親身になって相談に乗ってもらったことで、ひであきに好意を寄せるようになる。独占欲が強く、ひであきと仲のいい明智珠子を逆恨みしている。自分のことは「茶々」と呼んでいる。

明智 珠子 (あけち たまこ)

関ケ原小学校に通う1年生の少女。茶色の髪をツインテールにしている。クールな性格で、無表情で淡々と話をする。ほとんど面識のない浅井から、小早川ひであきとなかよくならないように理不尽な要求をされている。ゲーム全般が大好きで探求心が強く、一つのことに集中すると周囲がまったく見えなくなる。新しいけんけんぱのルールを模索する中でひであきとなかよくなり、浅井から激しく嫉妬されている。

細川 (ほそかわ)

関ケ原小学校に通う1年生の少年。坊ちゃん刈りにしている。物静かなおとなしい性格で、いつもぼんやりしている。明智珠子のことが大好きで、物影から彼女を覗き見するストーカー行為を続けている。珠子となかよくなった小早川ひであきに対し、嫉妬の炎を燃やしていた。

武田 (たけだ)

関ケ原小学校の教師を務める女性。ストレートのミディアムヘアにしている。生徒思いのまじめな性格ながら、若干面倒くさがり屋なところがある。放任主義をモットーにしており、自分のことは生徒自身の意思で決めさせている。ただし、人の道に外れる行為をする生徒に対しては、一介の教育者として厳しく諫めている。腐れ縁の養護教諭・上杉とかき氷早食い競争をしたり、小早川ひであきの家にクラス全員で訪問した際は生徒の誰よりも楽しんでいたりと、生徒よりも子供っぽい一面がある。

上杉 (うえすぎ)

関ケ原小学校の養護教諭を務める女性。腰まで伸ばしたロングヘアで、スタイル抜群の美女。単純明快な性格で、友人の教師・武田と放課後にさまざまな勝負をすることを生きがいにしている。武田と勝負した累計回数をカウントしており、小学校1年生からの20年間に延べ1万6023回もの死闘を繰り広げている。ちなみに、勝負内容はオンライン麻雀やかき氷早食い競争など、小中学生レベルのものばかり。

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