天国ニョーボ

天国ニョーボ

最愛の妻を亡くした作者・須賀原洋行が、マンガの中で妻を天国からよみがえらせ、かつてと同じように息子3人をまじえた5人での暮らしを描く。作者は妻や息子が登場する作品を多数発表しており、ファンにとって須賀原家はお馴染みの存在だった。亡くなったことを公表したあと、掲示板やツイッターに上げられた「続きが読みたい」というファンの声を受け、また「マンガの中で生き続けたい」という故人の希望も叶えるため、天国からニョーボが戻ってきたという設定の本作連載が始まった。「ビッグコミックスペリオール」にて連載中。

正式名称
天国ニョーボ
ふりがな
てんごくにょーぼ
作者
ジャンル
家族
 
レシピ
 
自伝・伝記
レーベル
ビッグ コミックス(小学館)
巻数
既刊4巻
関連商品
Amazon 楽天 小学館eコミックストア

概要・あらすじ

マンガ家Sは、最愛の妻ニョーボと3人の息子との5人暮らし。その幸せは永遠に続くと思っていたが、結婚から20数年後、ニョーボがガンに侵され他界する。ニョーボも作中に登場する実録風マンガを執筆していた関係上、亡くなったことは公表せずに執筆を続けていたが、ウソのまま描き続けることはできないと連載を終了させる。妻の死を公表後、続きを読みたいというファンの声を受けて、ニョーボが天国から復活。

天国と自宅を行き来しつつの家族生活が始まる。

登場人物・キャラクター

マンガ家S (まんがかえす)

名古屋在住のマンガ家。国家公務員だったが、応募したマンガ賞で佳作を受賞した『気分は形而上』でデビュー。ニョーボとは公務員時代に合コンで出会い、マンガ家に転身後、結婚する。ニョーボからは「ダンナ」と呼ばれる。地酒が大好きで、『実在ゲキウマ地酒日記』という作品も発表している。作者・須賀原洋行がモデル。

ニョーボ

マンガ家Sの妻。ファンからは「よしえサン」の愛称で親しまれている。作者のマンガにはたびたび登場し、『よしえサン』というタイトルの人気シリーズもある。大食漢で言動がとにかく面白く、それがダンナのマンガのネタとなっている。乳ガンを克服するが脳に転移し、3年以上の闘病生活を経て他界。『天国ニョーボ』において天国から復帰し、再び家族との暮らしを始める。 作者・須賀原洋行の妻がモデル。

タクミ

マンガ家Sとニョーボの長男。なぎゃー大学に通う大学生。大学4年生の時に上海に留学していた。学者を目指しており、英語もしゃべれるしっかり者。作者・須賀原洋行の長男がモデル。

ツクル

マンガ家Sとニョーボの次男。反抗期を迎えていたため、当初は天国から戻ってきた母の姿が見えないフリをしていたが、グラスがうまく持てなかった母にそっとビールを注いであげる優しい心の持ち主。作者・須賀原洋行の次男がモデル。

アユム

マンガ家Sとニョーボの三男。名古屋市立こまま中学校に通う3年生。朝が弱く、遅刻が多すぎて進学が危ぶまれたが、無事愛知県立めわわ高校に合格する。父は軽音楽部への入部を進めたが、悩んだすえ将棋部への入部を決めた。作者・須賀原洋行の三男がモデル。

お釈迦様 (おしゃかさま)

天国にいる神様の1人。ほかの神様たちと雲の上で「現生直結ドア」付与裁定会議を定期的に開いており、この会議で認められた者は現世への復活が認められる。ニョーボの復活を認めてくれて、その後もたびたび情報を提供してくれる。

その他キーワード

量子トンネル (りょうしとんねる)

天国と現世をつなぐトンネル。現世の関係者の心の中に、亡くなった人物が生きている度合いが強いほどトンネルが太くなる。トンネルの両端はドアになっており、ドアをくぐれば瞬時に行き来できる。ニョーボはこれを利用して温泉やエジプトへ行ったこともある。

どこでもホホホドア

量子トンネルを通るためのドア。現世にいる関係者の心に生きている者のみ、自分のドアを持つことができる。ニョーボのドアは、「どこでもホホホドア」という名前になっている。他人にドアを貸してはならないという天国法を破ったため、ニョーボは3日間ドア使用禁止の刑を言い渡される。

書誌情報

天国ニョーボ 4巻 小学館〈ビッグ コミックス〉

第1巻

(2015-08-28発行、 978-4091871602)

第2巻

(2016-06-30発行、 978-4091876324)

第3巻

(2017-03-30発行、 978-4091894069)

第4巻

(2017-10-30発行、 978-4091897275)

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