太陽の玻璃

太陽の玻璃

3人の男女の間に交錯する、愛と憎しみを描いたラブストーリー。物語の後半はホラー・サスペンス調のストーリーが展開される。「デザート」2000年11月号から2001年5月号にかけて連載された作品。

正式名称
太陽の玻璃
ふりがな
てぃだのがらす
作者
ジャンル
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概要・あらすじ

金城砂那枝は、幼なじみの新垣陸のことが子供の頃から大好きで、16歳になったら陸の恋人になることを夢見ていた。待ちに待った16歳の誕生日、砂那枝は陸が溺れかけていた美女・藤森咲子を救うところを目撃する。邪魔者の出現にはらはらしながらも、相手はそのうち東京に帰る観光客なのだと自分に言い聞かせ、砂那枝は咲子の観光に付き合う。

しかし、咲子は一向に帰る気配がなく、とうとう陸と結ばれてしまう。陸と咲子を祝福する気持ちになれない砂那枝は、結婚式にも出席せずに陸と咲子を避け続けていた。それから1年後、意を決して陸に自分の気持ちを思い切って打ち明けることにする。

登場人物・キャラクター

金城 砂那枝 (きんじょう さなえ)

島に住む高校生の女子。隣の家に住む9歳年上の新垣陸のことを兄のように慕っており、陸と結婚することを夢見ている。幼い頃に陸と今すぐ結婚したいと駄々をこねたことで、陸が言った16歳になったら恋人にしてくれるという約束を忘れずに信じている。純粋で一途な性格。

新垣 陸 (あらがき りく)

金城砂那枝の隣の家に住む幼なじみの青年で、砂那枝よりも9歳年上の25歳。浅黒い日焼けした肌が特徴的なイケメン。東京の大学に行くために島を出たが、卒業後は島に戻って海人になった。溺れかけていた藤森咲子を助けたことから、付き合うようになり、のちに結婚する。

藤森 咲子 (ふじもり さきこ)

東京から島にやって来た24歳の女性。人が振り返るほどの美人ながら男性運がまったくない。結婚するも浮気され、次に付き合った男性はかつての恋人のもとへ去り、その次の男性には金を持ち逃げされている。儚げな雰囲気を漂わせているが、実は欲しいものを手に入れるためなら、手段を選ばない激しい性格。海で溺れていたところを新垣陸に救われ、関係を深めていく。

ハマ

金城砂那枝の高校の同級生の男子で、砂那枝に想いを寄せている。新垣陸を一途に想い続ける砂那枝には振られるものの、以後も彼女のことを見守り続けている。ラブホテルのフロントでアルバイトをしており、陸と砂那枝が逢瀬に来たところを目撃するが、周囲には黙っていた。

福島 恵 (ふくしま めぐみ)

藤森咲子がいなくなった後に新垣陸が付き合い始めた女性で、ダイビングショップで働いている。実は亡くなった咲子の化身であり、陸がいつまでも自分を想い続け、他の女性と結ばれないようにと現れた。高波に変身して金城砂那枝を襲う。

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