概要・あらすじ
主人公の宇都宮カレンは、マークシートを勘だけで埋めて国立大学に合格した残念な頭脳の持ち主。ある日、家庭教師のバイトがしたいために、家庭教師サークルに入ろうとするも友人の鍵咲空と相澤より美に猛反対されてしまう。2人には内緒で家庭教師サークルに入ろうとサークルの扉を開くが、そこで見た光景は、藁人形を使って鍵咲空を悶えさせている相澤より美の姿だった。
登場人物・キャラクター
宇都宮 カレン (うつのみや かれん)
センター試験のマークシートを勘だけで埋め、ほぼ満点で桜華教育大学に入学した大学一年生(1話時)。童顔で幼児体型、髪型はツインテールなため、大学生に見られない。そのため周囲からは頻繁にバカと蔑まれるも、三流大学のビリと公言し否定する素振りを見せない。ちなみに九九の七の段すらできないほどの学力。 大学生という身分を思う存分使って、日々怠惰な生活を送っている。食べ物の中ではナンが苦手。家庭教師になるべく「家庭教師サークル」に入部した。
鍵咲 空 (かぎさき そら)
綺麗な黒髪でスタイルも抜群な桜華教育大学に通う大学一年生(1話時)。口と目付きは悪く、同じ学科の宇都宮カレンからは頻繁に元ヤン疑惑をかけられては強く否定している。極度の男性恐怖症で、男性の突飛な行動に手が出てしまうこともしばしば。相澤より美とは幼馴染の間柄。中学生の頃は“黒バラの君”と呼ばれており、相澤より美の対となる存在として崇められていた。 現在では伝説として母校に語り継がれている。相澤より美と共に桜華教育大学に「家庭教師サークル」を設立した。
相澤 より美 (あいざわ よりみ)
美人で穏やか性格をしている桜華教育大学の一年生(1話時)。鍵咲空とは幼馴染。家が金持ちの大富豪でありながら、成績も優秀な才女。しかし、性格は非常に腹黒く、逆らう者や鍵咲空に危害を加える者には容赦なく制裁を加える。子供が大の苦手で、反動のため笑顔ながらも子供に恐怖心を植え付けてしまうことも。 中学生の頃は、その才色兼備から“白ユリの姫”と呼ばれており、現在も伝説として語り継がれている。鍵咲空と共に「家庭教師サークル」を設立した。
青木 翔大 (あおき しょうた)
宇都宮カレンの近所に住んでいる小学四年生。ゲームなどでよく宇都宮カレンと遊んでいる。ショートカットで中性的な顔立ちから男の子に間違われがちだが、本当は女の子。生意気な性格で、年齢の離れた相手にも物怖じせずからかったり苦言を呈する。青木翔太はハンドルネーム。神奈川律華と同じ塾に通っている。
香川 麻里亜 (かがわ まりあ)
桜華教育大学に通う大学一年生。宇都宮カレンと同じ科に在籍する小柄な女の子。宇都宮カレンに虐められたい願望を持っており、ふんわりとした外見に反して内心は彼女への想いで溢れている。様々なアプローチで気を引こうとするも、いつも失敗に終わってしまう。既に家庭教師として小学生の男の子に勉強を教えている。
神奈川 律華 (かながわ りつか)
上品な雰囲気を持つツーサイドアップの中学三年生の女の子。鍵咲空や相澤より美の通っていた中学校の後輩。伝説となった2人に強い憧れを抱いており、桜華教育大学に忍びこむことも。また、2人の側にいる宇都宮カレンを一方的に敵視し、因縁をつけることも。成績は決して優秀ではなく、青木翔太と同じ学習塾に通っている。
内川 佑 (うちかわ ゆう)
高校3年生のとき耳にした宇都宮 カレンの一言に心打たれ、当時の志望校を蹴って桜華教育大学の中等数学科へ入学した青年。入学後は憧れの宇都宮カレンの後輩となり、家庭教師サークルへ入部する。センター試験では脅威の800点の成績で入学し、在校生の間で噂になっていた。親友の山岸曰く、誰にでも優しく頭も良くモテるらしいが、持ち前のネガティブさがすべてを台無しにしているとのこと。
山岸 (やまぎし)
内川佑と同じ高校出身で、桜華教育大学の中等体育科に籍を置く青年。有名体育大学に推薦入学が決まっていたものの、内川佑に合わせて桜華教育大学に進路を変える友達思いな一面がある。親友であるがために、常に彼の心配をするも、宇都宮カレンからはホモ呼ばわりされてしまう。
家庭教師サークル (かていきょうしさーくる)
華桜大学教育学部に、鍵咲空と相澤より美が家庭教師になるべく設立したサークル。後のメンバーとして宇都宮カレンと内川佑が入部する。家庭教師になるための訓練を実施しているものの、あまり成果は出ていない模様。
場所
華桜教育大学 (かおうきょういくだいがく)
徳島県の国立大学。教育学部しかないため、一学年は200人程度しかおらず、一学科は10人~12人で構成されている。美術科、芸術科を含む芸術系の学科は9割方が女子。モデルになっているのは作者の母校の鳴門教育大学。
書誌情報
女子大生の日常 全4巻 KADOKAWA〈MFコミックス アライブシリーズ〉
第1巻
(2014-04-23発行、 978-4040665429)
第2巻
(2014-12-22発行、 978-4040672229)
第3巻
(2015-09-19発行、 978-4040678047)
第4巻
(2016-03-23発行、 978-4040682174)