概要・あらすじ
高校の入学式当日。新入生の柚子原みかんは、教室の窓から見える不思議な建物の事が気になっていた。そこで、眼の前にいたクラスメイトの青紫あかね子を誘って、建物に行こうとする。あかね子は、みかんの馴れ馴れしい態度にうんざりするが、結局は一緒に建物に行く事になる。そこは「初体験館」で、客に「未体験の出来事」を経験させる施設だった。
そして、「未体験の出来事」が達成されるまでは決して出る事ができないという。二人が入場すると、いつの間にかそこは無人島になっていた。やがて、水がなくなり、食事もできなくなり、二人は窮地に陥るが「未体験の出来事」が達成できず、帰る事はできない。疲れ果て、あかね子が寝ている間に、みかんは服を脱いで、海へと消えていった。
捨てられたと勘違いするあかね子だったが、みかんは魚を2匹捕まえて帰ってきた。あかね子がみかんに心を開いて握手を求めた瞬間、アトラクションは終了した。「初めての友達」というあかね子の初体験が達成されたのだ。友達になった二人は、その後も次々と起きる不思議な出来事を通じて、友情を深めていくのだった。