妖しのセレス

妖しのセレス

ごく普通の家庭で今どきの明るい女子高生として生活していた御景妖だったが、16歳の誕生日に双子の兄御景明と共に訪れた御景家の本家でミイラの手首を見せられた瞬間に自分の中に流れる天女「セレス」の血に目覚めてしまい、一族の業に翻弄されながらも天女の真実を求めて奔走するさまを描いた恋愛サスペンス漫画。第43回小学館漫画賞受賞作で、2000年にアニメ化された。

正式名称
妖しのセレス
ふりがな
あやしのせれす
作者
ジャンル
悲恋
 
恋愛
 
サスペンス
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概要・あらすじ

ごく普通の家庭で今どきの明るい女子高生として生活していた御景妖だったが、16歳の誕生日に双子の兄御景明と共に大財閥である御景家の本家に呼び出される。そこで見せられたミイラの手首を見た瞬間に明は全身に切り傷を体現し御景家の始祖の血に目覚め、天女セレス」の血の力に目覚めてしまったことで御景家に命を狙われることとなる。

すんでのところで記憶喪失の青年十夜と梧家に助けられたは、自分の中のセレスが追い求める羽衣(マナ)を探すために梧家に居候しながら探索を始めるが、御景家に雇われている十夜と自分の世話をしてくれている梧雄飛との間で恋心に揺れてしまう。

登場人物・キャラクター

御景 妖 (みかげ あや)

ごく普通の女子高生だったが、16歳の誕生日に御景家の本家でミイラの手首を見せられたことで天女「セレス」の血の力に目覚めてしまう。性格は明るく天真爛漫だが、他人が傷つくのを恐れる優しい心も持つ。自分を助けてくれた十夜に恋心を抱くが、自分自身に好意を寄せてくれる梧雄飛に対しても心が揺らいでしまい、そのことに思い悩む。 自分の中に眠るセレスに体を明け渡すことでセレスに変身するが、変身中の記憶は残らない。雄飛からのキスを受けることで変身が解除される。落ち込んだ際などに仲間を連れて大好きなカラオケに行くが、あまり歌はうまくない。

セレス

かつて天から舞い降りてきたとされている天女と呼ばれる存在。地上では代々御景家の16歳になる娘の体を借りることでしか存在できず、御景妖の中で覚醒の時を待っていた。御景家とは強い確執があり、元々自分のものである羽衣(マナ)を御景家から取り返すために妖を利用しようとする。 好戦的な性格で人間を一瞬で消し飛ばすほどの強力な力を持つが、御景家以外の人間の事情には一定の理解を示し優しく接することもある。

十夜 (とおや)

失われた記憶を取り戻すために御景家に雇われている赤い髪をした不思議な青年。自分の名前と「御景」という言葉以外には何も覚えておらず、その事から御景各臣に御景妖や御景明の監視に利用されるも、自分の意にそぐわない命令には従わない。寡黙であまり感情を露わにすることはないが、妖と愛情を育むうちに次第に人間らしい表情を見せるようになる。 体の一部として同化している剣を手首から切り離して戦う。

御景 明 (みかげ あき)

御景妖の双子の兄弟で、天女の血を引く少年。御景家の本家でミイラの手首を見せられた瞬間に全身に切り傷を体現し、御景家の始祖の血に目覚めてしまったことで御景家から保護という名の監禁生活を強いられることになる。妹思いの優しい性格の持ち主だったが、御景各臣による実験の影響で次第に前世の人格に支配されていく。

梧 雄飛 (あおぎり ゆうひ)

梧 納涼の義理の弟で、セレスの力に目覚めてしまった結果御景家に命を狙われることになった御景 妖を保護し、護衛のために生活を共にする。明るく前向きな性格の少年。交流を深めるうちに次第に妖に心惹かれていくが、妖が敵であるはずの十夜に好意を向けていることに気付き思い悩む。 趣味は料理で、そのせいか戦闘の際も菜箸を駆使して戦う。

梧 納涼 (あおぎり すずみ)

故人である梧雄飛の実兄の妻で、御景家の分家である梧家を取り仕切る和服の女性。セレスの力に目覚めてしまった結果御景家に命を狙われることになった御景妖の危機を察知し、屋敷で保護している。自身も天女の力を引き継いでおり、僅かながら念動力を扱うことができる。気風の良い性格をしており、心身共に妖のサポートをしていく。

来間 千鳥 (くるま ちどり)

栃木に住む少女で、事故で歩けなくなった弟の久間翔太の面倒を見ている。御景妖と同じく強い天女の血を引いており、力に目覚めた際は普段の幼い体つきとは真逆のグラマラスな女性の姿に変身する。御景家から弟を守ってくれた恩から、妖たちと行動を共にするようになる。梧雄飛に恋心を抱いているが、雄飛の妖への気持ちに気付いており、身を引こうとする。

御景 各臣 (みかげ かがみ)

御景妖と御景明の従兄であり、御景家の母体である御景財閥の次期社長。仕事の傍ら、世界中から天女の血を引く者を集め有能な子孫を残させるC計画を企て、そのために十夜を利用する。目的のためなら手段を選ばない狡猾な性格をしているが、母親の連れ子として御景家に入ったため御景家の血は引いておらず、そのことが原因で満足な家庭環境を築けなかったせいか心の底では母親の愛情に飢えている。

司 珠呂 (つかさ しゅろ)

声を媒体にした強い天女の力を生まれつき持っている沖縄の女性で、従兄である司敬と一緒に「GeSANG」という大人気のアイドルユニットを組んでいる。男として育てられ、歌の際は男装をしているせいか御景妖たちも男だと思い込んでおり、のちに妖とビーチでトラブルになった際に女性だという事実が発覚する。 愛する敬の死後はいったん芸能活動を休止し妖たちに協力するも、その傍らアイドルとしてのソロ活動にも復帰する。

司 敬 (つかさ けい)

司珠呂の従兄で、珠呂と共に大人気のアイドルユニット「GeSANG」を結成している男性。次々にファンの女性に手を出す軽薄さとは裏腹に、本来は女性である珠呂の才能に嫉妬しつつも特別な感情を抱いている。御景各臣のC計画に巻き込まれ天女の力に覚醒するものの、薬が不適合だったため力を制御できずそのまま死亡してしまう。

浦川 由貴 (うらかわ ゆき)

梧家に保護された御景妖が通う学校の同級生の少女。気弱で体が弱いため周囲の女子からのいじめにあっている。教師である羽山と付き合っていることをひた隠しにしており、そのことを知った妖と秘密を共有するようになるも、本当は御景各臣の差し金であった羽山に騙されており、炎を扱う天女の力に目覚めるも最後は羽山と共に炎に包まれて死亡した。

広部 真矢 (ひろべ まや)

御景妖が宮城の女子高で出会った少女で、離れて行ってしまった元恋人の守と同じ名前の犬マモルを飼っている。無意識のうちに獰猛な「白犬」の霊を生み出す天女の呪力を持っており、自分の気に入らない人物を襲わせていた。負の力に耐えきれなくなった際に白犬に自分を襲わせて自殺を図ろうとするも、すんでのところでマモルに命を助けられ、自らの行いを悔やむ。

集団・組織

天女

『妖しのセレス』に登場する種族。元々ははるか昔に宇宙からやってきた地球外高等生物であり、羽衣(マナ)を手にすることで天に帰ることができると言われている。呪力と呼ばれる強力な超能力を持ち、その力を人間に分け与えることもできる。天女の足跡は日本各地に伝説、伝承として伝わっており、御景妖は天女「セレス」の追い求める羽衣(マナ)を探すために日本中を転々とすることになる。

その他キーワード

Cゲノマー (しーげのまー)

『妖しのセレス』に登場する用語。御景各臣によって集められた、御景妖や来間千鳥など天女の血を引く子孫の総称で、呪力と呼ばれる強力な超能力を持っている。各臣はC計画と称して天女の能力を強制的に引き出す危険な薬であるベクターを日本中に撒き散らし、優秀な天女を集め彼女らの卵子を利用し強力な子孫を残すための材料として利用しようとしている。

アニメ

妖しのセレス

女子高生御景妖は双子の兄御景明と共に16歳の誕生日を迎えた。16歳の誕生日には、御景一族の慣例に従い家族4人で本家に出向くことになっている。御景本家に呼ばれた妖とその家族は、先祖代々から伝わるという手... 関連ページ:妖しのセレス

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