ユニークなトライアングルラブコメディ
本作は、ライトストーカー気味の男子高校生、青彦が、コインランドリーで出会った自称宇宙人の少女、さらさと、あこがれの先輩、八尾美和とのあいだで繰り広げるユニークな三角関係を描いたラブコメディ。小学生のように見える16歳のさらさと、彼女に付き従うメイド姿の従者、ノートルダムに押しかけられ、同棲することになった青彦が振り回される様子がコミカルに描かれる。さらに、青彦は「夫婦になりたい」というさらさの願いに応えるため、宇宙へ嫁ぐか、美和と半年以内に恋人になるかの勝負に挑むことになる。物語が進むにつれて、生徒会長で新たな宇宙人でもある園田飛鳥や、美和に過保護な感情を抱く妹の果歩など、さまざまなヒロインが登場し、ハーレムラブコメへと発展していく。
青彦を巡る戦いと純粋な愛
さらさは、青彦と夫婦になるために宇宙からやってきた謎の少女。小学生のように見える幼い容姿で、無表情でクールな印象を与えるが、地球の常識には疎く、天然な言動が目立つ。それでも、青彦に対する恋心は純粋で健気。ある日、さらさは後星高校に生徒として潜入し、青彦の思い人である美和に勝負を挑み、みごとに勝利する。しかしその結果、周囲に迷惑をかけてしまい、青彦から叱責を受けることになる。さらさは青彦に嫌われたと思い、涙を流すが、彼に慰められるとすぐに機嫌を直す。この騒動によって、青彦は美和のストーカーであり、親戚の小学生を「嫁」と呼ばせている危険な人物という評判が立ってしまう。
美少女三人との突然の同居生活
青彦は、先輩の美和にあこがれるふつうの高校生。しかし、青彦は自称宇宙人のさらさから夫婦になるようせまられ、彼女の従者、ノートルダムと共に同居することを余儀なくされてしまう。さらに、生徒会長の飛鳥も、ほかの宇宙人を監視する使命を持つ存在として青彦に好意を寄せ、押しかけてくる。美少女三人との不本意な共同生活を強いられながらも、美和への思いを貫こうと奮闘する青彦の恋模様がコミカルに描かれる。
登場人物・キャラクター
白波瀬 青彦 (しらはせ あおひこ)
後星高校に通う1年生の男子。年齢は16歳。幼少期に家庭の崩壊を経験し、田舎に住む祖母に育てられた。現在は祖母の家で一人暮らしをしている。都会に住む親戚に預けられた姉がいるが、しばらく会っていない。複雑な家庭環境で育ったため、平凡で幸せな家庭を築くことを夢見ている。女子へのプレゼントに野菜を贈るなど、少し常識から外れた行動をとることもある。先輩の美和に恋心を抱いているが、勇気が出せず、感情を拗らせてストーカーのような日々を送っていた。そんなある日、コインランドリーの洗濯機の中にいた謎の少女、さらさと出会い、宇宙人を自称する彼女から「夫婦になってほしい」と告げられる。さらに、侍女のノートルダムと共に家に押しかけられ、半年以内に美和と恋人同士になるか、宇宙に嫁ぐ婿になるかの二択をせまられながら、同棲生活を送ることになる。
さらさ
自称宇宙人の少女。見た目は小学生のようだが、地球での年齢は16歳。さらさの故郷の星では、女性はみんな童顔であるため、幼い外見をしている。無表情でクールな印象を与えるが、地球の一般常識には疎く、天然な行動が目立つ。宇宙人特有の性質から、額が弱点であり、触れられると恥ずかしさを覚える。青彦の嫁になるために宇宙からやってきて、メイド姿の従者、ノートルダムと共に彼の家に押しかけ、同棲生活を始める。人の心の声を外に漏らす力や、周囲の記憶・認識を操作する能力を持つ。その力を使ってニューカレドニアからやってきた青彦の親戚という設定で後星高校に潜り込んでいる。
八尾 美和 (やお みわ)
後星高校に通う2年生の女子。年齢は17歳。成績優秀でスポーツにも秀でており、生徒たちから一目置かれ、教師たちからも信頼を寄せられている。プライベートは謎に包まれており、その神秘的な雰囲気から「後星高校の宇宙人」と陰で囁かれている。七人姉弟の長女で、妹の果歩を除いて全員が弟。姉弟の中で唯一、父親が異なる。時代がかった男言葉で話し、考え方も一般的な女子高生とは少し異なっている。小学生にしか見えないさらさが告げた16歳という年齢を疑うことなく信じるなど、天然な一面も持っている。青彦のことは、当初「野菜小僧」と呼んでいたが、さらさとの騒動に巻き込まれた際、小学生のような少女を自分の嫁と呼んでいる危険なストーカーだと認識し、警戒するようになった。







