封神演義

封神演義

殷王朝時代の古代中国。傾国の美女妲己と軍師太公望の戦いを描いた作品。史実の殷周革命と仙人の戦いをリンクさせて描いた中国の古典小説『封神演義』をモチーフとしているが、超古代文明思想や宇宙人の存在なども物語に組み込んでいるため、中国史・SF・バトル要素を含む作品である。原作は安能務訳『封神演義』。

正式名称
封神演義
作者
ジャンル
SF一般
 
バトル
レーベル
ジャンプ・コミックス(集英社)
巻数
全18巻
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概要

舞台は王朝時代の古代中国。仙女・妲己により心を惑わされ、悪政を続ける紂王により国は乱れていた。道士太公望は、元始天尊により人間界に害をなす仙人たちを人間界から駆逐する計画・封神計画を遂行し、に替わる王朝を立てる手助けをすべく人間界に下りるよう命じられる。人間の殷周革命を軍師として指揮しながら、多くの仲間とともに敵の仙人と戦う太公望らの姿と、その背後に隠された壮大な物語を描く。

登場人物・キャラクター

主人公

崑崙山脈出身の道士で、元始天尊の直弟子。元々は中国の遊牧民族・羌族の頭領の子息であったが、妲己による人狩りで一族を滅ぼされ、天涯孤独となったところを元始天尊にスカウトされた。封神計画の遂行者に任じられ... 関連ページ:太公望

金鰲列島出身の妖怪仙人で、原型は狐。魂魄だけで移動し、他人の肉体を借りて生きる術を心得ており、「蘇妲己」は使用している女性の元々の名である。絶世の美貌と宝貝・傾世元禳による「誘惑の術」で、紂王をはじめ... 関連ページ:蘇妲己

妲己の客人として殷に身を置いてはいるが、「誰の味方でも敵でもない」という中立の立場を保ち、狂言回しのような役どころで崑崙山脈と金鰲列島、殷と周の戦いを見物する。雷を操るスーパー宝貝・雷光鞭を持ち、「最... 関連ページ:申公豹

四不象

仙人の乗り物である霊獣の一種「スープー族」の子供で、カバのような外見をしており、「~ッス」という語尾が特徴。太公望が封神計画遂行のために人間界に下る際に供としてつけられた、太公望の相棒にしてツッコミ役。物語中盤で大人になり、変身して宝貝による敵の攻撃を食べてしまう能力が使えるようになる。

黄天化

崑崙山脈で修行を積んだ道士で、黄飛虎の次男。こだわりのないあっけらかんとした性格に見えるが、戦いに対する執着心は非常に強い。鼻に一文字のキズがあり、「俺っち」「~さ」という口調が特徴的。主な武器は宝貝・莫邪の宝剣だが、戦闘センスに優れており、他にも様々な宝貝を使いこなす。

聞仲

殷に長年仕える太師(軍師)にして、金鰲列島で修行をした道士。額に第三の目を持ち、左顔面は仮面で覆っている。殷王家と紂王を自らの子供のように愛し、忠誠を誓う一方で、殷に害をなす妲己には強い敵意を示す。主な武器はスーパー宝貝・禁鞭。

趙公明

妲己・聞仲と並んで金鰲列島の三強と称される妖怪仙人で、原型は巨大な花。敵対する妲己と聞仲を休戦させる目的で殷に派遣され、太公望らとも戦う。ヨーロッパの貴族のような派手な風貌と言動で、ギャグ要員としても活躍。スーパー宝貝・金蛟剪の使い手。

元始天尊

崑崙山脈を統括する仙人で、通天教主・太上老君と並んで三大仙人と称される。太公望の師であり、封神計画の遂行を太公望に命じた。重力を操るスーパー宝貝・盤古旛を持つ。

通天教主

金鰲列島を統括する仙人で、元始天尊・太上老君と並んで三大仙人と称されるが、妲己と王天君によって心を壊され、傀儡となる。楊戩の実の父親。スーパー宝貝・六魂旛の使い手。

元は魂魄を分裂させることができる性質を持った人間出身の崑崙山脈の道士で、元始天尊の弟子だったが、金鰲列島との不可侵条約の証として、二つに割った魂魄の片方が楊戩と交換に通天教主に預けられ、その魂魄が妖怪... 関連ページ:王奕

伏羲

のちの王奕と同一人物であり、王奕と太公望が融合した際に名乗った名前。女媧と共に地球に降り立った宇宙人の男性。女媧の目論見を阻止するため封神計画を立案した張本人。

元始天尊・通天教主と並んで三大仙人と呼ばれるが、最も謎が多い。申公豹の師。羌族の小さな村で最初に発見されたとされるが、そのときからほぼ常に眠ったままの状態でいる。レム睡眠時には立体映像で交信が可能。ス... 関連ページ:太上老君

黄飛虎

当初は殷王朝に属し、紂王の臣下として鎮国武成王を務めていたが、一族を率いて造反し、周で開国武成王を任される。初期段階で妲己に戦いを挑み惨敗した太公望を救った。明るく豪放磊落な性格で、大きな身体と怪力、並外れた精神力を持つ天然道士である。

姫昌

周を統治し、太公望を軍師に迎えて殷周革命へ向けての下地作りを行ったのち亡くなる。思慮深く温厚な性格で、統率力にも優れており、民からの信頼も厚い。史実で周の始祖とされる文王がモデル。

姫発

姫昌の次男であり、後継者として太公望と共に周を率いて殷周革命を指揮する。女好きで軟派な性格だが、正義感が強く、その温かい人柄で人望を集める。史実で殷を滅ぼし周を立てたとされる武王がモデル。

武吉

太公望の弟子を名乗る素直な性格の少年。元は西岐で木こりをしていたが、太公望と出会ってから彼を師と慕い、共に行動するようになる。数知れないアルバイト経験と、並外れた怪力と運動神経を持つ天然道士でもある。

紂王

名君として知られた殷王朝第30代皇帝。元来女好きで、妲己の美貌と「誘惑の術」により骨抜きにされてしまい、殷を弱体化させるに至る。史実でも殷王朝最後の王である紂王がモデル。

場所

崑崙山脈

『封神演義』に登場する舞台の一つ。元始天尊が統治する仙人界の一つで、主に元が人間であった仙人・道士約400人が生活、修行をしている。元始天尊の居住する総本山を中心に多くの「山」がある。人間界からも視認できる高さの中空に存在する。

金鰲列島

『封神演義』に登場する舞台の一つ。通天教主が統治する仙人界の一つで、基本的に人間は受け入れず、元が動植物や無生物である妖怪仙人約1000人が生活する。総本山である金鰲島の大きさだけで崑崙山脈の総本山の約5倍に上り、文明も崑崙山脈より進んでいる。

『封神演義』の舞台の一つ。殷王朝下で姫昌が統治していた中国西部の地域で、紂王に反旗を翻すにあたって名称を「西岐」から「周」に改めた。のち殷を倒し、次代の王朝となる。

その他キーワード

『封神演義』の舞台の一つ。首都・朝歌を中心とした、歴史的に実在が確認される最古の中国王朝。紂王が妲己により堕落させられ、悪政を繰り返したために国力が衰え、周に滅ぼされるに至る。

封神計画

『封神演義』に登場する用語。当初は妲己を筆頭に殷に害をなす妖怪仙人たちを一掃し、悪政に苦しむ人間を救うことを目的として元始天尊が太公望に命じたものとされたが、真の目的は女媧による支配から人間の生活を解き放つことであった。

封神台

『封神演義』に登場する用語。封神計画が遂行される過程で仙人・道士や能力の高い人間が肉体的に死亡した際に、その魂魄が封じられる空間。元始天尊が持つ巨大な宝貝の一種であり、彼の力によって維持されている。

仙人

『封神演義』に登場する用語。仙術や宝貝、霊獣と呼ばれる人語を解し乗り物として機能する生き物を使う者の総称で、肉体はほんの少しずつ年を取るものの不死である。基本的には崑崙山脈、金鰲列島といった仙人界に属... 関連ページ:仙人

道士

『封神演義』に登場する用語。能力的に未熟な仙人の総称で、基本的には自らを仙人界にスカウトした仙人の弟子となって、仙人界で修行を積むが、人間界にとどまった場合は、頑強な肉体とずば抜けた身体能力を持った天然道士と呼ばれる存在となる。

妖怪仙人

『封神演義』に登場する用語。仙人・道士のうち、その原型が人間ではなく動物や植物、無生物である者のこと。基本的には金鰲列島に属して生活・修行をする。充分な修行を積んだ者は人間の姿をとることができる。

宝貝

『封神演義』に登場する武器。仙人・道士が使う戦闘用武器の総称。火や水、風、重力、空間など、操れる力は様々であり、見た目も非常に多彩である。女媧の同胞が女媧を抑えるために開発した武器が地球に残り、のちに... 関連ページ:宝貝

題材

封神演義

書誌情報

封神演義 全18巻 集英社〈ジャンプ・コミックス〉 完結

第1巻

(2005年7月発行、 978-4088737362)

第2巻

(2005年7月発行、 978-4088737379)

第3巻

(2005年8月発行、 978-4088737386)

第4巻

(2005年8月発行、 978-4088737393)

第5巻

(2005年9月発行、 978-4088737416)

第6巻

(2005年9月発行、 978-4088737423)

第7巻

(2005年10月発行、 978-4088737430)

第8巻

(2005年10月発行、 978-4088737447)

第9巻

(2005年11月発行、 978-4088737454)

第10巻

(2005年11月発行、 978-4088737478)

第11巻

(2005年12月発行、 978-4088737485)

第12巻

(2005年12月発行、 978-4088737492)

第13巻

(2006年1月発行、 978-4088737508)

第14巻

(2006年1月発行、 978-4088737515)

第15巻

(2006年2月発行、 978-4088737522)

第16巻

(2006年2月発行、 978-4088737546)

第17巻

(2006年3月発行、 978-4088737553)

第18巻

(2006年4月発行、 978-4088737560)

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