概要・あらすじ
北海道小樽市の寿司店巴寿司は巨大チェーン店笹寿司の妨害を受け経営が悪化。周囲の励ましで出場を決めた小樽寿司握りコンテストだったが、親方関口源治が悪質な嫌がらせで重症を負う。その代役で出場した息子の関口将太は、審査委員を務めていた、東京の名店鳳寿司の親方鳳征五郎に職人としての心がけを認められ、家業を継ぐ決心を固め寿司職人を目指し上京。
意地の悪い兄弟子佐治安人の妨害にもめげず、佐治安人との寿司勝負に勝利し新人寿司職人コンクール東京大会への出場権を勝ち取り、立ちふさがるライバル達にも勝利し、ついには優勝を果たす。
登場人物・キャラクター
関口 将太 (せきぐち しょうた)
北海道小樽市の寿司店巴寿司の長男で中学3年生。関口美春という妹がいる。元・同級生の渡辺久美子に好意を抱いている。足りないところは努力で補う負けず嫌いな性格。高校には進学せず、家業を継ぐため一人前の寿司職人になるべく上京、東京の名店鳳寿司の親方鳳征五郎のもとで修行に励む。 新人寿司職人コンクール東京大会へ出場し優勝を果たした。
渡辺 久美子 (わたなべ くみこ)
中学3年生。関口将太の元・同級生で好意を抱いており、関口将太が上京してからも電話や文通で応援を続けていた。ピアノ演奏に秀でる。
関口 源治 (せきぐち げんじ)
関口将太の父親。北海道小樽市の寿司店巴寿司の親方。笹寿司の悪質な嫌がらせで重症を負う。既婚だが妻・関口春子とは死別。
関口 春子 (せきぐち はるこ)
関口将太の母親。笹寿司の妨害に遭いながらも夫・関口源治を支え続けた。過労から若くして逝去。
鳳 征五郎 (おおとり せいごろう)
東京で100年以上続く名店鳳寿司の親方で関口将太の才能を見出し鳳寿司での修行を薦めた。既婚だが妻は病弱であまり人前に出ない。
小畑 慎吾 (おばた しんご)
関口将太より半年早く鳳寿司に入った兄弟子で、良き理解者であり協力者でもある。関口将太の次の新人寿司職人コンクールに出場したが2回戦で敗退。
藤田 政二 (ふじた せいじ)
鳳寿司で親方の鳳征五郎に次ぐ年長の職人。体が大きく厳ついが性格は温和。既婚でみのりという娘がいる。「小手返し一手」という握りの技を習得しているが、親方に「使ったら破門」と言い渡されているため封印している。
岡村 秀政 (おかむら ひでまさ)
大政(藤田政二)と並び鳳寿司を支える職人。過去の新人寿司職人コンクール東京大会で優勝している。独身でやや女好き。
佐治 安人 (さじ あんと)
鳳寿司における関口将太の兄弟子で5年前から鳳寿司に入っていたがまだツケ場には立っていなかった。頭角を現す関口将太に嫉妬し辛く当たるも、新人寿司職人コンクールへの出場を掛けた寿司勝負を切っ掛けにその才能を認め、寿司勝負に敗れた後は鳳寿司を離れ、最強のライバルとして関口将太の前に立ちはだかった。
笹木 剛志 (ささき たけし)
巨大チェーン店笹寿司の御曹司で関口将太の宿敵。関口将太とは違い寿司職人ではなく、経営に関わっている。親子揃って巴寿司や関口将太に対し悪質な嫌がらせを行う。
笹木 虎雄 (ささき とらお)
巨大チェーン店笹寿司のオーナーで笹木剛志の父親。親子揃って巴寿司や関口将太に対し悪質な嫌がらせを行う。
武藤 鶴栄 (むとう つるえ)
「探味塾」塾頭。辛辣極まりない評論で「料理人殺し(りょうりにんキラー)」と呼ばれ恐れられている。新人寿司職人コンクール東京大会に優勝した関口将太の元へ現れ無理難題を吹っ掛けた。
場所
巴寿司 (ともえずし)
漫画『将太の寿司』に登場する寿司屋。関口将太の実家で北海道小樽市にある。親方は関口源治。当初は妹の関口美春と家族3人で、関口将太が修行に出てからは2人で店を切り盛りする。笹寿司の悪質な妨害を受け経営が悪化している。
笹寿司 (ささずし)
漫画『将太の寿司』に登場する寿司屋のチェーン店。北海道小樽市を中心に全国に支店を持つ。オーナー笹木虎雄やその息子笹木剛志が、何かにつけて巴寿司および関口将太に因縁をつける。
鳳寿司 (おおとりずし)
漫画『将太の寿司』に登場する寿司屋。東京で100年以上続く名店で親方は鳳征五郎。関口将太の修業の場で物語の主な舞台。仕入れは主に築地市場だが、一部出入りの業者の届ける食材(ハマグリなど)も使う。